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懐かしい物ふぁんくらぶ♪コミュの帰ってきたウルトラマン

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『帰ってきたウルトラマン』(かえってきたウルトラマン)は、1971年(昭和46年)4月2日から1972年(昭和47年)3月31日にTBS系で毎週金曜日19:00 - 19:30に全51話が放送された特撮テレビ番組。ウルトラマンと呼ばれる変身巨大ヒーローが活躍する。

『ウルトラQ』から続く円谷プロダクション製作による「ウルトラシリーズ」の第4作目であり、「第2期ウルトラシリーズ」の幕開けとなった作品。 1970年代の日本を舞台に、自然界の異変によって目覚めた怪獣や宇宙からの侵略者などと戦うウルトラマンとMATチームの活躍を描く。

誕生までの経緯
本作の企画は1969年ごろに書かれた企画書「続ウルトラマン」までさかのぼる。復活した怪獣を相手にウルトラマンとMATチームが戦うという基本線はこの時点で確立している。この企画書は『ウルトラマン』の物語より数年後を舞台に初代ウルトラマンが地球に帰ってくるという物語で、すでに引退しているムラマツキャップやハヤタが登場し、ウルトラマンと一体化したバン隊員がベーターカプセルで変身するなど前作を強く意識したものであった。

なお『帰ってきたウルトラマン』の題名は、この企画の時点で円谷英二により付けられたと言われる。

内容
自然界の異変により眠っていた怪獣が目覚めはじめた。東京湾に現れたタッコングとザザーンの戦いに巻き込まれた青年、郷秀樹(ごう ひでき)は、少年と仔犬を助けようとして命を落としてしまう。地球を訪れていたウルトラマンは郷の勇敢な行動に感銘を受け、自分の生命と能力を彼に与えた。蘇った郷は、怪獣攻撃部隊MAT (Monster Attack Team) に入隊。普通の人間としての自分と、超人的能力を持ったウルトラマンとしての自分のギャップに悩みながら、続々と現れる怪獣や宇宙人に立ち向かっていく。

初期の展開
『ウルトラマン』の主人公が変身前も変身後も完全無欠の万能ヒーローであったことに対し、本作では主人公は元々レーサー志望の普通の勤労青年として設定され、ウルトラマンとしての能力のために周囲と軋轢を生んだり、悩んだりを繰り返しながら困難を乗り越えていく、努力するヒーローであった。変身後のウルトラマンも万能ではなく、しばしば怪獣に対して苦戦し時には敗北している。いわゆる「人間ウルトラマン」というテーマ設定である。

『ウルトラマン』の主人公ハヤタは怪獣と戦う防衛組織の一員としてのみ描かれ、私生活や心の内面は描かれなかった。しかし本作では主人公郷秀樹の私生活がかなり事細かに描かれている。郷がMATに入隊する前の雇い主でレースの先輩でもある坂田健、その妹で郷の恋人・アキ、郷を兄のように慕う小学生の末っ子・次郎が、主人公の家族的な立場として設定され、レギュラーとして登場する。

当初は、MATチーム内の対立と友情、一青年としての郷秀樹の苦悩と成長などシリアスなドラマ性が強く打ち出された。その中で、郷の挫折と再起を描いた2話や、当時ブームが続いていたスポーツ根性もの的要素を取り入れた4話、二大怪獣とMATの激突を劇場怪獣映画並のスケールで描いた5〜6話など、新たなタイプの秀作が生まれている。このように、それ以前のシリーズにはない新たな試みが多かったが、残念ながら1クール目の視聴率は期待に沿うものではなかった。その原因としては、シリアスなドラマが子どもたちに充分受け入れられなかったこと、予算的な問題で舞台が山中や造成地になる場合が多く都市破壊の爽快さを欠いたことなどが挙げられている。『ウルトラQ』や『ウルトラマン』が画期的な特撮テレビドラマとして高視聴率をマークしていた時期に比べると、'71年当時は特撮ドラマがすでにジャンルとして定着し、競合番組が多く登場するなど状況が変わっており、期待された視聴率の水準が高すぎたとも言える。

