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懐かしい物ふぁんくらぶ♪コミュのいすゞ・ジェミニ CM集

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ジェミニ (GEMINI) は、いすゞ自動車の乗用車。1974年以来、1993年の自社生産終了を経て、2000年の乗用車事業完全撤退(休止)まで販売していた自動車である。

概要
初代(PF)は、提携先のゼネラルモーターズ (GM) のワールドカー構想に基づく世界戦略車のモデルのひとつである、Tカーである。オペル・カデットをはじめとして各国で姉妹車が生産されていたため、車名にもふたご座の英名が採用された。

2代目(JT0)と3代目(JT1)は、GMのRカーとしてOEM生産(相手先ブランド供給)を視野に入れ自主開発されたモデル。特に2代目は、苦戦続きであったいすゞの乗用車史上でほぼ唯一と言える商業的成功を収めた。3代目へのモデルチェンジがユーザーに受け入れられず、一転して販売台数が低迷した。

その結果、4代目以降は自社開発を諦めてホンダのOEM供給を受けることとなり、供給モデルの絶版に伴い5代目でシリーズは消滅した。


歴史

初代(PF50・60、PFD60型)
1974年11月登場。形式名は1974年に登場した1600ccガソリン車がPF50、1977年に登場した1800ccガソリン車がPF60。そして1979年に登場した1800ccディーゼル車はPFD60。GM傘下となったいすゞ自動車の乗用車部門再検討時、GMはベレットの完成度の高さを評価し生産継続を主張したが、いすゞは市場性の見地よりモデルチェンジを要望、その結果、オペル・カデットを原型とするGMの世界戦略車構想のTカーが投入されることとなる。シボレー・シェベット、ポンティアック1000など世界中で姉妹車が生産されることから、ふたご座の英名である「ジェミニ」を名乗った。ただし、ベレットの後継車としての位置を明確とするため、1975年までは「ベレット・ジェミニ」と称していた。

車体はクーペとセダンが用意され、当初は1600ccシングルキャブSOHCエンジンを搭載したPF50のみのラインナップであったが、オペルカデットそのままに逆スラントノーズの直線を基調にした欧州風のデザインで隠れた人気を呼ぶ。

ヘッドライトは、オリジナルは丸目2灯であったが1977年6月に角目2灯に変更。1979年にジェミニ単独のフェイスリフトが行われスラントノーズ形状に変更、ヘッドライトも丸目2灯に戻った。後に、1981年に角目2灯に再び変更される。

1979年にディーゼルエンジン搭載車と1800ccDOHCガソリンエンジン搭載のホットモデルZZ(ダブルズィー)が追加されたが、うちディーゼルモデルは第二次オイルショックの時期と重なり、低燃費車として脚光をあび、1982年には世界初の電子制御付ターボディーゼルモデルも登場した。このため、後期の初代ジェミニは「80年代のディーゼル車」とも言われるように、ディーゼル乗用車の代表として広く認知される存在となる。2代目の「FFジェミニ」登場に伴い1985年に基本的には販売終了となるが、ZZモデルのみは2代目「イルムシャー」仕様登場後の1987年2月まで生産継続されている。初代の総生産台数は768,537台(いすゞHPより)。


機構
駆動方式はFR。エンジンは当初1600ccSOHC(G161型)のみであったが、1977年6月より1800ccSOHC(G180型)が加わる。さらに1979年のマイナーチェンジ時に1800ccDOHC(ZZ)と1800ccディーゼルエンジンが追加される。

変速機構は4MTでスタートするが、1975年に3AT 、1976年に5MTが追加。サスペンションは前輪がダブルウィッシュボーン、後輪が3リンク式コイルスプリングで、ステアリングはラック・アンド・ピニオン式である。


