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mixiと第二世代ネット革命コミュの書評

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ネット上等で書評を発見したら
ここに貼ってください。

辛口書評でも可。

コメント(24)

好意的な書評ですね。(監修者)

------------------------

http://blog.bizbook.tv/?eid=343595

無料でどうして上場までできてしまうのか?


mixiと第二世代ネット革命
posted with 簡単リンクくん at 2006. 8.28
根来 竜之監修
早稲田大学IT戦略研究所編
東洋経済新報社
(2006.9)

オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る
 早稲田大学にこのような研究所があるとは知らなかった。また、日本の大学でこのような研究が行われ、書籍化されるというのは時代の変化を感じさせる。
 早稲田大学IT戦略研究所は巻末の紹介によると、2003年3月に、情報技術(IT)が経営戦略、経営組織などに与える影響について、研究・提言を行うことを目的として設置されたとのこと。

 インターネットの世界というのはそもそも情報を共有しあうというところから生まれた。最初は軍事的な意図から、それからアカデミックの世界に行き、民間に広がった。だから基本的にインターネットは「無料」があふれている。

 しかし無料であると当然だが、営利事業やっていけない。だから、接続料だの通信料だの、やがてはサイトの使用料、そしてEコマースのインフラが発達すると手数料や売上といったものが発生する。

 そして今、話題のWEB2.0である。この本ではこの言葉を分析的ではないとして肯定的に捉えていないが(これは私も同感であるが)、この流れは利用者がサービスを活用してコンテンツやマーケティングに貢献するというモデル。よーく考えると、利用者が労力払って、しかも基本的に無料。で、どうして上場までできてしまうのか?

 この本ではmixiの成功に社名まで変えてしまった株式会社ミクシィの全面協力のもと、さまざまなデータと分析がなされている。中でも面白いのは同じ無料モデルのほかのサービス、特に失敗したサービスとの違いを比較しているところ。比較になっているのはもはや最初のモデルが忘れられてしまった“無料プロバイダー”ライブドア。ホリエモンによってプロバイダーからポータルサイトへの転換を図った後、変なことで有名になってしまった。

 それはともかく、「無料が当たり前」のインターネットの世界でその「常識」に抗うことなく、しかも収益を上げる。インターネットの世界は人の知恵でこれからますます面白くなっていくことを感じた。
知的欲求が満たされる上に使える本です。(ちょっと高いけど内容は良)by こうたんさん(mixi内書評)
仕事上、ネットマーケティングに取り組んでいるため、mixiのマーケティングに与える効果を探りたくて読みました。

ROMとRAMの違い、口コミの要因分析の話など、とても参考になる。

必ず読むべしだと思います。

by kuniさん(mixi内書評)
がっちゃんさん
全部読んでくださってありがとうございます。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=212872846&owner_id=99027

そこまで丁寧に読んでくださったのは、
がっちゃんさんが初めて??
http://eboshi.s140.xrea.com/MT/2006/09/mixi.html

6月に聞きにいったJanes-Wayの講演で宣伝されていた本で、面白そうだったので衝動的に購入し、一気に読み終えました。
アンケートを参考資料として、統計的にmixiにおけるコミュニケーションの動向を分析した第一部、インターネット企業3社の比較分析を通じて、利用者から直接お金を取らない"無料モデル"を採用した企業がいかに収益基盤を確保すればよいか考察した第二部から構成されています。

元データのアンケート(有効回答数が126人で、ウェブベースによるもの)の統計的な信憑性についてはよく分からないけれど、巻末の「mixi参加者の属性と行動」という資料はけっこう面白い。ふだんmixiを使っている中で、ユーザーみんなが漠然と感じているであろうことが見事に数値化されています。

たとえば、mixiで実名公開をしない理由のうちほぼ4割が、「実名でなくても自分の周りの人は「だれだか」わかるから」を挙げているとか。mixi日記のROM/RAM比率がだいたい1:9になるとか。
こういうのってうんちくとして普通に面白いし、「あの人足あと残すけど絶対日記にコメントしないよね」などという話題は、自分の周囲の学生のあいだではすでに一般的です。とくに異性間や、酒の場での当たり障りの無いおしゃべりを盛り上げるための持ちネタとして便利かなと思いました。

