暦、二十四節気を定期配信コミュの３月１６～２２日「大犯土」です。

■３月１６～２２日「大犯土」■
「大犯土：おおつち」は選日の一つで庚午の日～丙子の日までの７日間をいいます。８日目の丁丑の日を障り無い「犯土間日：つちまび」にして９日目の戊寅～甲申の７日間を「小犯土：こづち」としています。

「犯土」の期間は大地に感謝して、五行説の地（土）の力を養う日とされています。おのずと「土を犯してはならない」とされ、穴掘り井戸掘り、築堤、築墓などの土木工事、種蒔き、下刈り、伐採など土木作業の一切を慎む日とされます。特に屋敷内の土木作業は災いを招くとされ、家主が災を被ります。

また、野山の木々にも活発な時期と低調な時期があります。大犯土・小犯土期間中は、樹木にとって低調な時期にあたり、この時期に伐採すると材木に、虫が入りやすく早く腐りやすいとされています。

日常では除伐、下草刈りなども避けたほうがよく、新築では竣工を急ぐとせっかくの材木が早く腐ってしまいます。科学的な根拠の有無は別にして、経験的に林業の方や大工の方は犯土を尊重するそうです。

暦の上では庚午（かのえ　うま）の日から丙子（ひのえ　ね）の日までの７日間（３月１６日～２２日）を「大犯土：おおつち」といいます。
翌日の丁丑（ひのと　うし：３月２３日）を間日として、戊寅（つちのえ　とら）の日から甲申（きのえ　さる）の日までの７日間（３月２４日～３０日）を「小犯土：こづち」といいます。

◇◇◇◇編集後記◇◇◇◇
現代社会では暦の上の「大犯土」は迷信だと軽んじて不動産売買や土木工事や竣工がおこなわれています。利益を追求する現代では自然を大切に生業を営むことが難しくなってきました。これでは不慮の事故やトラブルが減らないわけです。
土に関する仕事を生業にしている不動産関係者の方や大工、土木建築業・林業の方は暦を尊重してこの期間、スケジュール調整して不慮の事故に注意しましょう。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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