中盤の強化策
この状況において円谷プロダクションは、アンケート調査や学年誌の読者調査などのマーケティングを行い、ウルトラマンの強化や宇宙怪獣の登場などが求められているとの結果を得た。そこで、18話のベムスターをはじめとした宇宙怪獣を数多く登場させた。また、ウルトラマンを救うべく、前作の主人公ウルトラセブンを登場させ、万能武器ウルトラブレスレットを与えさせる。この事により、ウルトラマンのキャラクター強化に成功している。また、13、14話では大津波と竜巻による東京破壊を映像化し、その高い特撮技術をアピールした。当時人気絶頂のキックボクサーであり、本作の前番組キックの鬼のモデルでもある沢村忠を本人役でゲスト出演させた27話や、ファンの高校生から投稿された原案を採用した34話など対外的な話題作りも、番組の知名度アップに貢献した。

円熟期
数々の強化策の一方でドラマ面でも強化が図られ、隊長交代というイベントに文明批評を重ねた22話、内気で弱い少年の目覚めと旅立ちを南隊員の過去と交錯させて描いた25話、差別への怒りをテーマとして前面に出した33話のような極めて密度の濃い作品が送り出されていった。この時期、視聴率も20%台を順調に維持している。この頃、坂田アキを演じる榊原るみが、ドラマ「気になる嫁さん」の主演が決まったためスケジュール確保が困難になり坂田家の処遇が検討された。その結果、坂田健役の岸田森のアイディアもあって、健とアキは宇宙人による暗殺という形で退場することに決定した。二人の死と、初代ウルトラマンとウルトラセブンの登場など多くのイベントを盛り込んだ37、38話は、内容的にも視聴率的にも一つの頂点を迎えることになる。

終盤の展開とその後
以後、郷の私生活は、坂田家で一人生き残った次郎と、隣人で次郎の姉代わりとなった村野ルミ子を中心に描かれていく。シリーズ終盤では、強化策として宇宙人とその宇宙人が操る怪獣が2体セットで登場するようになり、ヒーロードラマとしてのエンタテイメント性は強化されたが、シリーズ初期のハードなドラマが影を潜めたことや、予算上の都合か着ぐるみ一体あたりの品質が低下してしまった点については、批判の声もある。最終回では、MAT基地を破壊され次郎とルミ子を拉致されるという最大の危機に陥ったウルトラマンとMATが、最強怪獣ゼットンを倒して勝利し、郷はウルトラマンとして次郎とルミ子に別れを告げ地球を去った。

この最終回の内容については、最強怪獣であるはずのゼットンの造形・演出が今ひとつであったことや、ラストを飾る言葉である「ウルトラ5つの誓い」の唐突感などを指摘するファンは多い。しかしながら「ウルトラ5つの誓い」を、ウルトラマンが主要な視聴者である幼い子供たちに向けて語ったメッセージとして肯定する意見もある。また、最強怪獣ゼットンを倒したウルトラマンが郷秀樹と一体化したまま地球を去ることで、郷秀樹とウルトラマンの成長物語が一応の完成を見たとの指摘もあり、その評価は賛否両論である。

本シリーズにおける過去のウルトラヒーロー登場の好評を受け、それ以前から雑誌設定でゾフィーを長男とするウルトラ兄弟の設定があったこともあり、兄弟の設定はテレビ作品に逆輸入されることになった。最終回におけるバット星人の台詞でウルトラ兄弟の存在が明確なものとなり、次作『ウルトラマンA』から本格的に兄弟の設定が多用されていく。

時代・舞台設定
具体的な年代は劇中では明示されていないが、非日常的な場所でのロケを多用し「近未来」「無国籍」を演出していた『ウルトラマン』『ウルトラセブン』と比べると、本作は生活感のある場所での映像が多い。放映年代と同じ「1970年代初頭」の日本が舞台だと考えるのが自然だろう。第44話にて登場するケンタウルス星人(広田あかね)の墓標には「昭和四十七年」の標記が認められる。また、第6話や第11話で第2次世界大戦の体験が語られていることなどからも、現実の日本と重なった舞台であることが強調されている。また、国外の描写はほとんどなく、MATの他国支部の活動もほとんど描かれていない。

ウルトラ兄弟等の設定により他のウルトラシリーズ作品とも世界観がつながっているとされているが、実作品中では『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の世界との関係は明示されておらず、わずかにバルタン星人Jr.やゼットンの登場、38話におけるハヤタとダンの登場で暗示されているのみである。一方、先に述べたように次作『ウルトラマンA』の第10話では後日談が語られ、『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』では郷秀樹本人が登場することで、第2期ウルトラシリーズの作品と同一の舞台であることが明示されている。

