ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

『悪人』 吉田修一コミュのラストの解釈について

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
祐一は光代を愛しているから嘘をつき、自らの罪をさらに大きくしました。

しかし光代ははじめはそれが祐一の優しさだと信じて疑わなかったけれど、「でも、結局、私だけが舞い上がっとったんじゃないかと思うようになりました。馬鹿みたいに舞い上がっとった私を、あの人が本当に利用しただけなのかもしれないって。」と光代はそう話ますよね。。

「私たちは本当に愛し合っとったんだって反論したけど、世間でさかんに言われるように、出会い系サイトで会ったばかりの女を、本気で愛せる男なんておらんですよね?愛しとったら、私の首を絞めるはずがないですもんね?」ともいわせています。

なぜ最後の最後で光代にこんな興ざめな事を作者は言わせたのでしょうか。。

これじゃあ祐一が哀しすぎます。。。。

みなさん光代はなぜそんな事をいったんでしょうか?
このセリフで光代と祐一の時間はなんだったんだっておもってしまったんです。

みなさんの感想と解釈を教えてください。
お願いします。。。


コメント(44)

T-AKKAさんへ

ひと時人は代われても、その人が生きてきた年月の重さが根本的に人を変える事の難しさなんですね。。

でもこれでよかったのかもしれませんが、祐一が切なすぎます・・・
いま読み終わりました.

祐一は最後に話した通り
悪人だったのか、
それとも光代の為を
思って嘘を言ったのか、
しばらく考えましたが、
やっぱり祐一が悪人とは
思えませんでした.

そして光代は祐一を
忘れる為に、
あの祐一の嘘を
無理に信じているのだと
思いました.

世間から見れば
たかが小説なのでしょうが、
私にはそう思えない
作品でした.
ゆかちん∞さんへ

世間から見れば
たかが小説なのでしょうが、
私にはそう思えない
作品でした.


僕もそうです。。
だから祐一が切な過ぎると感じるのです。。
不幸になってもいいから光代には祐一を信じて待っていてほしかったんです。
でもそうじゃなかったら哀しかったんですね。。

男性目線でのエゴかもしれないですけど。。


> もつさん

いや、待ってください!
ここ!
『光代の泣き声が高まるごとに、サイレンの音も高まってくる。一列になったパトカーが、二人の灯台へ近づいてくる。祐一は首にしがみつく光代の腕を、無理にといた。』


ここのところで、祐一の意識には確実にパトカーの接近が認識されているんです。


その上での光代に対する殺意なんて、飛躍しすぎてるでしょう。


殺す気なんかありません。


孤独な大芝居にでるために、覚悟を決めたからこそ、無理にといたんでしょ。
『あの人は悪人やったんですよね?その悪人を、私が勝手に好きになってしもうただけなんです。ねぇ?そうなんですよね?―完―』


光代は最後に、自分の判断に対する同意を求めます。


それが確信ならば、同意を求めるはずがない。


それが現実だと、受け入れるしかない虚実だと、生きるしかない、祐一のいない、明日だと。


そして祐一の両手から、完璧な殺意が感じられたならば、こんな迷いもないはずなんです。
光代を守るための嘘だとおもいました。やさしさだとおもいました。


でも
最後、自分の考えにすがるように同意を求めてますが、

光代は 何度もおもいだすとおもいます。

清水といた日々を。

そしてまた、自問自答が始まり、何年もそこから抜け出せず、、清水に答え合わせにいくんじゃないかとおもいます。


そのぐらい、あの時間を清水と過ごした光代の母性は、確かなものだったとおもいます。


そう信じたい
地元が舞台であるためにかなり感情移入して読みました

上手く言えませんが、深いですダッシュ(走り出す様)私なりの解釈です

祐一は、母親に対しても光代に対しても自身が悪人になることでしか救ってあげられないと感じていた 世の中には、被害者がふたりというのは成立しない

光代に対しても、ラストで光代の愛を感じた瞬間に悪人になった
それはきっとあのパトカーが迫ってきた段階で捕まって罪人として扱われると悟り、このままではそんな自分への愛を抱えたまま周りには共犯者扱いされることになる光代を思いやっての行動だと理解しました

