「貧しいおばあさんがそこかしこにいる時代」が近づきつつある。05年時点で、生活保護を受給している65歳以上の高齢者の内の約6割が女性であることが08年に内閣府の男女共同参画会議監視・影響調査専門調査会のまとめた報告書案で明らかになった。
かつて「男は外で働き、女は家を守る」という慣行の中で、女性たちは結婚し、出産&子育て&家事&介護を主婦として担うか、男女の賃金格差が歴然としている職場で働いてきた。しかし、いずれの場合も老後の生活保障となる年金は、彼女たちの老後の暮らしの安定を約束しない。
現在、家計補助的ではないのに年金保険や健康保険のない非正規雇用で働く女性が増えている。
男女の賃金格差是正や、正社員と非正社員の賃金格差是正=均等待遇、短時間(非正規)労働者の社会保険加入権の拡大、女性と子どもの暮らしを支える制度(母子生活支援施設、児童扶養手当など)、暴力からの脱出、などのテーマで、女の暮らしがよりましになるための建設的な議論をしたいと思います。
困ったときには