キャラクターとしての帰ってきたウルトラマン
身長:40メートル
体重:3万5千トン
年齢:1万7千歳(初期の設定では1万9千歳)
飛行速度:マッハ5
走行速度:時速600キロ
水中速度:180ノット
ジャンプ力:400メートル
腕力:10万トンタンカーも持ち上げる
聴力:200キロ先の針の落ちる音も聴ける
頭:鉄の2千倍の硬さ
職業:ウルトラ道場の先生、ウルトラの星へ帰還後は宇宙警備隊地球課長。後に支部長と設定されるが具体的な支部名は不明。
家族構成
父:ウルトラ科学技術局長官
母:宇宙情報センターに勤めている
スタイル
本作の劇中では手袋・ブーツは銀色であるが、ウルトラマンT第52話「ウルトラの命を盗め!」にてゲスト出演した時には手袋・ブーツと共に赤色になっていた。又ウルトラブレスレットが未装着。ウルトラマンレオに出演した時はタロウブレスレットを、これは新マンが自らスタイルを選んでいると思える。 また、同じくウルトラマンTにゲスト出演していた時、33話・34話で帰ってきたウルトラマンの第1話撮影時にNGになったスーツの状態の格好で出演している事もあった(要するに初代ウルトラマンの胸の模様が二重線になっている状態)。NGスーツの事については下記の『デザイン』を参考。
人間からウルトラマンへの影響
初代ウルトラマンはハヤタから変身後は万能ヒーローであったがこの作品のウルトラマンは郷秀樹からの変身後は万能ではなく郷の体の状態が変身後もウルトラマンに引き継がれる。 劇中で郷が右腕を怪我したまま変身した際に右腕が使えずブレスレットを使わないという場面がある。

名称
このシリーズの主人公の「ウルトラマン」には、放送当時から正式な名前がなかった。これは、本シリーズ企画段階では前作の「ウルトラマン」が本当に「帰ってくる」という設定だったのが途中で「別人」に変更されたためとされている。劇中では本作品の主人公を「ウルトラマン」と呼んでいたため(第1話には彼自身の「私はウルトラマンだ」という台詞がある)、また、最終回で初代ウルトラマンが郷秀樹にゼットンの脅威についてテレパシーで警告する場面での郷の呼びかけが決定的となって、前作の「ウルトラマン」は、初代ウルトラマンとよばれるようになった。『ウルトラマンA』の「銀河に散った5つの星」の回ではヤプールと北斗星司の双方がウルトラマン2世と呼んでいる。

その後かなり長い期間、本作に登場するウルトラマンは一般に「新ウルトラマン」、「新マン」、「帰マン(きまん)」、「帰りマン(かえりまん)」等と呼ばれていた。

放送終了後10年以上経った1984年、劇場用映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』公開に先立ち劇中でウルトラファミリーを紹介する際、各々に固有名詞を付与する必要が生じたため円谷プロにより「ウルトラマンジャック」の名前が与えられた。これは、命名以後に再放送、雑誌、ビデオ媒体などで本作の存在を知った新しい児童・ファンには浸透したものの、リアルタイムで視聴していた世代にはなかなか受け入れられず、「ジャック」という名は知っていても、昔から慣れ親しんでいる「新マン」などを使う者が多い。よって、本作の主人公を「ジャック」と呼ぶか呼ばないかは、世代・年齢層やファン個人の好みによって分かれている。中国で放送された際には『杰克・奥特曼』(杰克はジャックと読む)とのタイトルが使われた。なおこの名を持つ別のキャラクターも存在する。詳しくはウルトラマンジャックの項を参照のこと。 大きな波紋を広げたこの名称だが、近作「劇場版 ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」へゲスト出演するに当たっての各種広報においては「ウルトラマンジャック」の名が使用され、同時に「帰ってきたウルトラマン」「新マン」等の名称は別名であると紹介されている。しかし、ウルトラマンメビウスのTVシリーズや劇場版では「ウルトラマンジャック」の名は使用されていないばかりか、劇場版のエンドロールでは「帰ってきたウルトラマン」と表記されるなど、呼称問題は決着を見ていない。