最愛の光代に対しても、裏切るふりをすることで守ろうとする祐一の気持ちを考えると泣けます

光代もその気持ちを心の底では気づいているのかもしれないけど、周りの情報や祐一の言葉に惑わされて信じられなくなってしまった
でも、彼女にとってはそれが一番現実世界では幸せなのかもしれません
愛した殺人者を待ちながら、世間に石を投げられ生きていくなんて無理ですよね

祐一の光代への愛に感動しました 本当は彼が一番光代を裏切りたくなかったはずなのに、一番光代に愛していてほしかったはずなのに、彼女のために自分を犠牲にするところが哀しいです
ついさきほど読み終わったばかりでかなり興奮してますが…(笑)

デルマちゃん さんとほぼ同じ解釈です

祐一は光代を共犯者にしたくなかった
巻き込みたくなかった
一緒に逃げようと言われた時、拒みきれなかった自分を悔いる
気持ちもずっとあったと思います
あのとき振り切って逃げていれば、光代まで警察に追われる身には
ならなかった
でも離れたくなかった、少しでも一緒にいたかった…


だからあのパトカーが近付いて来たときに、咄嗟に光代の首を
絞め(フリをし)光代を救いたいと思った
光代を被害者にすることで、救いたかった

祐一のすべてをかけた愛情だったと思います
自分のことを愛し続けて待っている人生よりも
憎んでもいい、忘れて光代なりの幸せを掴んでほしかったのかなって

光代もそれを信じてる気持ち、信じたい気持ちもあるけど
これから先祐一を失って生きていくことを考えたら
あの人は悪人だったのだ、と自分に言い聞かせて生きていくほうが
まだマシだと思ったんじゃないのかな。。。

すごくかなしいです
本当に、もっと早くに出会えていたら…
個人的解釈です。
なお、私は理系ゆえ、根拠→結論が短絡的で、
国語で点数を取るような解釈をします。

=============================================

吉田さんの他の本を読むと、
「悪の相対性」「内面悪」ともいうべきテーマを感じます。

『パレード』で悪に無意識なA氏がそれを意識した際に
彼を許す・許さないの議論をすっ飛ばして
「これまで通り」を要求する同居人は
悪の設定が現実社会のそれとは大きくズレているし、

『春、バーニーズで』で
かつての恋人との距離感と新しい恋人への捻た嫉妬、
過去を過去として現在と完全に切り離した主人公の心持ちも
内面的な悪を感じています
(当然、自身の時計は見つからないわけです)。

祐一と光代、ふたりの愛がリアルでなければ
この作品自体に意味はないので、そこは議論外。
『偽悪』。
悪より罪を選び、罰を受ける祐一と
罪より悪を選び、望まなかった「これまで通り」を手にする光代。
誰が悪人か。それは読者が心情で理解しているはず。
それは罪とは別もの、と言うより、
本作では悪と引き換えにされた対象物と言えましょう。

読者に委ねられたのは、
作者から着せられた光代の悪が故意か否か。

最後の光代の話が自問と言うべきカタチで締められたことで、
否であることがはっきり。
これも光代の科白から察せられる逮捕直後の光代が訴えたであろう「真実」
から、ただの罪逃れへの心情移行を解釈とするのでは、
どこに力点を置いた作品なのか根本からわからなくなります。
(こういう事件がありました…というだけの作品)

ここで悪の議論に戻すと、
「周囲に歪められて、作られた無意識的な嘘」
…「悪の相対性」「内面悪」!

『嘘』も吉田さんの作品では面白いポイント。

〜「いまから嘘をつきますよ」
と前置きしてつく嘘もあるのだと思った。〜

うーん。吉田ワールド。
先日読み終わったのですが。。。ラストがあまりにも悲しく救われなかったので(読者の私としては)すごくモヤモヤしてたところでこちらのトピを見つけて、なんだかホッとできました。

デルマちゃんのご意見私もほぼ同じです!