個人的な雑感はさておき、上述のような統計データを解析し、きわめて客観的にmixiにおけるコミュニケーションの特質を浮かび上がらせた第一部は圧巻といえます。
基本はいわゆるネットワーク分析にあるようで、個人と個人の相互の"つながり"に着目することで分析が為されます。まさに定量的というか、おなじく社会科学にコミットするものでも、ここまで採る手法が違うのかと圧倒させられました。

結果、「リアルな関係に依拠し、リアルな人脈を大切にしながら、バーチャル特性が顕在化した人たち」としての「バーチャリアラー」がmixiにおけるネットワーク活動を活性化させていることが導かれます。
リアルな人間関係もバーチャルな人間関係も大事にする人がコミュニティ同士をつないでいる、という結論はけっこう斬新かと思いました。こういうアーリーアダプター層をいかに取り込むかが、ネットビジネスの成否を占うカギとなるのでしょうか。

第二部では、mixi・フォトハイウェイ・(旧)Livedoorの三社の比較分析を通じて、ユーザーへの課金に頼らない無料サービスが収益基盤を確立するための道筋が描かれます。
著者らが繰り返す「「市場差別化」(サイトの人気)と「収益性の確立」との原則的乖離」という指摘はほぅという感じでしたが、個々の事例を詳しく検討していく箇所はまったく自分の興味の対象でなく、ナナメ読みしかしていません。

第二部を読む中、常に自分の念頭にあったのがYoutubeのビジネスモデルです。人を集めすぎて設備投資に莫大なお金(月間100万ドル!)がかかる一方で、違法なコンテンツという爆弾を抱え込んでいるがために広告に頼ることが出来ず、収益を回収するためのシステム構築がままならない。
やはり一時的なアテンションに頼るだけでは健全なネットビジネスは難しいということでしょうか。そういえばmixiも9月に上場が決定したということですが、こういった新興ベンチャー企業の帰趨について、これからもウォッチしていきたいと思います。
FujiSankei Business i.
【書評】「mixiと第二世代ネット革命」
■取り残されないために指南

http://braininfocast.newswatch.co.jp/cgi-bin/sonetemkt?tid=6000459&sid=186aTLIX00608420323ab0101742feb20417e989317f3af5913a09ea5bb9

元はFuji Sankei Business iの9月3日の記事のようです。全文コピペはまずいですかね。
書評を書評する?ための引用ということで、
全文引用もフェアユースということで、、。

上記は以下ですね。
ーーーーーーー

【書評】「mixiと第二世代ネット革命」

 ■取り残されないために指南

 爆発的に増えているといわれるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とは? 参加者の行動パターンは? 無料サービスはどんな収益モデルで成功しているのか?

 「mixi(ミクシィ)」や「はてな」など新世代ネットワークの台頭で、あれよという間に取り残されようとしている少し前のネットワーク世代のための指南書、とでもいえようか。現実社会の秩序やしがらみを否定することで発展してきたバーチャルなネットワークを経て、SNSはバーチャルとリアルの融合をその基軸に置いている。だからこそ、趣味や仕事の仲間づくりのツールとして活用されたり、現実社会の具体的な目的のために存在している。

 mixiとは何かを論じた第1部と、無料サービスのビジネスモデルがすでに「人を集めること」でなくなっている点に言及した第2部で構成。人気と収益性の不均衡の原則の上に、コスト低減、データ活用など模倣不可能な収益構造を計画的に構築しなければビジネスの成功はありえないそうだ。(根来龍之・監修、早稲田大学IT戦略研究所・編/東洋経済新報社・2310円)

[ 09月03日 ]
>nego先生

どうもです。
こちらに返事をいただいていたのに、うっかりして
気づいていませんでした。

社会調査屋見習いなものですから、調査データ分析と
なると、つい細かいところに目がいってしまいます。
これが学術論文ならどう突っ込まれるだろう、とか(汗)