年表

前期(逆スラントノーズ)型
1974年5月 前年に販売終了したベレットの後継車となる「ベレットジェミニ1600」(PF50)を発表。
1974年10月 1600ガソリン車(PF50)登場。クーペとセダンで「LD」「LT」「LS」の3グレード。全車4速マニュアルシフト(4MT)車。
1975年4月 安全対策向上の為に改良実施。またベレットの後継車という位置付けを明確にする為に付けていた「ベレット」と言う冠が取れ「ジェミニ1600」となった。
1975年12月 昭和50年排ガス規制適合。「LD」「LT」に3速オートマチック(3AT)車を追加。
1976年5月 「LS」に5速マニュアルシフト(5MT)車を選択設定。
1976年11月 昭和51年排ガス規制に対応する為のマイナーチェンジを実施。「ミンクス」が追加。
1977年6月 1800ガソリン車(PF60)登場。ヘッドライトが丸目2灯から角目2灯に変更。
1977年11月 1600ガソリン車が昭和53年排ガス規制に対応する為のマイナーチェンジを実施。
1978年11月 1800ガソリン車が昭和53年排ガス規制に対応する為のマイナーチェンジを実施。1800ガソリン車セダンに「ミンクス」「ブラックジェミニ」を追加。同時に1600ガソリン車も一部改良を実施。

後期(スラントノーズ)型
1979年6月 マイナーチェンジ。前後の形状変更。フロント部分は通称「逆スラ」からスラントノーズに変更され、ヘッドライトも角目2灯から再び丸目2灯に変更。1800ガソリン車クーペに「ミンクス」を追加。またチルト付サンルーフを国産初の試みとして選択設定。
1979年11月 1800ガソリン車に「ZZ」を追加。1800ディーゼル車(PFD60)登場。
1980年3月 1800ガソリン車に「ZZ-L」を追加。
1980年9月 ジェミニのディーゼルが「ディーゼル乗用車クラス」での販売台数1位になった事を記念として、「いすゞジェミニディーゼル感謝祭」で特別仕様車を限定発売。
1981年1月 1800ディーゼル車に「LDスペシャル」を追加。
1981年4月 1800ガソリン車に「ZZ-R」を限定発売。
1981年10月 マイナーチェンジ。ヘッドライトが丸目2灯から角目2灯に再度変更。1800車に「LG」、1800ディーゼル車に「LJ」「LS」を追加。
1982年10月 1800ディーゼル車に「LT-E」「LJ-E」を追加。
1982年11月 一部改良。1800ディーゼルターボ車(PFD60)が登場。なお、これが世界初の電子制御付ターボチャージャーのディーセルであった。
1983年10月 一部改良。
1984年12月 特別仕様車「エクストラシリーズ」を追加。
1985年3月 1800ガソリン車の「ZZ」を改良。
1985年5月 2代目「FFジェミニ」が登場するが、継続生産される。
1987年2月 生産終了。同時に2代目はFFと言う冠が取れ「ジェミニ」となる。

2代目(JT150・190・600)
GMの世界戦略車構想のRカーとして「クオリティ・コンパクト」というコンセプトでいすゞが単独開発したもの。

1985年5月発売開始。ただしRカーとしては1984年11月よりGMに供給を開始している。型式名は1985年に登場した1500ガソリン車がJT150、1988年に登場した1600DOHCガソリン車がJT190。そして1500ディーゼルと1500ディーゼルターボ車はJT600。当初は初代(PF60)のZZが併売されていた関係で、「FFジェミニ」と称していた。

いすゞとしては販売面で最も成功したモデルで、1980年代を代表する名車の一つにも挙げられている。117クーペ以来17年ぶりのいすゞオリジナル設計の乗用車で、モデルチェンジにあたり、アスカとの競合を避け、なおかつ米国市場をも意識して初代より一回り小型のクラス設定とし、居住性と取り回しの良さを得るためにFF化、パワーステアリングやサーボブレーキなど特に操縦性に意を注いだ設計とされた。上記はかつて、次期ベレット構想時に検討されていた内容でもあり、その完成度の高さは他社からも非常に注目された。

車体はいずれもジウジアーロのデザインで4ドアセダンと、先代の2ドアクーペに代わって3ドアハッチバックが設定されている。室内も運転席はライトとワイパーの制御をクラスタースイッチで操作する独特の配置となっている。

1987年2月に1回目のマイナーチェンジ。サイドマーカーをサイドに回りこませた、通称「つり目」といわれるフォグランプ一体の異型ヘッドライトに変更され、同時にグリル形状も変更。インテリアもインパネやクラスタースイッチの形状変更などが行なわれた。