そうですよね。二人は本当に愛し合っていましたよね。
これからも心の中にはずっとお互いがいるまま時間が過ぎていくんですよね。


祐一の言葉「どっちも被害者にはなれんたい」ってこれが核心にあるからこういうラストになるんですよね。

私は・・・祐一は光代との逃亡生活を始めたときから捕まるときはこういう形にしようと考えていたような気がします。
自分が「悪人」になれば愛する人も世間から非難されることはない。
また、このままお互いを愛し合ったまま引き裂かれた場合、お互いの不在がつらいことはわかっている。光代にだけはそんな思いはさせたくない。こんな思いは自分だけで充分・・・その気持ちが光代からの愛を断ち切らせる行動をさせたんだと思います。

誰が本当の「悪人」なのか・・・祐一も光代も悪人ではないと思います。
(この作品の中で誰か一人、悪人がいないといけないならば私は増尾だと思います)
祐一は「悪人」になろうとするというところでこの作品は終わっているように感じました。だから、この作品には悪人の祐一がいるのではなく、悪人になろうと決心する祐一がいるのだと。
もちろん殺人は憎むべき悪です。・・・でも、でも・・・って思ってしまいます。

吉田さんの作品は本当に日常をさらっと書かれていておもしろいですね。
この作品もどこにでもある日常のようで・・・だからおもしろくて怖いです。


何度もすみません。追加で



ちらっと思ったのですが

最後の光代のセリフは、自分を悪人にし光代を助けようとした
祐一への愛に応えたのかな、と思いました。

祐一は「俺が連れまわしただけ。利用したかっただけ」
と主張しているのに、光代がいつまでも
「それは間違いで、私はあの人を愛していたから私の意思でついて行った」
と言い続ければ祐一のすべてを賭けた愛情が無駄になってしまう

だからその愛に応えるためにも


あの人は悪人だった、私だけが舞い上がってたけど
本当はそうじゃなかったんだ


そう光代に言わせたのかな〜と

光代はそうは言いながら本当は祐一の愛を信じていた

(だといいな、笑)

映画化を知ってから小説を読み、昨日、映画を観てきました。

小説と映画のラストシーンは違っていましたが、やっぱり同じことを感じました。
祐一は本当に光代を愛していた。だから、自分といることで彼女が背負う罪(法律的には「犯人隠匿」とか、世間にたたかれたりするとか)を軽くするために首を絞めた。でも、心の芯の方では、最愛の人の首を絞めるなんて、絶対にしたくないのに。小説ではその場面は、二人の行動と警察の動きしか描かれていませんが、映画では、祐一の葛藤がはっきりと描かれていたと思います。
事件前の生活に戻った後の光代の言葉ですが、あれは時間をかけて祐一の意思をくみ取った上でのものだと思います。祐一が「悪人」になることで、光代は「被害者」となり、いわゆる世間から背負わされる「罪」は軽くなる。そういう道を祐一は望んでいる、そう感じたから、自分で自分に言い聞かせたんだと思います。

でも、そうやって祐一を心の奥に鎮めてこれから生きていく光代って、本当に幸せなのかな、と思います。いくらそれが祐一の意思だったとしても、愛する人を切り捨てたという罪の意識は、心の奥にはずっと残っていくと思います。そして、そんな思いをさせてしまう祐一って、「悪人」なのか?いや、そんなはずはないんだが…。考えれば考えるほどわからなくなります。
祐一は、最後まで光代を愛し続けたけれど、ラストの光代の言葉からは、 自分自信の日常を守るための人間の強さ(同じ状況に立たされたら誰もが陥るであろう)を感じました。
私にとっての悪人は、祐一の愛に答えれず、祐一という悪人を切り離してしまった、光代であり、祐一の母だったのかなと思いました。
愛することの切なさと、愛し続けることの難しさを感じました。
祐一のように、真っすぐに人を愛したいと、思いました。
最後のくだりがどうであれ、どんなことを口にしたのであれ、読書は皆、真実を確信してるんじゃないでしょうか。