日記にもありますように、
mixi現象を説明し解釈のヒントを提示するこの本には、
みなさん興味を持っていますね。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20060912/247762/

「mixiと第二世代ネット革命」の特徴

 先日,早稲田大学IT戦略研究所の根来龍之先生と再会して,ご教示を受ける好機がありました。先生は,ちょうど9月7日発売の「mixiと第二世代ネット革命」という新著を上梓されたばかりでした。

 この本の帯には,「“バーチャル”と“リアル”の融合 SNS参加者の行動パターンはどのようなものなのか?無料サービスは,どのような収益モデルによって成功できるのか?−ビジネス・生活に大変動をもたらすネットコミュニティを詳述した待望の本格版」とあります。

 “バーチャル”と“リアル”の融合と聞いても,この本を読んでいない方,特にSNS未体験の方には,ピンとこないかもしれません。しかし,実際に顔を合わせたことのある気の合う人同士,信頼に足るリアルな友人同士が,たまたまバーチャルなSNSという便利な交流の場を知り,毎日当り前に活用していると考えると分かりやすいでしょう。

 思い起こせば,インターネットなど無い時代から,私たちは日々のおつきあいの中で,無意識のうちに信頼に足る友人と,そうでない人を分けていました。そして〇〇の情報なら,実際に使っている□□さんや,詳しい△△さんに聞こうという行動を自然に繰り返してきました。

 このひそかに慣れ親しんだ無意識の情報活動を,ようやくフツーの人がネット上でも,気軽に,時間や空間の壁を超えて楽しめるようになったのです。そこには,特別なIT知識も道具も必要ありません。いつしかケータイメールが使いこなせるようになったように,SNSも友人の勧めで気がつけば使えるようになっていた,というのが実感でしょう。

 SNSで交わされる対話も,日本の将来や専門分野に関する特別な議論ではありません。パスタを食べるなら新しくできたあの店がいいとか,液晶テレビを買うなら〇〇製を□□店で買ったらいいといった具合の,まさに日常的でリアルな話なのです。

 マーケターにはおなじみの普及学「イノベーター理論」風に言うならば,イノベーターやリーダー中心だった第一世代のネットワーカーに代わって,アーリーアダプターどころかアーリーマジョリティまでのフツーの人たちが,mixiなどの第二世代サービスを愛用して,ネットをわがもの顔で闊歩(かっぽ)するようになったのです
nego先生、久米さんのそのコラムですが、僕もさっき気がつきました。でも、「SNSはもともと,2004年1月に,あのGoogleの社員であるOrkut Buyukkoktenさんが始めた「orkut」が原型だとされています」とか、「SNSの基本は,こうして招待状が届いた人だけが参加できることです」とかいうところは、事実誤認だと思います。

まぁあまり細かいことを指摘しても仕方ないですし、日本のSNSに限れば原型はorkutで招待制が原則であることも間違いではないかもしれないのですが、ちょっと気になります。

せっかく本にも言及していただいているのだから、コラムもちゃんと読んでいただきたかった。
http://blog.livedoor.jp/yhsgw11/archives/50599795.html

2006年09月15日
mixiと第二世代ネット革命 根来龍之 ★★★★★

SNSの説明、データを用いたmixiと他社の比較が分かりやすい。第2部ではmixiとフォトハイウェイ、旧livedoor(オン・ザ・エッヂに買収される前のlivedoor)の3社を比較し、無料モデルの検証を行っている。ビジネスである以上、最終的に利益が出なくてはならない。無料サービスを起点にしても、収益モデルが確立できなければ事業として成り立たない。うまく行ったmixi、途中で有料モデルに変換して収益化したフォトハイウェイ、最期まで黒字化できず、事業売却せざるを得なかった旧livedoor。有料化によって顧客の95%を失っても収益に成功したフォトハイウェイが興味深い。
同じようなことをやっても二番煎じにしかならない。一つのモデルの成功は一社だけのものだろう。もちろん考え方の参考にはなる。
無料サービスの場合はどこで収益化するかがポイントで、最初のモデルがうまく行かないのであれば、モデルを変更しなければならない。何が重要かを見極めてタイミングを外さないことが重要だ。
http://peering.jp/bashauma/2006/09/mixi_1.html

