暦、二十四節気を定期配信コミュの二十四節気「大雪」です。

━━二十四節気「大雪」━━━━━━１２月７日━

１２月７日２１時１４分『大雪』です。旧暦１１月、子（ね）の月の正節。天文学的には太陽が黄経２５５度の点を通過するときをいいます。

暦便覧には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」とあります。山の峰は積雪に覆われ、平地でも本格的な雪が降り始めるころです。

　冬は日本海側と太平洋側では、対照的な天気で日本海側では大雪になれば、太平洋側では晴天になります。関東平野ほか太平洋側では、乾いた風が吹きます。
これは冬型の気圧配置の影響ですが、日本海側で大雪を降らせる雲はいわゆる入道雲で、雪が降る前に雷が鳴り響きこれから大雪になる兆しです。
　この雷、冬になって初めてのそれを「雪起こし」と呼びます。富山湾地方では「鰤（ブリ）起こし」と呼び鰤の豊漁の知らせとされてきました。
　雪国では積雪の便りが聞こえる中、暖かい地方では冬の花「椿（つばき）」が開花し、いよいよ冬将軍の到来が感じられます。冬の魚、ブリやハタハタの漁が盛んになり、山では熊や動物が冬眠します。南国では南天の実が赤く色づく頃です。

━「七十二侯」━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆初候「閉塞成冬」（へいそくしてふゆとなる）◇天地の気が塞がって真冬となる時節。閉塞す＝ふさがる

◆次候「熊蟄穴」（くまあなにちっす）◇熊が冬眠のため自分の穴に隠れる時節。蟄れる（かくれる）＝「こもる」は古訓で、動物が土中に隠れるの意。

◆末候「?魚群」（けつぎょむらがる）◇鮭が群がり、河川をさかのぼって行く時節。?＝さけ、または淡水魚の「追河・おいかわ」（やまべなど）とも。

━「１２月の花」━━━━━━━━━━━━━━━━

「ポインセチア」　灯台草科　ユーフォルビア属
学名・ Euphorbia pulcherrima

アメリカ駐在のメキシコ大使・ポインセット氏が、メキシコからアメリカに持ち込んで広まったことから、この名前が付きました。ポインセチアは観賞用ではなく、茎を切ったときに出る白い乳液を解熱剤として使うなど、医療用に栽培していました。

アメリカから渡った欧州では、クリスマスにキリストの血の色（赤）を飾る習慣があります。この時期に苞葉の赤色が最高に美しく、下葉の緑と調和し、花の中にある蜜腺の黄色が鈴の金色の役割りを果たしていることから、クリスマスに用いられるようになりました。欧米では「クリスマスフラワー」と呼ばれます。

日本には明治時代に渡りました。真っ赤な花は、大酒のみの赤い顔に似ていることから、猩猩木（しょうじょうぼく）とも呼ばれます。猩猩は中国の想像上の怪獣で、猿のような顔で毛は紅色。

花言葉「聖なる願い」「私の心は燃えている」など。深みのある赤い苞葉は「愛情」をあらわします。