デザイン
高橋昭彦によるもの。 基本的に初代ウルトラマン(以下「初代」と略す)に準じた形状だが、体の赤い模様を二重線で縁取っており、首から胸元と腰から膝までの模様が異なるのが大きな特徴である。また銀色の質感も初代(本放送当時)のそれとは若干違うものであった。 最初に作られた着ぐるみは、初代の模様に縁取りをつけただけであったが、スポンサーであるブルマァクの要望によりキャラクターを初代と明確に差別化する必要に迫られ、第1話の撮影やり直しを機にデザインが変更された。 顔は初代のCタイプと同じ型から起こされたという説もあるが、スーツアクターの顔かたちに合わせて手造りされているという説もある。それゆえなのか、目の大きさと形状が初代のCタイプとは異なり、微妙に全体の趣が違う。また後頭部はオリジナルでは赤くなっているが、番組後半では銀色になっている事もあった。その他スーツの個体差に由来する模様や形状の差異は多い。

手足の先が腕や脚(さらには体幹)と一体化していた初代と異なり、手袋とブーツのすそが明確に露出している。これは撮影時の着ぐるみの着脱の容易さを考慮したもので、ウルトラセブン撮影時の経験を生かしたものである。ブーツと手袋のファスナーの部分が赤く塗装されているが、これはデザイン画の時点ですでに存在している。

変身方法
初代ウルトラマンやウルトラセブンと違い変身用の道具は用いず、郷秀樹が生命の危機に陥ったときに自然に変身する。シリーズ初期においては、郷の頭上に十字状の光が降ってくると、それに呼応するように郷が両手を斜め上に挙げ、変身するというパターンが基本であった。第2話では郷秀樹が望んでも変身できないという事態があった。これは、郷が超人の力を得て慢心していたため、ウルトラマンが変身に同意しなかったためと考えられる。また、最終回では敵の挑発に乗って変身しようとする郷に対して、ウルトラの星の初代ウルトラマンがテレパシーで変身にストップをかけたことがあった。

初期のエピソードでは、郷とウルトラマンの意志は全く別であるような印象である。ウルトラマンへの変身は郷の意志ではなく、郷が人間の能力の限界まで努力し生命に危険が及んでいる状況で、光に包まれて自然に変身するというような演出になっていた。しかし中盤の第20話では、郷秀樹の意思によると思われる変身が劇中で描かれ、これ以降、郷本人の積極的意思による変身も数多く見られるようになる。このように意識的に変身する場合は右手を高く掲げることが多い。これは郷の精神的成長に伴い、ウルトラマンの判断と郷の判断が一致するようになった、あるいは郷とウルトラマンの人格融合が進んだために郷=ウルトラマンの意志で変身できるようになったと考えられる。この点について劇中で特には明言されていないが、シリーズ終盤ではウルトラマンの感情が郷のそれに同調していたり、郷が異星人を相手にウルトラマンの立場で会話しているなどの演出が、人格融合の傍証として挙げられる。最終回では郷とウルトラマンが分離することなく地球を去っており(初代ウルトラマンがハヤタと分離して地球を去ったのと対照的)、後に『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』で郷が客演した際には完全に自由意思で変身している。

ここまで述べた郷とウルトラマンとの関係の変遷については、制作事情的には2クール以降ウルトラマンのキャラクター性を強化する上での作風変更の一環と考えられるが、結果として郷がウルトラマンと同一化しつつ成長していくというシリーズの流れを作っている。

