東京ホームレスコミュの路上とうつ病とケーキ/北村年子さん学習会

失業、寒さ、孤独。

12月23日の池袋でのイベント告知をさせてください。
その前に、
ある日の新宿のエピソードをご紹介します。



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ある日の路上無料健康相談会に
40代の男性がスタッフに連れられて相談にいらっしゃいました。

辛そうなご様子でした。

「なんだか身体がだるくて」
「いつからですか？」
「ここ2ヶ月です」

路上生活者の倦怠感、
かつ40歳代、
ということで、いくつかの推定される疾患のための質問をしま
した。
身体所見として、血圧、脈拍、その他も調べ、すべて特記事項なしでした。
既往歴に特記することなし。
アルコール、喫煙なし。
アレルギーなし。


「お身体は特別な所見はありませんが、ご自身ではどうお考え
ですか？」
「いや、ちょっとわからなくて、なんでこんなに身体がだるいのか」
「では、こちらへの相談には、だるさがずっとあるけれどもその理由が分からず心配になってご相談にいらしたのですね？」
「はい…」



「最近気分の落ち込みはありますか？」
しばらくその方は黙られて、
「ええ、まあ、こんな生活をしていれば…。」
「この生活(路上生活)となられてどれくらいですか？」
「2ヶ月くらいです。」
「お仕事がなくなって？」
「ええ。建設現場で働いていたのですが。仕事の量が減って、 経験豊富な方は雇われるのですが、私はまだ…」

「もしかして、最近死を考えられたことはありますか。」
また、しばらく黙られて、
「まあ、こんな生活をしていればね…」


　こうして話は展開していきました。具体的な死ぬ手段を考えてはいないということで、医学的にはリスクが高いとはいえな
いことを確認しました。
そして、
「脳にも少し栄養がひつようです。状況が変わらなければ、とても気持ちは休めないとは思いますが、少しでもましになれば
と」

そう言って、
ビタミン剤を買ってくださいとわずかなお金をお渡ししました。「とてもいただけません」
と辞退なさいましたが、医者としての治療へのプライドとお伝
えし、その方は、
「必ずお返しします」とおっしゃってお帰りになりました。
路上生活は、辛く、特に慣れないかたにとっては、優しさからは程遠い環境です。
親切は押し付けるほどがちょうどいいときもあると学んだこと
がありました。

必ずまた、お会いしましょうと約束しました。

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失業、寒さ、孤独。
そんな気分のときのクリスマス


【企画】
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NGO　TENOHASI
http://www16.plala.or.jp/tenohasi/
では、
12月23日土曜日に、300個以上のケーキをつくり、配ります。
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【企画趣旨】
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生活保護も路上からの再就職も厳しい世の中に、
貧困層がより貧困となる世の中に、
具体的な解決方法じゃないけれど、
せめて、楽しいひと時を！！
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【時間】
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12月23日9時〜よりつくりはじめ、17時頃に配ります。
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同日、
医療相談会、炊き出し、路上レクレーション活動も行います。
ただいま、人手不足につきケーキ作りなど当日お手伝いくださる方大募集中です！！
参加時間は自由です。
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詳細などは、
NGO　TENOHASIまで、気軽にお問い合わせくだされば幸いです
。参加に制限はありません！
tenohasi@yahoo.co.jp
まで、
23日ボランティアの件でとお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。



同日　東京の池袋にて
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ルポライターの北村年子さん
（ＮＰＯ法人ＣＡＰ(子どもの暴力防止プログラム)センターＪＡＰＡＮ理事。ＮＰＯ法人不登校新聞社理事）
http://www.geocities.jp/hikoneoyako/051221/profile.htm
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を囲んでの無料学習会も同時開催致します。
19時頃から参加無料です。こちらだけの参加もOKです。
こちらについての詳細も
tenohasi@yahoo.co.jp
まで、気軽にお問い合わせください。