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公正で持続可能な社会コミュの(アメリカ)「農業の地元密着化」レスター・R・ブラウン

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(アメリカ)「農業の地元密着化」レスター・R・ブラウン


 定期的に送られてくる、枝廣淳子氏のメールマガジンですが、農業とレスター・R・ブラウン氏の名前に目が止まりました。内容は下記です。とても、日本の現状によく似ていて、先進国の国民の大きな課題となっていると思います。


■「農業の地元密着化」レスター・R・ブラウン
 http://www.earthpolicy.org/index.php?/book_bytes/2009/pb4ch09_ss5

・(米国)地元産の新鮮な食材を食べることが増加
 最近米国では、地元でとれる新鮮な食材を食べることへの関心が急速に高まっている。今日、先進国の普通のスーパーマーケットでは、今がどの季節なのかが分からないことが多い。あらゆるものを一年中取りそろえようとしているからだ。

しかし、石油価格が上昇すればそれも一般的ではなくなるだろう。基本的に、食品の長距離輸送に使われる石油の量が減ることもまた――それが飛行機であろうと、トラックであろうと、船であろうと――地元中心に回る食糧経済へとつながるのである。

・農場が5年で4%増加
 近年米国で農場の数が増加している2002年と2007年を比較すると、米国の農場数は4%増加し約220万となっている。

新規参入したは、小規模、多くが女性の運営。農業に従事する女性の数は、2002年には23万8,000人だったが、2007年には約30%増の30万6,000人へと急増した。

有機食材を専門としている農場もある。2002年時点で1万2,000農場から、2007年には1万8,200となり、5年間で5割増えている。

・ミシェル・オバマ米国大統領夫人が家庭菜園を始めた
 2009年春、ミシェル・オバマ米国大統領夫人がホワイトハウスそばの芝生の一画を掘り起こして家庭菜園を始めたことが、菜園作りの普及を大きく後押しするものとなった。

前例がある。第二次世界大戦中、当時の大統領夫人エレノア・ルーズベルトがホワイトハウスにビクトリーガーデン(訳注:戦時中の食糧不足を補うための家庭菜園)を作った。彼女が率先したことが刺激となり、やがて同国の生鮮農産物の4割を生産するまでになるビクトリーガーデンが何百万も作られたのである。

・農産物直売市場の数が15年間でおよそ3倍
 米国では、農産物直売市場の数が1994年の1,755から2009年半ばには4,700以上に増え、15年間でおよそ3倍となっている。

今では、多くの農産物直売市場がフードスタンプ(訳注:生活扶助のために政府が発行する食料割引券)も受け入れており、所得の低い消費者は、フードスタンプなしでは買えないような生鮮食品を買えるようになっている。

・学校菜園で食育が盛ん
 学校菜園では、子供たちが「どのようにして食べ物が作られるか」という都会の環境では欠如しがちな知識を身に付けている。そして恐らく、摘みたてのマメ、あるいは完熟したトマトを初めて味わうだろう。学校菜園はまた、給食用の新鮮な農作物の供給元でもある。この分野で先駆者であるカリフォルニア州には、6,000の学校菜園が存在する。

スーパーマーケットは、地元で育てられた農産物が入手可能な季節に地元農家と契約するところが次第に増えている。高級レストランは、地元産の食材が料理に使われていることを強調している。

・フードマイレージ 輸送距離が平均約2,400キロ
 遠くから輸送された食品は、風味や栄養分が失われる上、炭素排出量も押し上げる。アイオワ州の農産物の輸送距離が平均約2,400キロメートルだった。

対照的に、地元農産物の輸送平均距離は約90キロメートル。
輸入食品58品目の平均輸送距離が約4,500キロメートルだったことが明らかになった。

・新たな言葉が誕生「ロカボア(地元産の食材だけを食べる人)」
 つまるところ、消費者は、長距離輸送型の食糧経済における食糧安全保障を懸念しているのだ。この傾向を受け、「ロカボア(地元産の食材だけを食べる人)」という新たな言葉が誕生した。これは、草食、肉食、雑食といったよく知られている言葉にもぴったり合うのである。

・カーボンフットプリント
 カーボンフットプリント:食料品が農場からスーパーの棚に届くまでに排出された温室効果ガスの量を示すを商品に表示するようになった。最近ではスウェーデンが、栄養成分とともにカーボンフットプリントを食品に表示している。

農業が地元密着型になるにつれ、畜産物の生産も超巨大な牧場、養豚場、養鶏場から離れていく可能性が高くなるだろう。穀物・家畜混合方式に立ち返り、牛乳、食肉、卵の生産が工場式畜産から離れれば、地元の農家は家畜の糞を土に戻すため、栄養分の再循環が進む。

・天然ガスやリン酸塩が高値、栄養分の再循環必要
 栄養分の再循環は、窒素系肥料を生産するのに使われる天然ガスの高値に、原料埋蔵量が枯渇状態のリン酸塩の高値が重なったことで、将来その重要性が一層高まることが示唆されている。この点では、地元市場向けに生産している小規模農家の方が大規模飼養業に比べ明らかに優位なのである。

・家庭菜園、地域共同菜園の実践が、地産地消費を進める
 畜産物を食べる量を減らすために食物連鎖を下へと進みながら、自分たちの食生活で生産地から消費地までの距離を短くしていけば、食糧経済におけるエネルギー使用量を激減させることも可能だ。そして、世界的な食糧不安が高まる中、自宅の裏庭や前庭、屋上、地域共同菜園などで自分が食べるものの一部を作ってみようと考える人たちもますます増え、農業の地元密着化をさらに進めることになるだろう。
 (以上、レスター・ブラウン氏「農業の地元密着化」抜粋)


<キューバの農業革命「自給持続」>
 かつて、キューバは、ソ連がから色々な支援を受けていた。ベルリンの壁崩壊以来、きびしい経済制裁の中で、カストロ氏は、「農業を自給する」の大号令で、住宅の駐車場や屋上まで、家庭菜園を進め、大学の農業教育に力を注ぎ、ほとんど輸入に頼っていたキューバの食糧事情を一変させ、100%とに限りなく近い、自給自足の農業国家に変革させた。

<農業に必要な肥料は「枯渇寸前」>
 リンの鉱山は、2000メートル以上掘り進み、枯渇寸前で、10年で3倍になったと、知人の農家がぼやいていました。日本は、尿素も100%輸入です。化石燃料の高騰と合わせ、日本農業の在り方を、根本的に帰る時期あると思います。

<「家庭菜園」の推奨運動必要>
 国民が、自分たちの食料をもっと真剣に考える必要があると思います。食糧危機は、もう目前に来て居るように思います。私も農家の出身ですが、家庭菜園をぼちぼち、父に学びながら始めようかと思っています。

*参考資料:Enviro-News from Junko Edahiro

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