また、先代ジェミニ(PF60)の製造が終了し、差別化の為に付いていた「FF」と言う冠が取れ「ジェミニ」になる。

初代のZZ後継のチューニングモデルも充実しており、1986年に専用の電子制御ターボ1500ガソリンエンジン(4XC1-T型)を装備し足回りを西ドイツのイルムシャー社がチューニングした「イルムシャー」仕様が登場。

1988年 には1600の4バルブDOHCエンジン(4XE1型)を搭載し、足回りを英ロータス社がチューニングしてBBSホイールをオプション設定(ZZ-SEのみ標準装備)した「ZZハンドリング・バイ・ロータス」仕様が追加された。後に1600イルムシャーも追加される。

イルムシャーは高い走行性能を有するヨーロピアン・スポーツ車として、ZZハンドリング・バイ・ロータスは高性能ながらも落ち着いた操縦性を有するラグジュアリ・アダルトスポーツ車としての性格付けがなされていた。

そして1989年2月に2回目のマイナーチェンジ。サイドマーカーの位置がフェンダー部分に変更され、セダンのみ後ろ周りのデザイン変更でナンバープレートの位置が、トランクリッドから3代目のセダンと同じバンパー中央に変更になった。

2代目はトヨタ・カローラや日産・サニーなど、強力なライバルが存在する大衆車クラスに変更された関係で、当初は販売面が憂慮された。しかし、「街の遊撃手」というキャッチコピーそのままに、車がパリの街並みを踊るように駆け抜けていくテレビCMで、ユーザーに車の基本性能の良さとおしゃれなイメージとを同時にアピールすることに成功した。カラーバリエーションも豊富で女性からも人気を博し、一時は月間販売台数でカローラを抜くほどの大ヒットとなった。2代目の総生産台数は 748,216台(いすゞHPより)。


グレード
グレード展開は、スポーツモデルのZZハンドリング・バイ・ロータス、イルムシャー以外に、中心車型のC/Cを基本グレードとして、実用仕様の4ドアにT/Tと3ドアにD/D、またC/Cの上級モデルのG/Gが1988年に追加された。

他にもパティオ、屋根がキャンバストップになったC/Cユーロルーフモデル、特殊架装のピックアップモデルであるドゥエドゥ、ガソリン・ディーゼル共にNAVi5モデルなどが設定されていた。


機構
駆動方式はFF。エンジンは1500ccSOHC(4XC1型)および同ターボ付、1600ccDOHC(4XE1型)、1500ccディーゼル(4EC1型)および同ターボ付。

サスペンションは四輪独立操架で、前輪がマクファーソンストラットコイル、後輪がコンパウンドクランクコイルを用いるが、「イルムシャー」仕様についてはオプションでビスカスLSDの装備も可能であった。ステアリングはパワーステアリング付ラック・アンド・ピニオン式。変速機構は5MTと3ATでスタートしたが、1986年にNAVi5を搭載車も登場した。また、ブレーキには全車サーボが標準装備されたのも特徴の一つである。


年表

前期(初期)型
1985年5月 フルモデルチェンジでまずは1500ガソリン車(JT150)のセダンとハッチバックが登場。先代ジェミニ(PF型)の一部モデルが継続販売であった為に「FFジェミニ」と言う名称で販売開始。
1985年11月 1500ディーゼルターボ車、1500ディーゼル車(共にJT600)のセダンとハッチバックが登場。
1985年12月 セダンとハッチバックの「C/C」が85年のグッドマーク商品に選ばれる。
1986年1月 特別仕様車「ホワイト・ジェミニ」を限定発売。
1986年2月 特別仕様車「ブラック・ジェミニ」を限定発売。
1986年3月 特別仕様車「ブライトスプリング・ジェミニ」を限定発売。
1986年4月 一部改良で同時に1500ガソリン車のセダン・ハッチバックに、コンピューター制御の5速自動トランスミッションNAVI-5モデルが追加。
1986年5月 1500ガソリン車にインタークーラーターボ付エンジン(JT150)のセダン・ハッチバック「イルムシャー」が登場。
1986年7月 C/Cベースの特別仕様車「サマー・ジェミニ」を限定販売。
1986年9月 特別仕様車「ホワイト・ジェミニ」を限定発売。
1986年12月 C/Cベースの特別仕様車「ウインター・ジェミニ」を限定販売。

