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推薦図書リストコミュの趙無眠 『もし、日本が中国に勝っていたら』

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 もし、日本が中国に勝っていたら。
 中国人はなぜ、日本を憎んでもなお愛するのか。
 日中戦争の勝敗は逆転の可能性もあった。
 ―新しい中国人が登場した。
 親日でも反日でもなく、歴史を意外な視点から自在な発想で語る。

目次

第1章 複雑な感情(日本への仇か米国への憎悪か;単独では勝つことが難しかった戦争 ほか)
第2章 日中与え合う影響(もし日本が戦勝国であったらどうなっていただろうか?;最も中国文化に近い侵入者 ほか)
第3章 侵略の歴史(日本が中華民族に加わることを中国は受け入れられるのか?;中国の歴史にみる侵略と虐殺・暴行 ほか)
結論 中原に入る(日本が中国に加わる方法;悪い結果ばかりではない)

 「羨憎交織」、愛憎入り乱れた日本人観。
 日中戦争をクールに分析し、日本の勝利で「日本のように発展した中国」が出現した可能性を語る。ネット上に発表され、中国人愛国者を激怒させた問題論考。

 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 煽り文句はこんな感じなのですが、立ち読みして内容の濃さに呆然。気がついたらレジでお金を払ってました。ちなみに水戸(納豆)で買いました。

 この本は日本の読者を想定して書かれたのではなく、中国人が自国語で自国民を対象に書かれてあるところがミソだと思います。自国批判ができる、あるいは匿名ではあるけれど自国批判を世間に発表する人が出てきたのは、中国にとって画期的だと思うし喜ばしいことだと思います。

 作中では満州事変から第二次世界大戦の終わりまでの間に日本軍が中国大陸で行なった行為に対して、「欧米列強が(中国に対して)やったことと比べてそれほど残虐であったのか」、「自国軍のやったことに比べてどうだったのか」、「日本軍による被占領区は他の地域と比べてどうだったのか」、「歴代の外部民族による中国征服の事情と比べてどうだったのか」という視点から論考を試みている。そして中国がこれまで「日本人がやったことは、何もかもすべてが『悪』」という一言で片付けていた問題について、「日本人の行ないの中にも評価すべきことはたくさんあった」という中国人には受け入れがたい結論を導いているのだ。・・・・・・訳者まえがきより

 読み進めるうちにどうしても韓国の事情と重ねてしまうことを、僕は止めることができませんでした。日本人は慰められたいのかもしれない。あの戦争で当地に恨みしか残さなかったわけじゃないって。先進国が占領統治することで戦後飛躍的に伸びた国々があります。シンガポール、香港、台湾そして韓国です。旧国家の枠組みを外部勢力(4国の場合は英国と日本)の叩き壊したおかげで、近代化に成功しました。ここらあたりの話は、井沢元彦「恨の法廷」に詳しいので割愛します。

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