ただ、そのPCがどこまでVistaに対応するのかという疑問も残る。Microsoftでは、消費者の判断を支援するため2種類のロゴを用意した。一部のマシンには「Windows Vista Capable」というロゴが付いている。このロゴがついたPCならVistaは動作する。だが、これは十分なグラフィックス性能や、OSのすべての新機能に必要な各種コンポーネントがそろっていることを保証するものではない。もしこのような保証が必要であれば、「Vista Premium Ready」ロゴの付いた製品を探してもらいたい。
Vistaには、スパイウェア対策ツールや、新バージョンとなる「Internet Explorer 7」ブラウザに加え、「Windows Media Player 11」も搭載されている。また、組織全体で利用できる新ツールの「Windows Calendar」も搭載される。これは、Windows XPの電子メールでOutlook Expressが果たしてきた役割を担う予定情報管理ツール。
--「Home」「Professional」「Tablet」「Media Center」のようにこれまでと同じエディションは用意されるのか?
Microsoftは、英語版Vistaに6種類の基本バージョンが用意されることを2月に発表している。消費者向けとしては、Vistaの高度なグラフィックスやメディア機能が搭載されない「Vista Home Basic」と、これらが搭載される「Vista Home Premium」がある。
--価格は?
Windows Vista Home Basicの希望小売価格はフルバージョンが199ドル、前バージョンのWindowsからのアップグレード版が99ドルとなっている。この上のHome Premiumバージョンの価格はフルバージョンが239ドル、アップグレード版が159ドル。そして、Vista Businessはフルバージョンが299ドル、アップグレード版が199ドル。Ultimateエディションになると、フルバージョンの希望小売価格が399ドル、アップグレード版が259ドルとなる。一方、Windows Vista Enterpriseはボリュームライセンス購入の大企業専用で、価格はライセンス数で決まる。