中期型
1987年2月 マイナーチェンジ。ウインカーをサイドまで回りこませてフォグランプ一体の異型ヘッドライトに変更され、同時にグリル形状やテールレンズも変更。エクステリアもインパネやクラスタースイッチの形状が変更される。また先代ジェミニ(PF60)の製造終了に伴い、差別化の為に付いていた「FF」と言う冠が取れ「ジェミニ」となった。
1987年3月 いすゞ自動車創立50周年特別記念車として特別仕様の「C/C」を限定発売。
1987年4月 セダンの1500ガソリン/ディーゼル車に「パティオ」を追加。通販会社ディノスと提携した専用モデルの「ディノス」を限定発売。グレード名は「E/E」(セダン「T/T」とほぼ同仕様)。
1987年5月 1500ガソリン車のセダン・ハッチバックにユーロルーフモデルを追加。1500ガソリンターボ車に特別仕様車として「イルムシャーRS」を台数限定発売。
1987年6月 1500ガソリンターボ車のセダン・ハッチバックに競技車ベースにもなり時計、オーディオ、ホイールキャップ等の装備が省略された「イルムシャーR」を追加。いすゞ自動車創立50周年特別記念車の第2弾として特別仕様の「C/C」と「イルムシャー」を限定発売。
1987年7月 1500ディーゼルターボ車のセダン・ハッチバックにもNAVI-5モデルが追加。
1987年8月 C/Cベースの特別仕様車「サマー・ジェミニ」を限定発売。
1987年9月 1500ガソリンターボ車に特別仕様車として「イルムシャーRS」を200台の台数限定発売。
1987年11月 特別仕様車「ハイクオリティ・ジェミニ」を限定発売。
1988年2月 NAVI-5の一部改良。
1988年3月 1600ガソリン車(JT190)が追加車型として「ZZハンドリングbyロータス」が登場。1500ガソリン車のセダンに「C/C」の上級グレードとして「G/G」を追加。
1988年4月 C/Cユーロルーフベースでバンパーやサイドプロテクターなどがシルバー(ベース車は素材色)になり2トーンカラーになった特別仕様車「C/C-SE・スプリングキュート」を限定発売。
1988年5月 前年にも限定発売した「ディノス」が、通販会社「ディノス」でのカタログ販売専用モデルとして追加。
1988年6月 1600ガソリン車に「イルムシャー」と受注生産の「イルムシャーR」が追加。特別仕様車「クールサマー・ジェミニ」を限定発売。
1988年9月 特別仕様車「オータムエレガント・ジェミニ」を限定発売。

後期(最終)型
1989年2月 マイナーチェンジ。特別仕様車「スプリングフィット・ジェミニ」を限定発売。
1989年6月 1500ガソリン車のセダンに「G/Gリミテッド」を追加。
1989年7月 1600ガソリン車のセダンに「ZZ-SEハンドリングbyロータス」を追加。
1989年9月 特別仕様車「オータムフィット・ジェミニ」を限定発売。
1989年11月 特別仕様車「ウインターフィット・ジェミニ」を限定発売。「イルムシャーRS」を台数限定発売。
1990年1月 C/Cベースの特別仕様車「ウインター・ジェミニ」を限定発売。
1990年3月 フルモデルチェンジにより販売終了。

[編集] 3代目(JT151・191・641)
1990年3月登場。形式名は1500ガソリン車がJT151F、1600DOHCガソリン車がJT191F、1600DOHCインタークーラーターボ4WDガソリン車がJT191S、1700ディーゼルターボ車がJT641F、同4WD車がJT641S。これらにホットモデルとして「イルムシャー」仕様および「ZZハンドリング・バイ・ロータス」仕様がラインナップされている点は先代(JT0)と変わらない。その中でもJT191Sは他車グレードのGT-Rに相当する「イルムシャーR」を名乗る最上位機種である。

当初セダンのみの設定であったが、1990年9月にクーペ、1991年3月に3ドアハッチバックが追加されている。セダンは北米市場で「スタイラス」の名で販売された。なお、米GM社のGEOブランド向けのフロントフェイスが違うストーム(日本ではヤナセで販売されていたPAネロ)も本車の一族にあたる上、果ては2代目ピアッツァもこのシャーシをベースに作られている。

