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プレイバックシアターコミュの御礼〜きくみるはなす松戸・天真寺縁坐舞台

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「きくみるはなす縁坐舞台〜身体をひらき、心をひらき、そして、響きあう〜」は2月25日月曜日、
千葉県松戸市の天真寺にて無事終了いたしました。


久しぶりに浄土真宗の大きなお寺にご縁をいただいて、とても懐かしかったです。
僕の場作りは、かつては京都の興正寺の大広間や対面所をお借りして育てて頂いたものだからです。


この日の最後に、南相馬から避難して来られた方のお話を頂いて、きくみるはなす縁坐舞台を執り行う運びとなった時には、天真寺ご住職の西原竜哉師が、舞台背景にとわざわざ箱入りの金屏風を出して運んで来てくだいました。


2×5mほどの大きな金屏風の前に、関東在住の参加者からの有志が片膝を立てた形で、ただ耳を澄ますヒトガタとして坐ります。
2名前列、3名後列に明鏡止水の如く不動の姿勢で鎮座し、放たれる言葉を待つ男女5名のヒトガタと舞台両脇に囃し方2名、舞台結界には瑞々しいチューリップの生花を置いてくださいました。


南相馬から来られた話し手の言葉は、都会に住む我々にとって、大切な意味と情感にあふれるものでした。


「今日のこの場で出会ったごく普通の市民である皆さんの、キラキラする美しさが素晴らしかった。
松戸のこの土地には、何十年何百年にもわたり人が住み続けて積み重ねられた命の層がある。

それは人々がごく普通に衣食住の生活をしているその姿に現れている。
一緒に避難して来た仲間はこの地で玄米のおにぎりを振舞われて号泣した。
南相馬では米が普通に食べられないから。

今日はこの会のあとも地元のオーガニック料理店で、皆が持ち寄った手料理を並べて懇親会ができる。
自分たちの土地で料理した食べ物を仲間と分かち合えること。
それは積み重なった人間の生活の層、命の層が今もここにあって脈々と生きているからできること。
どうぞ皆様はその宝物を大切になさってください。

私はそんなみなさんが素晴らしいと思うし、とても羨ましいです。
そして私にとっては南相馬こそ心から懐かしいふるさとなのです。」


じっと耳を澄まして坐るヒトガタ達。
と、囃し方が途切れとぎれに、静かに低い声で話し手の言葉を、そのまま形を壊さずに謡い始めます。


前列のヒトガタの身体が揺れ始め、揺れがだんだん大きくなって上体が突然後ろへ倒れ込む刹那、すぐ隣に坐っていたヒトガタが倒れる身体を抱きしめ支えます。


きくみるはなす縁坐舞台で結界された空間に動きがあらわれ、ヒトガタの「運び」が始まりました。


十数分程の運びの時空を通じて、ヒトガタが専心(洗心)し耳を澄ませたために、磁力十分の生きる空間を得た話し手の言葉(言霊)は、かたち(型地)となってアラハレ去ります。

じっと舞台を凝視していた話し手からありのままの言葉を頂いて、一期一会の縁坐舞台を納めます。


「有難うございました。」
深々と話し手と証人たるお客様に頭を下げるヒトガタ役者達。


間を置いてゆっくりと、大地の底から湧き上がるように起こってくる観客の拍手。


こうして天真寺のきくみるはなす縁坐舞台の一日が暮れていきました。


片付けて荷物を車に運び込む天真寺の駐車場で、夕刻の空に大きく掛かる満月一日前のお月様も、煌々と輝いて円坐しているかのようでした。


思わず谷口起代さん(今回の縁坐舞台主宰のお一人であり立役者)に、「起代さん、ほら、月がまん丸!」と声をかけ、
今日の一日に恵まれた人の縁坐の成り行きにそっと手を合わせたのでありました。


関わってくださったスタッフの皆様、参加してくださった方々、場所を提供してくださった天真寺さん、陰よりお気持ちを手向けてくださった皆様、誠にありがとうございました。

              
                               大阪・千代崎の自宅にて   はしもとくにひこ



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