 「mixiと第二世代ネット革命」を読み終えました。個人的には、他の企業との比較の部分
(無料ISPとしての旧LDやフォトハイウェイが比較対象でした)とアンケート結果と
笠原社長のインタビューはよかったです。

 特に比較の部分ではLoocとしてのビジネスモデルを考える際にも参考になりそうです。具体的にどちらの方向に進むかは難しいなあと思いますが。

 また、mixiを知るにつれ、「日記」をおさえていることの強みを考えてしまいます。
逆に言えば、ここを奪われることがmixiにとってはつらいことになるんでしょう。
・・・では、どうすればいいか・・・一つアイデアが浮かんだといえば浮かんでいるので
提案してみることにします。(却下されたらどうしよう・・・。)

 ちなみに考え方としての発想は「mixiのコミュニティ」⇔「2ちゃんのコミュニティ」を
日記にあてはめてみたら、というところです。

 さて、早々にLoocに実装できるように相談してみよう!
実装が完了したら、なんだったかはお知らせするようにします!
http://plaza.rakuten.co.jp/makeplan/diary/200609210004

今まさに話題沸騰のmixiであるが、
そのmixiを学術的に研究した本、
といったらよいであろうか?

まず、大きなテーマとしては、
「バーチャル×バーチャル」
「バーチャル×リアル」
という見方を持ち出す。

「バーチャル×バーチャル」とは、
第一世代のネットの見方で、
ネット内で完結することである。

「バーチャル×リアル」とは、
リアルとバーチャルが融合するようなあり方を示す。

そして、mixiは、
この両者を含むものになっているという。

この考え方をベースに、本書は大きくわけて、
・mixiというサイトのネットワーク分析
・無料サイトのビジネスモデル
の2つにわけて説明される。

・mixiというサイトのネットワーク分析は、
mixiの中では、
人のつながりをベースにした活動、
これは「バーチャル×リアル」であり、
コミュニティを中心にした活動
これは「バーチャル×バーチャル」ということを示しながら、
さまざまな行動を行うユーザーと
マーケティング的な視点からみた情報や、
クチコミネットワークとしての価値にまで言及される。

・無料サイトのビジネスモデルは、
mixiのほか、
オンラインフォトアルバムのフォトハイウエイジャパン
無料プロバイダーの(旧)ライブドアの
3つの無料サイトを比較して、
無料であるがゆえに、
どういうビジネス構造を持っているかを、
研究したものである。
mixiは、ほかの2つと比べて、
利益が出るのも早いのだが、
それを戦略、経営資源などの視点から比較している。

本書は、PCインターネットは無料サイトが多い中で、
そのビジネス展開をどのようにしたらいいかという、
ビジネスのやり方に示唆を与えるものになっている。

#読書時間 2.5時間
★4つ ★★★★☆
http://review.rakuten.co.jp/item/1/213310_11881452/1.0/

第二世代ネット革命
学術的に分析されているなんて驚きました。
今後のネットビジネスを考えられる方は、一度読まれても良いと思います。
論文調で書かれていて、専門的な言語も多く使われているので読みにくいかもしれません。
mixi利用方法の説明ではありません。念のため
eコロンブス 10月号

ネットコミュニティの新段階を考える

【リード】
Web2.0により情報の発信者と受信者の境界線がなくなった。企業や個人といった区別なく情報を共有できるようになり、また開発やコンテンツ製作にもユーザーが積極的に参加できるようになった。今月はネット社会の構造の変化に着目し、「mixi」と「検索連動型広告」についてとりあげた2冊を紹介したい。どちらも次世代のネットビジネスを語るうえではハズせない書だ!