3代目は技術的に特徴が多い車である。ジェミニシリーズが活躍していたラリーフィールドを意識した設計が施されている。「カプセルシェイプ」と銘打った一体型ボディ構造を持ち、強度重視で厚い鉄板を使用したため、当時の1600ccクラスとしては車重は重い部類に入る。

さらに、特記すべきものとしては、リアサスペンションにおいて、ストラット式をベースにトーコントロール機構を持たせた4WSの一種であるニシボリック・サスペンションが導入されたことが挙げられる。しかし、自動車評論家を招待して満を持して行なわれた試乗会では、サスペンションを誇張するチューニングをした試乗車を用いたために評論家に著しい違和感を与え酷評(「腰砕け」「後席に座ると酔う」など)が相次いだ。とは言うものの、レースシーンでの評価は高く、特にラリーシーンにおいて"FFなのにFR的なドリフトが出来る"と好評であった。現に1991年 - 1992年の全日本ラリー選手権ではクラス優勝に輝いている。

デザインは中村史郎を中心にいすゞ社内でまとめられたものであるが、GMの意向が強く影響した点は否めず、欧州車の味わいが売りであったいすゞ車の中にあって、異例ともいえるアメリカンなデザインとなる(リアプレスドアがCピラーを兼ねるなど、他に例を見ない斬新なデザイン処理も見られる)。1500ccガソリン車の動力性能は著しく向上したが、特に肥大化した車体や、フラッシュサーフェイス化されたフェイスマスク、前が見づらい運転ポジションなどは従来からのいすゞユーザーから不評を買い、ディーラーからも「先代の客に代替で試乗させると売れない」などの声があった。さらに、販売面で重視したはずの米国市場での売れ行き不振が深刻化、結果的にはこのモデルがいすゞ自動車の乗用車事業撤退を決定する要因になったともいえる。1993年7月限りで生産打ち切り。3代目の総生産台数は 406,625台(いすゞHPより)。


機構
駆動方式はFFだが、イルムシャーR仕様と一部のターボディーゼル車については4WDとなっている。エンジンは1500ccSOHC(4XC1型)、1600ccDOHC(4XE1型)、同インタークーラーターボ付、1700ccディーゼル(4EE1型)インタークーラーターボ付。

サスペンションは四輪独立操架で、前輪がマクファーソンストラットコイル、後輪には4WSの一種であるニシボリック・サスペンションを装備する。ステアリングはパワーステアリング付ラック・アンド・ピニオン式。変速機構は5MTと電子制御4ATで、ブレーキにサーボが標準装備されている点は先代と同様だが、本車は前後輪ともディスクブレーキとなっている。

装備はガソリン車のエグゾースト系にステンレス材を採用したり、C/C-X以上のグレードにヒーターつきドアミラーを標準装備するなどコストを掛けたつくりとなっている。シートは先代のJT0型を踏襲した「ファニチャーシート」と呼ばれるヨーロピアンテイストのデザインだが、クッション硬度を上げたり、前後部別のハイトアジャスターを装備するなど人間工学に配慮したものとなっている(C/Cシリーズ)。スポーツ系グレードには従来どおりレカロシートを標準装備する。


年表

前期型
1990年3月 フルモデルチェンジでまずはセダンの1500ガソリン車(JT151F)、1600ガソリン車(JT191F)、1700ディーゼル車(JT641F)が登場。グレードは1500ガソリン車と1700ディーゼル車が「C/C」「C/C-L」「C/C-X」「ZZ」。1600ガソリン車が「ZZハンドリングbyロータス」。
1990年5月 1600ガソリン車に「イルムシャー」が追加。
1990年9月 2ドアクーペの1600ガソリン車(JT191F)が登場。グレードは「OZ」「OZ-G」。
1991年3月 3ドアハッチバックの1500ガソリン車(JT151F)、1600ガソリン車(JT191F)が登場。グレードは「OZ」「OZ-G」。1600ガソリン車のクーペに4WD(JT191S)の「イルムシャーR」と1700ディーゼル車のセダンに「T/T」が追加。
1991年5月 1600ガソリン車のハッチバックに4WD(JT191S)の「イルムシャーR」が追加。
1991年6月 特別仕様車「ジョイフルサマー・ジェミニ」を限定発売。特別仕様車「イルムシャーRS」(車体色はミスティックブルーマイカのみ)を100台限定で発売。
1991年9月 特別仕様車「ジョイフルオータム・ジェミニ」を限定発売。
1991年10月 セダンの1700ディーゼルターボ車に4WD(JT641S)を追加。
1992年1月 初売りの特別仕様車として「初売り仕様車」(一部地域では「初売り・ジェミニ」や「お年玉・ジェミニ」等の名称)を限定発売。
1992年2月 特別仕様車「エンジョイスプリング・ジェミニ」を限定発売。特別仕様車「イルムシャーDSP」(車体色はトーチレッドとエボニーブラック)を135台限定で発売。

