とにかく怖い話。コミュのバレリーナ

学生のときのアルバイト先の友達から聞いた話。

その子は福岡から大阪に出てきて一人暮らししている子なのだが福岡の実家で体験した話。

その子はいとこに小学生の女の子がいておりちっちゃい頃からバレーを習っていた。(いとこの子をA子とする)

そのA子にはおじいちゃんがいるのだがおじいちゃんが毎回A子のバレーコンサートを楽しみにしていた。

しかしおじいちゃんは前々から体調を崩しておりそんなに長くはないと言われていた。

それでもA子の踊っている姿を見たい、と入院中も言っていたみたいでした。

しかし数ヶ月後、おじいちゃんは亡くなってしまいました。

ここからが怖いのですが、親戚でお葬式の片付けをしているときにA子がふとこんなことを言い出しました。

「おじいちゃん何でそんなとこで寝てるの？」

みんなびっくりしてその方向を見たがフローリングの廊下があるだけでなねも見えません。

しかしA子は続けます。

A子「そんなとこで寝てたら風邪引くよ。え、何て？聞こえへん、何て？」

A子がなんにもないフローリングに向かって話をしているのを回りは呆然と立ち尽くすだけでした。

A子「何て？え、おどって」

A子が言うにはフローリングにうつ伏せでおじいちゃんが寝ており顔だけ上げている様であり
「おどっておどって」と言っていたということでした。

親戚一同は怖くなりながらも「おじいちゃん最後まであんたの踊っている姿を見たがってたから悔いがあったんかな」となにか温かいものも感じたみたいでした。

しかしA子は練習で足を怪我しており踊れない状態でした。

A子「ごめんね、おじいちゃん、あたし足を怪我して踊れないの。」

そういうとすーっとおじいちゃんは消えていったみたいです。

しかし次の日もおじいちゃんがうつ伏せで寝ながら現れました。しかもしんどそうにした感じでまたこう言いました。

「おどっておどって」

A子はまたも申し訳なさそうに

A子「だから怪我して踊れないの。ごめんねおじいちゃん。」

するとまたすーっとおじいちゃんは消えていきました。

しかしまた次の日もおじいちゃんがうつ伏せで寝ながら現れました。

しかしいつもは「おどっておどって」しか言わないみたいなんですが今回はちょっと違う発音だったみたいです。

A子がよくよく耳をすませて聞いてみるとこう言っていたみたいです。

「かわってかわって」