だからそんな説明はいらないのだと思います。
ラストの光代の台詞ですが、
何か、、読んでいる自分に聞いてる様な気がしました。
『大切な人はいますか?』そう聞かれた気がします。
切ない!!!
最後らへんは本すらまともに見れませんでした泣き顔
読むにつれて悲しくて。。。

祐一は一番やさしくて、好きですハート達(複数ハート)
幸せになって!と願う一方、光代の考えは違う方へ涙
辛すぎてそう思うしか仕方なかったんでしょうねexclamation ×2
けど、祐一を信じて欲しいexclamation ×2
待っててあげて欲しいがまん顔
私的にここで小説が終わるのが憎いexclamation ×2exclamation ×2

自分の中で「これは小説。事実の話じゃない。」
とどんなに言い聞かせてもリアルすぎて切なくなります涙
実際に祐一と言う人間がいるかのように思わせられる小説でした電球

悪人は祐一じゃないよ。。。
> みんげさん

はじめましてほっとした顔

全く同感ですexclamation ×2
私もハマり込み過ぎて、これは小説なんだと思っても祐一をリアルに感じてしまう部分が強いですあせあせ(飛び散る汗)

小説読み終えた後は、なかなか現実に戻って来られず(笑)毎日考えてた始末ですあせあせ
> ひろろさん 私も、ひろろさんと同じように感じていました。

光代が祐一を信じ、受け容れ、全身全霊で愛した時間が、祐一に人を信じることを可能にしたのだと思います。 

光代がこれからどうなっていくのか…。
読者の手に委ねられている形で終わっているので、何度も読み返し、そのたびにいろいろと考えました。 
『時間がかかっても、きっと光代は祐一のもとに戻る』と思いもし、
映画をみた後には、
『仕事や妹など、今の生活よりも祐一を選ぶのは、ものすごく難しいのでは…』
と感じもしました。 


解釈は読み手の心の数だけあるのだと思いますが、 
ひろろさんの解釈に、私はとても共感しました。


>あやさん

ありがとうございます揺れるハート

ですよねウッシッシ私も毎日考えてましたもうやだ〜(悲しい顔)

解決策がないか。。とか刑が軽くならないかとか。。
友達みたいに心配してしまいますバッド(下向き矢印)

> みんげさん

何だか同じ事を考えてる方がいるんだと思うとホワ〜っとした気分になれました(*´∀`*)揺れるハート

私も祐一と光代が、どぅやったら幸せになれるだろぅ…?とか2人には再会を果たして欲しいとか祐一の刑は、どれほどのモノなのか…?とか考えてしまってますあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)
私の妄想の中だけでも2人には幸せになって欲しいので妄想してます(;^^)

読み終えて時間が経っても、これ程妄想を膨らませてしまう作品も初めてです電球
>あやさん

私もここまでの小説はないです〜exclamation ×2

祐一はきっとまた光代と再会します目がハートハート達(複数ハート)
きっと二人は幸せになりますうまい!ぴかぴか(新しい)

そう思わないと、私が苦しい失恋
こんばんは。

祐一と光代がこの先、再会するとか、幸せに2人で歩いていくだなんて、
そんな結末が続くのだったら、なんだか安っぽい恋愛ドラマに感じます。

人生は、思うようにいかないから、辛いけれど生きていく意味があるのだと
私は思います。

祐一と光代は会えるわけがないと私は思いました。


> faiさん
私も同感です。
2人が再会して幸せになることはないと思います。
2人が出会えた出来事があったからこそ、それを心の奥にしまい、これからの未来の別々の道を力強く歩いていけるのではないでしょうか。光代は決してあのバスには乗ることはないし…。
そぅなんですよね(´ω`)
これがハッピーエンドで終わっていたら私も、こんなにも【悪人】にハマる事は無く大した印象にも残らない作品の一つになっていただろぅな…とは自覚しています。

あの結末であり、その後も二人が結ばれない事を本心では解っているからこそ切なくなって、せめて自分の妄想の中だけでも…ってなってしまうのも数多くいる読み手の一つの期待でも有るんですよね(^^;)

二人が結ばれれば結ばれたで陳腐なラブストーリーだと思ってしまうくせに、結ばれなければ切な過ぎると思う私はワガママなんですよね(;^^)(笑)

でも読者に、これほど感情移入出来て登場人物をリアルに感じさせる物を書いた吉田修一さんは、やっぱり凄いな!!という思いです!!