中期型
1992年3月 マイナーチェンジ。
1992年6月 特別仕様車「エンジョイサマー・ジェミニ」を限定発売。特別仕様車「イルムシャー・タイプコンペティション」(車体色はトーチレッドのみ)を50台限定で発売。
1992年9月 特別仕様車「ジョイフルオータム・ジェミニ」を限定発売。

後期型
1992年11月 マイナーチェンジ。フロントグリルとテールレンズのデザインを変更。
1993年4月 量販グレード以外は全て注文生産へ。
1993年7月 いすゞ自動車が乗用車生産からの撤退を表明し生産打ち切り。この報道により、在庫車もほとんどが即完売状態に。後継はホンダからのOEM。

4代目(MJ1・2・3)
1993年8月30日発表、同年9月3日発売。

いすゞ自動車が乗用車の自社生産から撤退したため、4代目以降はホンダよりドマーニのOEM供給を受けるが、ホンダで設定されていた1800ccDOHCエンジン搭載車は供給されなかった。不評だった先代と比較して「デザインは先代よりもジェミニらしい」「運転ポジションが悪かった先代より前が見やすい」という意見がある一方、OEMのため4ドアセダンしかなく、ジェミニの売りだったホットモデル(イルムシャー/ロータス)やディーゼル車が無くなってしまい、ラインナップの少なさに落胆した声もあり、賛否両論に分かれた。しかも本家のドマーニとはバッチ類を変えた以外の差別化は殆どされず、折からのセダン不振や広告展開も殆どされなかった事からこのモデル以降、陰に隠れた存在の車となってしまった。だがドマーニ自体も売れ行きが芳しくないモデルであったため、ジェミニのブランド力でOEMとしてはそこそこ売れた口でもある。

型式名はE-MJ1(1600FF・ドマーニ「E-MA4」に相当)、E-MJ2(16004WD・ドマーニ「E-MA6」に相当)。

グレードは1600G/G(ドマーニ「1600Vi」に相当)、1600C/C(ドマーニ「1600Ri」に相当)、1600C/C 4WD(ドマーニ「1600Ri-F」に相当)。

仕様はドマーニと殆ど同じだが、若干の違いがあった。ドマーニの「1600Ri」「1600Ri-F」は175/70R13が標準だったが、ジェミニの「1600C/C」「1600C/C 4WD」は175/65R14が標準とされた(※ドマーニもABSを装備した場合には175/65R14)等。ボディカラーは『フロストホワイト』『ボーグシルバー・メタリック』『ハーバードブルー・パール』『ローザンヌグリーン・パール』の4色(白とシルバーはドマーニと共通だが、紺と緑はドマーニに設定されていた色ではなく、シビックフェリオに設定されていた色)。

1994年5月24日 一部変更。ベース車のドマーニと同じデュアルポンプ式4WDを採用。1600G/Gにオートアンテナが標準装備。1600C/CのAT車に「助手席エアバッグ+ABS」をオプション設定。

1995年1月31日 VTEC-E(リーンバーン)の1500C/C(型式・E-MJ3)を発表(発売は2月3日)。本家のホンダ・ドマーニに前年(1994年)2月追加されたVi-Eフォンテーヌ(型式・E-MA7)に相当する車種。旧ジェミニ保有の約半数を占めるディーゼル車ユーザーの代替えニーズへの対応車種として設定。