【書籍名】
mixiと第二世代ネット革命〜無料モデルの新潮流

【値段】
2200円(税別)

【出版社】
東洋経済新報社

【問い合わせ先】
東洋経済コールセンター
?03-5605-7021
http://www.toyokeizai.co.jp/

【プロフィール】
根来龍之:京都大学卒業、慶應義塾大学ビジネススクール修了(MBA)。鉄鋼メーカー、文教大学などを経て現職。おもな著書に『代替品の戦略』(東洋経済新報社)、『デジタル時代の経営戦略』(監修、メディアセレクト)、『製薬・医療産業の未来戦略』(共著、東洋経済新報社)など。


【監修】
早稲田大学商学学術院教授(IT戦略研究所所長、商学研究科MBAコース〈経営戦略とIT〉モジュール責任者)
根来龍之さん


【本文】
 今や500万人を超えるユーザー規模を誇る国内最大のソーシャル・ネットワーキングシステム(以下SNS)、mixi。04年2月のサービス開始以来、わずか2年強でページビューが、Yahoo! JAPAN、楽天市場に次いで第3位にまで急成長。本書は第1部で、mixiにおけるネットワーク行動を徹底詳解。第2部で無料サービスの収益モデルについて論じている。
 とくに第一世代ネット革命と第二世代ネット革命との違いについての考察は興味深い。「Yahoo!」や「2ちゃんねる」を典型する第一世代、「mixi」や「はてな」が代表となる第二世代。、第一世代はネット社会をリアルと対立するものとしてとらえ、第二世代はリアルと融合的なものとしてとらえる特徴がある。たとえば第一世代のコミュニティ(BBS)に書き込む人は少ないが、書き込まれた情報を見る人は多いという。第一世代では、書く人と見る人は分離している。一方、第二世代ではリアルな人間関係にバーチャルな人間関係が加わるSNSの登場により、書く側と見る側が融合した「リアル×バーチャル」の状態が生まれている。リアルとバーチャルの世界を行き来してコミュニケーションを重層化できる「バーチャリアラー」の存在も第二世代特有の存在だと強調。
 ?ミクシィの笠原健治社長との一問一答や、「mixi参加者の属性と行動」を調査したアンケート結果も付いており、ユーザーの傾向を数値化。mixiの分析からネットワールドの変化が展望できる、もりだくさんの一冊である。


【監修者コメント】
 この本は「第二世代の誕生」というネットワールドの構造変化をキーワードに論じています。早稲田大学IT戦略研究所(http://www.waseda.jp/prj-riim/)の調査に基づいた研究内容を紹介していますが、ハウツー本ではなく、独自な見方を提供する「専門書」です。しかし、入門者にもわかりやすいように、mixiの歴史の整理やキーワード解説を加えました。web2.0のハウツー本では満足できない人、体系的な枠組みでネットワールドについての理解を深めたい人、ネットビジネスの成功原理を知りたい人に読んでいただきたいと思います。
マインドマップで読書感想文
http://smoothfoxxx.livedoor.biz/archives/50767534.html
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◆さて。

今日お届けするのは、ネット関係の本が好きな人には見逃せない一冊。

mixiに学術的にアプローチしているかと(汗)!


【目次】
プロローグ mixiとは何か?―その誕生と成長
第1部 mixiにおけるネットワーク行動
「第二世代ネットコミュニティ」としてのmixi
mixiの構造と特性―多様なネットワークを形成する源泉
mixiにおけるコミュニケーション―情報の発信・伝播と消費行動
「バーチャル特性」が果たす役割
「第二世代」特有の存在
第2部 無料サービスのビジネスモデル
インターネットの歴史とビジネスモデル
無料サービスにおける収入源
無料サービスの事例紹介1 フォトハイウェイ・ジャパン
無料サービスの事例紹介2 (旧)livedoor
3社のビジネスモデル整理
3社事例の比較分析
無料モデルの成否を分けるもの
エピローグ 第二世代ネット革命とは何か?
付録 mixi参加者の属性と行動(早稲田大学IT戦略研究所調査結果)