それはハッピーエンドで終わらせず、その後の二人に二人で歩んで行く先が無いと思わせているからこそ妄想させるんです。

あぁ〜この二人は、この先結ばれるんだろうな!?って思っていたら逆に妄想は、しないんです。

このトピは『解釈』としてなのに『妄想』として私は話してしまって不快に思われた方もいたかもしれません。
何だか上手く言えない文章になってしまってすみません(´`)
あやさんのお気持ち、すごーくわかる気がします…。
余りに悲しい結末だったので、なんとか明るい未来を想像しないと辛くて、私も色々・色々・色々考えました。しばらく心の旅に出てしまって、帰ってこれなかったです。

『妄想』も『感想』のうちではないかなあ、と私は思うので、トピ主さんが求めていらした『感想』や『解釈』の一部だろうと私は思いました。 


光代のあのセリフを読み、『違う、違う、光代、そんなこと言わないで…』と、私は思いました。
それこそが作者の意図なのでは…。


でも、祐一が人一人の命を奪ってしまったことは、人として許されない重い罪だ、と作者は示しているようにも感じました。
例え殺された相手が、どんな酷い相手であっても…。
佳乃の祐一に対する言動は酷いけれど、それが命を奪われるに等しいものだったのか…。
私自身、他者(佳乃の場合は増田)に傷つけられて、無関係な人に八つ当たりしたことが生まれてから今までに一度もなかったか、と問われたら、私は胸をはって『ない』とは言えません…。 
祐一は、佳乃とあのような状況にならなかったとしても、別な時に別の人と同じような状況に置かれてしまった時に、佳乃以外の誰かをあやめてしまったかもしれない…。光代に出会う前の祐一は、そういう危険(歯止めのなさや弱さ)をはらんでいたのだと思います。 

灯台でのちくわの話は、祐一の罪の深さを暗示しているように私は感じました…。 

長々と失礼しました。


あ、名前を間違えました。増田じゃなくて増尾でした。失礼しました。(汗)
> かやさん

コメントありがとうございます。
共感して頂けた事、嬉しく思います!

私も原作を読み終えた後は毎日考えては迷わされました(´`)
吉田修一さんには見事に、やられたな〜!?という思いも有りましたけど…(笑)
吉田さん自身が「至上の恋愛小説」と言っただけの事は有りました(;^^)

光代の最後の言葉に私は【悪人】というモノに対して深く考えさせられ光代と一緒に迷わされた感じでした。

でも、かやさんの思う様に私も光代には、違うでしょ!?あなたの為を思った祐一の最愛の配慮でしょ!!と思ったけれど、でも…祐一が人を殺した事に間違いはないという事実に悶々としました…(><)

私も心の旅に出てしまい、なかなか現実に戻れず二人を妄想の中で結び付けるストーリーを考えては自分自身を励ますといった感じでしたね(;^^)

でも祐一は、コンビニに買い出しに行って捕まった光代が、買い出しに行く前に祐一に言った「すぐに戻ってくるけんね」を信じて待ってるじゃないですか?!
光代が捕まったんじゃないか?と不安に思いながらも、いや、そうじゃない。光代は戻ってくる。と信じて、最後には光代がボロボロになりながらも祐一に「戻ってきたよ…」って言って光代が本当に戻って来た事で、やっと祐一は本当に救われて長い呪縛から解放されたんだから…と思って私自身、自分を説得してたりもしてました(;^^)
母親に置いていかれた時から止まっていたであろう祐一の時間は、これからやっとまともに進み始めるだろう事を期待して…。