1995年10月13日 マイナーチェンジ(発売は10月21日)。リヤの「ISUZU」「GEMINI」マークを変更。フロントドアの「GEMINI」のステッカーは樹脂製のエンブレムに変更。14インチホイールカバーのデザイン変更(13インチは従来どおり)。1500C/Cはベースモデルの「ドマーニVi-Eフォンテーヌ」と同様に、CDチェンジャーコントロール機能内蔵AM/FM電子チューナー付カセットステレオが標準装備となり、ドアミラーとドアハンドルがボディ同色となった。ボディカラーは『ハーバードブルー・パール』『ローザンヌグリーン・パール』が廃止され、『ファントムグレー・パール』『サイプレスグリーン・パール』『ダークアメジスト・パール』を設定、等。


5代目(MJ4・5・6)
1997年発売。形式名MJ4〜6。先代がベースにしていたホンダ・ドマーニがモデルチェンジしたために代替わりした。

2000年9月にドマーニがカタログ落ちしたのに伴い、一世を風靡したモデルとしては寂しい形で発売が打ち切られた。


CM

初代

CMソング
「ハート&ハード 〜時には強く時には優しく」 高橋真梨子(1979年 - 1980年頃)

2代目
「ジェミニダンシングシリーズ」。パリの町並みの中を、「花のワルツ」などをはじめとするクラシック音楽の名曲の旋律に合わせて、2台のジェミニがまるでワルツを舞うかのようにジャンプや旋回を繰り返したり、何台ものジェミニがぴったりと寄り添って一糸乱れぬ動きを繰り広げる、アクロバティック(ジムカーナ)なCM。当時はCGや合成等の映像技術がまだ発展途上だったこともあり、カースタントによる実写で行われた。CM業界で今もって語り草の伝説的なCMのひとつでもある。
キャッチコピーは、「街の遊撃手。」(句点が付かない場合もある)。コピーライターは、佐藤康明。1987年から。
カースタント監修は、レミー・ジュリアン(en:Rémy Julienne)。

CMソング
ワルツ編 -- 「花のワルツ」 チャイコフスキー
雨編 -- 「雨に唄えば」 TACO
ターン編 -- 「メリーウィドウ」 レハール
ジャンプ編 -- 「コッペリア」 レオ・ドリーブ
ポワント編 -- 「ラデツキー行進曲」 ヨハン・シュトラウス1世
タンゴ編 -- 「ブルータンゴ」 ルロイ・アンダーソン
クロスジャンプ編 -- 「トルコ行進曲」 ベートーヴェン
メトロ編 -- 「おおシャンゼリゼ」 ダニエル・ビダル (後にダイハツ・ブーンのCMでも使用)
ロンド編 -- 「女学生のワルツ」 ワルトトイフェル
ファシネーション編 -- 「魅惑のワルツ」 マルケッティ
遊園地編 -- 「回転木馬」 グランツベルグ
ホップステップジャンプ編 -- 「ボルサリーノのテーマ」 クロード・ボラン
片輪走行編 -- 「仔象の行進」 ヘンリー・マンシーニ (後にホンダ・ライフのCMでも使用)

3代目
テレビCMは男女の恋愛をテーマにしたものとなった。赤のセダンが彼女、緑又は青のセダンが彼氏と設定されていた。フランス語による会話がアフレコされて、日本語字幕も付いていた。
キャッチコピーは、「才なクルマ。」

CMソング
男と女(誕生・出逢い)編 -- 「男と女」 フランシス・レイ (後にホンダ・インテグラ、三菱・グランディスのCMでも使用)
男と女(デート・見とれる)編 -- 「幸せを売る男」 J.P.カルヴェット
クーペ登場編 -- 「ピーターガン」 ヘンリー・マンシーニ (後にホンダ・ストリームのCMでも使用)
男と女(映画館へデート)編 -- 「パリのめぐり逢い」 フランシス・レイ
浮気心編 -- 「ベイビーフェイス」 ブライアン・ハイランド
ハッチバック登場編 -- 「私のシェリー」 リアーヌ・フォリー


ISUZU GEMINI all CF いすゞ ジェミニ CMまとめ
http://www.youtube.com/watch?v=ybEBjdMi334

(・∀・)コマーシャルのインパクトはすごかったのは覚えてる
お金かけてるね〜

コメント(3)

やはりあのCM、カースタントだったんですね。

シリーズが続くにつれ、パフォーマンスが派手になっていくので、疑ってたんですが。

ドライバーも見えたことがないし。

あれは芸術ですね。
(・∀・)きゃっちふれーずも印象的でしたね

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