とある金曜日の事。
うちの店に裏方業務で莉輝さんの従兄弟が手伝いに来るという事で、その指導というか裏方業務の説明も兼ねてという事で俺が抜擢された。ホストという職業をしているが、あまり人付き合いは得意ではないので、また面倒な事になるなと思っていた…しかし、莉輝さんの従兄弟だ…才色兼備で何かすごい才能を持っている奴かも知れない…そう思うと会って見たい気持ちが強くなっていった。
開店の数時間前、俺は莉輝さんの従兄弟を駅から店へ迎えに行く為に車を走らせた。駅に着いて携帯で莉輝さんから聞いた携帯番号に電話をかけてみる…。「もしもし…お疲れ様、誉です。今駅に着いたけどシュウ君…だっけ？」
「はい、シュウです。お疲れ様です。誉…さんですか？今僕も駅に居ます」
どこかで聞いた事がある声がした…しかし街中の騒音でよく聞き取れない。数分後、その謎が解けた…。
「まさか、あのシュウだとは思わなかったよ。」俺はあまりの懐かしさにほっとして緊張の糸がほぐれた。
「僕もまさか、あんな所で誉と会うとは思わなかったよ、いつの間にか連絡取れなくなるし…」
「まあ、俺も色々あったのさ、まさかホストだなんてビックリだよな」
続く。
この物語はフィクションです。
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誉くんとシュウくん。 更新情報
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