何だか又しても長々と書いてしまって失礼しました。
今、読み終わりました。ラストの解釈…
昔のまんまじゃないだろうな…
ただ、祐一が光代には、しあわせになってほしくて…考えた上での形が、あ〜いう形で…

光代も祐一のことを忘れるためには、私のこと愛してはいなかったんだ。私の勘違いだったんだ。って思い込むようにしたのかな。

でも、祐一と出会えたこと光代は後悔していない。

言葉って、そのまま読むのではなく、その裏に隠されているものがあって…
光代は祐一が好きなんだと思う。

ただ、祐一が光代を好きなんだって思っていたら、光代がとどまってしまうから、祐一は光代を好きではなく利用したのだと…光代に思わせたかったんじゃないかな。

祐一は悪人なのかな
いろんな解釈がありますねわーい(嬉しい顔)

祐一は母親と光代を少し重ねているような気もします。祐一は光代を愛していたと思います。
首を絞めたのは自分を悪人だと光代に思い込ませ自分を忘れて幸せになって欲しいと言う愛情と、
また自分の目の前から消えてしまう恐怖に耐えられず支配欲みたいな気持ちで首を絞めたのかな?とも思いました。

光代が祐一を悪人だと思い始めたのは
祐一の狙い通りになったと言うことを示しているのかなと思います。

あとは光代が祐一を悪人と思うことで祐一と出会う前の平穏な本来の自分に戻るため必死で祐一ともう会えないと言う現実から逃避したかったからかもしれないと感じました。

まとまらず長文で失礼しました。
最近また小説を読み返してDVDも見て改めて感じたことがありました。

ラストの解釈とはちがうかもしれませんが
祐一が捕まるシーン、光代の首を絞めたのは
もしかしたら本当に光代を殺そうとしたんじゃないかな…と。

後で語るような性的興奮なんかではなくて
このまま祐一が捕まれば光代は祐一を愛し続け苦しむこと
光代が祐一を忘れてしまえばいつか他の誰かのものになること
もう一緒にはいられないこと

そうなるくらいなら光代を殺してしまって自分だけが悪人になったほうがましだと、追い詰められ咄嗟の判断の上でやったことなのかな…と思いました。

愛しているからこそ、光代を想うが故、本当に殺すつもりで…
でも間に合わなくて捕まってしまった。
その後の証言は、自分を二の次にしても光代を世間の目から守ろうとする祐一の優しさだと思います。

当の光代は、祐一が首を締めた真意を知らず
祐一の証言により普通の生活に戻るほかなかったけれど
ずっと祐一を想って生きていくのだと思います。

3日前に読み終わりました。前回コメントからかなり間が空いてしまってますがご容赦ください。

やはり、光代に逃亡教唆の疑いがかかったり後々まで彼女の気持ちを縛るのは本意でなかったために、祐一は悪人を演じたんだと解釈しました。逮捕寸前の殺人犯にしては随分と大人の判断ができたなあと思います。ただ、佳男さんだったらこう言うのではないでしょうか。

「そんなんは優しさじゃなか」

男である私が言うのも僭越ですが、どれだけ非現実的でも、光代は女として別の言葉を待っていたのではないかと思います。ところが祐一はその言葉を口にするでもなく、土壇場で訳のわからない行動に出てしまう。だから光代も「ねぇ? そうなんですよね?」という心理状態になり、いずれは周囲の思惑通りに、あれはストックホルムなんちゃらだったんだと納得してしまうのでしょう。これは愛する女への気遣いのように見えながら、実は独り善がりで、はるかに残酷な行為ではないでしょうか。

結局、戦う前から祐一は増尾に負けているというか、対決自体が成立し得ない(法廷でのご対面はあるかもしれません)というところが、このラストのメッセージのような気がしました。

週末にビデオを見ます。

ログインすると、残り13件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

『悪人』 吉田修一 更新情報

『悪人』 吉田修一のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング