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『悪人』 吉田修一コミュの光代って結局彼女が一番の悪人では。。

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僕はこの本を読んでいる時、少なからず光代に疑似恋愛的な情を感じていました。
光代が警察に保護されて、窓から逃げ出し祐一の元に戻ってくるシーンにその感情はピークにきたようでした。

生れてきて僕たちは何かしらの条件をもって誰かしらに愛されています。
容姿、学歴、収入、地位、性格などなど。。


しかし僕は光代はそんなものよりも祐一の存在自体を愛しているように感じたんです。無条件に存在そのものを愛している。そう母親が赤ちゃんを無条件に愛するように。。だから光代は僕にとって母性そのものだったんです。。


しかし彼女は最後は冷静になります。
現実的な判断をもって生きていこうとします。


彼女のしたことは結局祐一の罪を重くしただけだったんでしょうね。
だって殺人プラス殺人未遂ですよ。。
それに殺人だって多少の同情といいますか、減刑の余地はあったものの、彼女をかばうために、性的快楽を得るための殺人という事になってしまったんですから。。。無期かもしれませんよね。。


あのまま自首していたら僕は10年そこそこでその後の人生だって合ったんじゃないかと思うんです。。

光代の愛は結局は母性でもなんでもなくただたんに「利己的」だったんだと思うと僕は光代が善人であったが故に結果的に悪人となっているように感じるのです。。

とってもガッカリした切ないラストでした。。

みなさんはどう考えられますか?

コメント(5)

私も光代が冷静になり、元の日常を送っていることに納得いかないものを感じました。
とにかく祐一が可哀想でどこかに救いはないのか、そればかり思ってしまいます。
光代だけは祐一を心から愛し理解できる存在であってほしかったです。
でもそんな風に終わらなかったからこそ、ずっと心に残る小説なのかもしれません。

陳腐な恋愛ドラマにしないために作家は元の日常に光代を戻したんだと思いますが。

結局、誰が一番悪人か考えたところで答えは出ないと思います。
悪人の定義を何にするか、誰の視点から見るかが統一されていない限り。

私独自の持論ですが、
悪人の定義は「人の感情を理解しようとせず、自分は正しいと信じてる人。」
としてるので、この物語に真の悪人は登場しませんが、あえて作りあげるなら
大学生の男。

そして、祐一の視点から見るなら悪人は殺された女の子だろうし、
殺された女の子の親からしたら、大学生と祐一だろうし、
光代からしたら結果的には祐一だろうし。

光代も祐一も、好き勝手やったから、可哀想とは思いません。
それぞれ自分で選んだ人生だろうと思います。










呼子で祐一が事件を打ち明けた時に、祐一と一緒に逃げると判断をした時点で「悪」かもしれませんね。
でも事件後に光代は祐一と出会っているので、どうしても光代は巻き込まれたと思ってしまいます。

光代が事件の前にメールを送っていれば、きっと恋愛小説になってましたね。

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