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こどもの教育コミュの小学校1年生にプログラミングを教える

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ちょっと興味深い話です。
執筆者(びすけっとさん)の許可を得て転載します。

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小学校1年生にプログラミングを教える例のやつ

2014-07-02 17:21:01 | 1

先日,武雄市とディー・エヌ・エーと東洋大学とで,武雄市の小学校1年生にプログラミング教育をする取り組みについてニュースになりましたね.こういうことがニュースになるのは本当に素晴らしいことで,陰ながら応援したいと思います.


僕はプログラミング言語オタクなので,どういうツールを使うのかが非常に気になっています.この記者会見の中継は見ていなかったのでちょっと間違ったことをいうかもしれませんが.この朝日新聞の記事(http://dot.asahi.com/dot/2014063000130.html)に少しだけ画面がありました.

画面はこちら.ここにその画像を貼りたいですが,直リンク禁止しているみたいで(ハックすれば簡単にできますが)すみません,リンク先をごらんになってください.

(開発中の画面に文句を言うのは申し訳ないのですが,日本製のものに期待をこめている部分もあります)

まず,気になるのは「まえにすすむ」という命令です.ここに出ているキャラクターは手前を向いています.なので,このまま前に進んでもらったら画面の手前に来てしまいますよね.これを作った人の気持ちもわからなくはないですが,キャラクターは横を向いていなければなりません.一番いいのは「みぎにすすむ」という命令にすることだと思いますが,そうすると「はんたいをむく」というのが訳が分からなくなるんですよね.

それから,この背景の草の絵からすると,真上から見たのではなくて,斜め上から見た感じですが,それだとキャラクターが画面の上に進むことは,草原にとっては向こう側に進むことになるんですが,それを何と言う言葉で表現するか.同じようにキャラクターが画面の下に進むと,それは草原の上ではこちら側に来ることになります.子どもが感じる画面の上の動きと,それを表す言葉の関係はかなり難しい問題です.草をちょっと立体的に書いたことが失敗なんですよ.

(文科省のプログラミンはそこは上手にやっていますね)

それから,「はじっこについた」というのが出てきます.しかし,この画面は明らかにすごく広い草原の一部を見ている.はじっこ というのは草原の端ではなくて,これを見ているカメラのフレームのことです.なぜ,このキャラクターは私が見ているカメラのフレームの端についたことがわかるのでしょうか(笑)

やるんだとするなら,背景は机の絵のようなものにして,ちゃんと机の端も画面のなかに見えていて,その机の端についたなら,とすべきだと思います.

もちろん,コンピュータに毒されて,コンピュータの文法にしたがって生きている人たちにとっては「端といえば画面の端に決まってんじゃん」というかもしれませんが,そんなコンピュータの中にしか通じない常識を教えることが大事なんでしょうか.

僕の不安は,このちょっとした絵や言葉の違いにひっかかって先に進めなくなる子が何人かいるんじゃないか,ということです.TVゲームやiPadを遊びまくっている子どもは,コンピュータの文法にしたがうことに慣れているかもしれませんが,そうじゃない子もかなりいる.一般の小学校ですから.

それとやはり思うのは「文字による命令から動作への変換スキル」のことをプログラミングと思っているのだとしたら,それは余りにもプログラミングを狭くとらえすぎです.それはプログラミングのごくごく一部でしかありません.出来の悪いパズルを解く能力でしかないです.

僕も小学生にプログラミングを教えていますが,それは「コンピュータの無限の可能性」とか「プログラミングでコンピュータが自分のものになった感じ」を伝えたいからやっています.で,そういうことを小学生の能力にダイレクトに伝えるためには,文字とか空間の概念とかいろんなものが邪魔で.なので文字を使わないビスケットにしたわけですね.ビスケットの設計にはこのレベルの考察をかなりやって,現場のフィードバックを重ねてます.

そうはいいますが,なんだかんだ言って子どもはすごい能力を持っているので,最終的には子どものおかげでこのプロジェクトは成功すると思います.子どもは一瞬で大人の求めていることを察してそれに追従してくれますから.

でもそれは逆に怖いですよ.自分が予期しない方向に成長しちゃうわけですから.子どもを相手にする人は,ものすごく高い理想を持ってやらないといけないのです.

子どもにコンピュータを教える,と言うこと自体が,我々世代が初めて経験することです.先人の真似さえしてれば良い分野とはまったく違います.慎重に繊細に進めたいものです.


(実は同じ武雄市で今月末にビスケットのワークショップがあります.
宇宙のアニメづくり)
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出典: http://blog.goo.ne.jp/viscuit/e/90a082059974cfdae3cb30bc5eb526e4

コメント(2)

「小学生にプログラミングを教え」るとはどういうことかなのかについて、いいことを言われているなぁと思うところが沢山あるのですが、
「子どもは一瞬で大人の求めていることを察してそれに追従してくれますから. 」
というところがとても印象的でした。

FB(フェイスブック)では、ある方からこんなコメントが付けられていました。

私の印象ですが、指示語の使い方は現場の先生はけっこう細かく気にすると思います。心配なのは、学校の先生が、「プログラミングはそう言う言葉を使うんだ」、と勝手に納得してしまうことです。開発者にはぜひ先生方の疑問を「そういうものなのだ」ではなく、拾ってほしいと思います。教材屋さんは学校の先生と付き合いが長いだけあって、そういうところ柔軟ですが、いまのエンジニアはどうか知りませんが、昔のエンジニアはけっこうこだわりをそのまま通そうとする傾向があって嫌われていましたので。。。

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