【気になった点など】

★mixi世代のネットワークの特性

◆本書で「第一世代」と言われる「mixi以前」のネットコミュニティに比べ、mixiネットワークは次の3つの特徴を持ちます。
●「人への高い関与と信頼が基盤となっている」
●「リアルな関係とバーチャルな関係が混在している」
●「自分なりのつながりを多様に持つ」

特に3つ目の「多様なつながり」が、mixi参加者の行動特性として特徴的なのだとか。

★mixiと6次のつながり

◆「6次のつながり」(6次の隔たり)とは、「自分の知り合いを6人以上介すと世界中の人々と間接的な知り合いになれる」という仮説のこと。
本書では、mixiと守秘義務契約を交わした上で、mixiのログデータを使って、ネットワーク構造を解析しました。
その結果は・・・。
これって書いていいんですかね(ネタばれ(笑)?)?
うーん、できれば本書を読んでください(笑)。
てか、個人的にはこの部分が一番収穫だったカモ(笑)。


◆さらに、mixiのネットワーク構造は、

●「高い凝集性」(自分以外の他の人が繋がっている度合いが高い)
●「三層構造」(「マイミクシィ」の数によって、「ごく少数の巨大ネットワーク」「無数の辺縁の小さなネットワーク」「その中間的規模のネットワーク」の3つに分類できる)
であることも判明。
この辺は予想されているとはいえ、大変興味深いですね。

「バーチャリアラー」という存在

◆mixi参加者の「行動特性」は、「リアル特性」(実際に知っている「マイミクシィ」に対して繋がりが強い)、「バーチャル特性」(見知らぬ「マイミクシィ」に対して繋がりが強い)の2つがあります。
もちろん白か黒かというハッキリしたものではなく、誰でも両方の特性を持っていて、そのブレンド度合いで違いが出てくるのですが。
◆前世代では、比較的、この傾向がどちらかに偏っている場合が多かったのですが、mixi世代では、この両方の特徴を兼ね備えた「バーチャリアラー」と呼ぶべき存在があるとか。
実はこの存在は、単に「知り合いが多い」以上の役割を果たします。
簡単に言うと、ネットワークのハブとなっているということ。

◆というのも、ネットワーク理論で明らかになっていることに、「弱いつながりの方がネットワークが広がる」というのがあります。
つまり強固なネットワーク参加者同士ですと、「友達の友達は元々友達」になってしまうわけですよね(笑)。
その点、このような「ゆるやかな繋がり」を持つ参加者がいると、あるコミュニティと全く関係のないコミュニティが繋がるということが起こりうる、という・・・。

◆私の場合、以前「情報のハブになりたい」とか言ってたんですが、相変わらず「内弁慶」根性がサクレツしております。
こんなことではイカンですね(汗)。

★無料サービスのビジネスモデル比較

◆取り上げられた会社は3社。

mixiは当然として、他は、旧ライブドアとフォトハイウエイ・ジャパンの2社。
・・・ていうか、「旧ライブドア」って、ご存知ですか(汗)?

◆本書ではそれぞれのサービス内容や損益変化図等を比較分析しています。
これがビジネスモデルの研究としても、結構面白い(笑)。
特に旧ライブドアの場合、徐々に収益は増えていったにもかかわらず、それ以上に費用が膨れ上がってしまい、結局一度も黒字にならなかったという(涙)。
ところで、今話題のYouTubeは如何に(汗)???

【読後の感想など】
◆正直あまりmixiは使いこなせてないワタクシですが、楽しめました(笑)。
mixi中毒の方なら、もっと楽しめたかも。
たとえばこんな方とか(笑)。

続59番目のプロポーズ 2nd season

・・・違うか(笑)。

◆おそらくmixiを楽しんでいる方は、その画面の向こう側にいる人にフォーカスしているんでしょうね。
そういう「人とのつながり」がmixi(というかSNS全般)の醍醐味ですし。

◆私の場合、mixiはあくまでビジネスモデルですとか、サービス内容、さらには広告等に興味が行っちゃうんですが。
もしくはブログ更新のRSSリーダー代わりという話も(汗)。

