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誉くんとシュウくん。コミュのClub Mai:lish4(誉編)

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あれから数ヶ月…。

シュウが裏方から表舞台に立つようになってから、確実に店の売上に影響が出てきた。
さすがにトップ3にまでは手が届かないが、その人気はもしや莉輝さんを超える事が出来るかも知れないと思ってしまうほどである…。
あのルックスで若い女性客を魅了し、清純な性格で奥様方のハートに火を付けてしまったらしい…。
やはり俺が想像していた事とほぼ変わらない状況になっていた。
そう…俺が理想としていた事がすぐ現実になりそうな…しかし、俺に心中は複雑だった…。




妬み…嫉妬…?この感情は…。




ある日の休日の朝、珍しく早くに目覚めた…というかあまり眠れなかった。喉が渇いたので台所に行って水を飲もうとすると、そこにまほれが立っていた。

「お兄ちゃん、おはよう、久しぶりだね。暫く会わないうちに何か、やつれたね。」
俺の疲れた顔も見ながら心配そう言われてしまった。

「そんなに疲れた顔してる?俺?まずいな…顔は大事な商売道具だからな。」
とくだらない冗談を言いながら久しぶりに会った妹にほっとしていた。

「まほれ、お前何か今日用事ある?夜予定がないなら飯でも食いに行かないか?」
最近飯を食べるどころか同じ屋根の下に暮らしているのに顔さえ会わさない。たまには妹とこうして気楽に話が出来るのもいいなと思った。

「ご、ごめん。今日の夜は用事があって…。また今度誘って。」
まほれはちょっと困惑した表情で申し訳なさそうに誘いを断った。

「そっか、まほれは明日の朝早いもんな、また今度な。」
それからしばらくしてまほれは仕事に出掛けて行った。
俺はというと、昨日の晩の睡魔が今ごろやってきてそのままベットに行って夜まで寝てしまった。

夜、寝すぎて目が覚めた。さすがに寝すぎたのか頭がぼーとする。外も真っ暗で今が夜だという事は理解出来る。暫く部屋で何もせずにいたが、朝から何も食べていなかったのもあり空腹に見舞われ、台所にあったカップラーメンに直行していた。お湯を注ぎ、さっそと部屋に戻ろうとした時、玄関の方から物音がした。こんな時間にまほれが帰って来るのは珍しい。何かあったのかと思い、カップ麺を台所に残し、玄関まで向かった。

「おかえり…珍しく遅かったなあ、残業?。」
と声をかけたがまほれは幽霊でも見てしまったかのようにビックリしてこっちを見ていた。
「お、お兄ちゃん!いきなりビックリするじゃない。」

「え?そんなビックリするような事したか?今日は誰かの結婚式か何かか?そんな派手な格好して。」
まほれは少し俯き加減で答えた。
「今日は会社の人の送別会だったから…。」
そう言ってそそくさと自分の部屋に行ってしまった。

「何か娘を持った父親みたいな気分だな…。あーー!!ラーメン…。」

続く。

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