◆mixi代表の笠原氏は、GREEとほぼ同時期にサービス展開が広がったmixiがGREEに圧勝した理由を、「コミュニケーション機能を重視したことが幸いしたのではないか」と本書で語っています。
私はGREEをやっていないので、違いが今ひとつわかっていないのですが、理由がそれだけなのかはちょっと疑問。
また、足跡機能について言うなら、楽天日記にも同様な機能があったかと(FC2ブログも)。

◆こういうある種のブログサービスの仲間意識のような研究を書いてある本があってもいいような・・・。
私は自分がライブドアブログのようなやたら利用者が多いブログを使っているせいか、あまり仲間意識とかないんですが(笑)。
いやね、リアルで集まると「アメブロガー同士仲がいい」とかあるみたいなんですよね(聞いた話ですが)。
足跡機能がそんなに宜しければ、「足跡だけ提供するプラグイン」とか(笑)。

◆そんなこんなでとりとめもないことを色々考えてみましたが、この本、読みようによってはビジネスのネタになりますよ(笑)。
付録で最後についている「mixi参加者の属性と行動」というデータ集も結構面白い(ニヤリ)。

SNS全般もしくはmixiファン、それとmixiでビジネスやってる人にはオススメ!
http://eboshi.s140.xrea.com/MT/2006/09/mixi.html

6月に聞きにいったJanes-Wayの講演で宣伝されていた本で、面白そうだったので衝動的に購入し、一気に読み終えました。
アンケートを参考資料として、統計的にmixiにおけるコミュニケーションの動向を分析した第一部、インターネット企業3社の比較分析を通じて、利用者から直接お金を取らない"無料モデル"を採用した企業がいかに収益基盤を確保すればよいか考察した第二部から構成されています。

元データのアンケート(有効回答数が126人で、ウェブベースによるもの)の統計的な信憑性についてはよく分からないけれど、巻末の「mixi参加者の属性と行動」という資料はけっこう面白い。ふだんmixiを使っている中で、ユーザーみんなが漠然と感じているであろうことが見事に数値化されています。

たとえば、mixiで実名公開をしない理由のうちほぼ4割が、「実名でなくても自分の周りの人は「だれだか」わかるから」を挙げているとか。mixi日記のROM/RAM比率がだいたい1:9になるとか。
こういうのってうんちくとして普通に面白いし、「あの人足あと残すけど絶対日記にコメントしないよね」などという話題は、自分の周囲の学生のあいだではすでに一般的です。とくに異性間や、酒の場での当たり障りの無いおしゃべりを盛り上げるための持ちネタとして便利かなと思いました。

個人的な雑感はさておき、上述のような統計データを解析し、きわめて客観的にmixiにおけるコミュニケーションの特質を浮かび上がらせた第一部は圧巻といえます。
基本はいわゆるネットワーク分析にあるようで、個人と個人の相互の"つながり"に着目することで分析が為されます。まさに定量的というか、おなじく社会科学にコミットするものでも、ここまで採る手法が違うのかと圧倒させられました。

結果、「リアルな関係に依拠し、リアルな人脈を大切にしながら、バーチャル特性が顕在化した人たち」としての「バーチャリアラー」がmixiにおけるネットワーク活動を活性化させていることが導かれます。
リアルな人間関係もバーチャルな人間関係も大事にする人がコミュニティ同士をつないでいる、という結論はけっこう斬新かと思いました。こういうアーリーアダプター層をいかに取り込むかが、ネットビジネスの成否を占うカギとなるのでしょうか。

第二部では、mixi・フォトハイウェイ・(旧)Livedoorの三社の比較分析を通じて、ユーザーへの課金に頼らない無料サービスが収益基盤を確立するための道筋が描かれます。
著者らが繰り返す「「市場差別化」(サイトの人気)と「収益性の確立」との原則的乖離」という指摘はほぅという感じでしたが、個々の事例を詳しく検討していく箇所はまったく自分の興味の対象でなく、ナナメ読みしかしていません。

第二部を読む中、常に自分の念頭にあったのがYoutubeのビジネスモデルです。人を集めすぎて設備投資に莫大なお金(月間100万ドル!)がかかる一方で、違法なコンテンツという爆弾を抱え込んでいるがために広告に頼ることが出来ず、収益を回収するためのシステム構築がままならない。
やはり一時的なアテンションに頼るだけでは健全なネットビジネスは難しいということでしょうか。そういえばmixiも9月に上場が決定したということですが、こういった新興ベンチャー企業の帰趨について、これからもウォッチしていきたいと思います。
巻末に記されたアンケートの回答の処理についてお伺いいたします。
M.A.(おそらく多重回答のことかと思いますが)を回答総数を100とした形で帯グラフにされたのには何か意図がおありでしょうか?
たとえばコミュにおける他の参加者に対する信頼と非影響に関する問いは、M.A.回答であれば「ある人にはある、ない人にはない」という回答が出てきてもおかしくないと思われます。(わたしがそうです)とすると、回答総数を100として帯グラフにするという解釈だけでは無理が生じると思われます。(さらに申しますと、選択肢ごとの出現率を併せて表示するsummaryが必要かと思います。あるいは100となった基の数字の記載があれば割り戻しできるのですが…)

わたしは専門職修士課程の学生ですが、入学前は社会調査およびマーケティングリサーチを専門としておりました。実務の世界とアカデミックな世界での統計の扱い方の違いについて不慣れな部分が多く、的はずれな質問で恐縮ですが、nego先生に限らず、ご存知の方がいらっしゃいましたらご教示いただければ幸いです。
http://blog.goo.ne.jp/sanmon-bunshi/e/1a9cb904487367dfb4377cca67b26034


「mixiと第二世代ネット革命」読了


読了メモ / 2006年10月11日 22時50分52秒


根来龍之監修 早稲田大学IT戦略研究所編
「mixiと第二世代ネット革命」
(東洋経済新報社) 2,200円

mixi上場直前の発行の本書。
学者さんの仕事にしては、ちゃんとリアルタイム感覚を大事にした資料や調査に基づいた著作であるなぁと思った。
資料性も充分に高いと思う。

また、mixiに終始するのではなく、あくまで「収益モデル」という観点をテーマに、足腰のしっかりした論文に仕上がっている。
web業界の人間なら、感覚的に理解しているであろう部分を、緻密に論理的にまとめてあり、頭の整理にはちょうど良いかも。

また、「web2.0」という定義があいまいな言葉に寄りかかることなく、要素の一つ一つをきちんと定義しながら論を進めていく様は、さすが研究者の仕事だなあと感心した。
日経ビジネス2006/11/20号の新刊紹介欄に
掲載されました。

137頁。

紹介の内容は、
「はじめに」の内容の抜粋に近く、
書評ではないが、
掲載してくれたことはありがたい。
日本経済新聞 2006/11/20号の「今を読み解く」欄は水越康介/首都大学東京研究員 が「問われるSNSビジネス」と題して投稿しています。副題は「価値を生み出せるか」です。その中で関連書籍として「mixiと第二世代ネット革命]が取り上げられています。下記は該当部分です。

根来龍之監修 『mixiと第二世代ネット革命』(東洋経済新報杜・2006年)の副題が、「無料モデルの新潮流」とされていることには大きな意味がある。今、ミクシィをはじめとするSNSに期待されているのは、無料モデルでありつつも利益をあげる、ビジネスモデルとしての可能性である。
現時点で一般的な方法は、広告によって利益を得る方法である。もう少し広くみれば、外部からの収溢に依存するというモデルだが、ミクシィも例外ではないようだ。ネットビジネスで躍進を遂げるグーグルやヤフーといった大手企業もまた「基本収益は広告である。
もちろん、広告モデルも悪くない。しかしながら、広告モデルならば、インターネットが登場する以前から存在していた。
「Web2・0」や「CGM」といいながら、昔ながらのやり方でしか利益があがらないとすれば、少々面白みに欠ける。

以上

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