[編集] 技
スペシウム光線
初代ウルトラマンの技とまったく同じフォームからくりだされる必殺技。ただし発射音は微妙に違い、初代に対してやや高音が強調された音である。両手を十字に組んで右手から発射される破壊光線。全編を通して使用され、序盤では決まり手として多くの怪獣を葬った。ベムスターに防がれて以降、ウルトラブレスレットに決まり手の地位を譲った印象もあるが、ナックル星人の宇宙艦隊を壊滅させゼットンを葬るなど、シリーズ後半でもここ一番の見せ場では威力を発揮していた。
ウルトラスラッシュ(八つ裂き光輪)
左腕を水平に構え、上に掲げた右腕を振り下ろし発射する光のカッター。スペシウム光線のエネルギーをギザギザの丸い物体に変化させ、敵に投げつけ相手を切断する。これも初代ウルトラマンと同じ技でサドラとの戦いで初めて使用し、これを倒したがキングザウルス三世との戦いでバリアーにはじかれて以来、使用されなくなった。なお第31話で後述のウルトラブレスレットがゼラン星人にコントロールされてウルトラマンに襲いかかる際、一瞬だがブレスレットが八つ裂き光輪の形状になっていた。
フォッグビーム
霧状の光線。キングザウルス三世との戦いで使われたがバリアーによって防がれる。一部の文献では冷凍光線と記載されているが、真相は不明。
シネラマショット
スペシウム光線以上の強さを持った必殺光線。命名の由来は映画用語のシネラマ(つまりスペシウム光線より発射範囲が広い)であると思われる。ウルトラセブンのワイドショットと同じ様に両腕をL字型に構え右腕から発射する。ワイドショットよりも強力との設定もある。キングザウルス三世との戦いで初めて使われたがバリアーによって防がれ、本作中は以来一度も使われることはなかった。しかし、「ウルトラマンタロウ」のテンペラー星人編で客演した際、5兄弟同時発射光線の時のこの光線を放っている。書籍によれば、エネルギーを大幅に消耗するため、一度しか使わなかったらしい。
ウルトラショット
右手先から発射する光線。針状の光弾を連射するタイプと、帯状の光線を発射するタイプがある。テロチルス、メシエ星雲人、ノコギリン戦で使用。ノコギリン戦でのみ後者のタイプを使用し、ウルトラブレスレットの電撃でダメージを受けていたノコギリンにとどめをさした。又、ステゴンに対しても構えを見せたが、その際は子供達の声を聞いて構えを解いている。
ストップ光線
両手の間から放射する、活動停止光線。ステゴンの動きを止めた。別名・凍結スペシウム。一部の文献では、この技もフォッグビームと記載されている。
ウルトラロケット弾
飛行しながら連射する光弾。バリケーンに使用。
ハンドビーム
右手先から発射する火球。ブラック星人を倒した。
ウルトラフラッシュ
手先を合わせて放つ破壊閃光。ビルガモに使用。
ウルトラ念力
サータンを空中に浮かばせた念力。
透視光線
両目から放つ光線。姿を消した怪獣を探し、実体化させる。サータンに使用。
ウルトラ眼光
両目から放つ破壊光線。メシエ星雲人を怯ませた。
ウルトラフロスト
両手から冷凍液を放射する。プリズ魔に使用。
ボディスパーク
全身をスパークさせて、ツインテールの首締めから逃れた。
流星キック
上空へ空高く飛び上がり急降下しながら敵に蹴りを入れる。キングザウルス三世との戦いで使用。同怪獣のバリヤーを飛び越えて、バリヤーを発生させる角を破壊した。また『ウルトラマンメビウス』第27話ではメビウスがゼットンとの戦いで使用した。
流星パンチ
主題歌「帰ってきたウルトラマン」の歌詞に登場。劇中では未使用である。
ウルトラスピンキック
上空へ空高く飛び上がり後方回転しながら敵に蹴りを入れる。繋ぎ技として多用した他、モグネズンやグロンケンにとどめをさした。郷は第27話でキックボクサーの青年、東三郎にこの技を特訓した(この回では「ウルトラキック」と呼ばれている)。
空中回転落とし
空中で相手を捕らえ、高速回転しながら地面にたたき落とす。スペシウム光線が通用しないテロチルスを葬った技。
ウルトラ霞斬り
初代ウルトラマンと同じく、敵目掛けて走り、すれ違いざまにチョップを決める。シュガロンを倒した。
ウルトラ頭突き
上空へ空高く飛び上がり後方回転しながら敵に頭突きを入れる技で、シュガロンにダメージを与えた。
ウルトラ急降下戦法
敵を羽交い絞めにして飛行し、最高速度で反転して急降下、敵を地面に叩きつける。この要領で隕石にぶつけることでザゴラスを倒した。
ウルトラバリヤー
第13話にて強大な念力でシーゴラスの起こした大津波を止め、逆に押し返した脅威の技。使用するとエネルギーを著しく消耗してしまう。
ウルトラバリヤー
上記のウルトラバリヤーとは別の技。光の壁で攻撃を防ぐ。第31話でゼラン星人にコントロールされたウルトラブレスレットの攻撃を防いだ。光線にして放ち、人間を守る「バリヤー光線」というバリエーションもあり、第30話で墜落したマットアローを守った。
ウルトラVバリヤー
両腕を交差させて、敵の攻撃を防ぐ。キングザウルス三世の光線やゴルバゴスの吐く火球、ゼットン(二代目)のメテオ火球を防いだ。
ウルトラスピン
高速スピンして突風を発生させ、シーゴラスが発生させた雷雲を吹き飛ばした。また、キングマイマイ戦でも、ボディに絡みついた糸を振り払うために使用している。更にキングボックル戦では一度この技で地中に潜った後別の場所から浮上し、ウルトラスピンキックへ繋いだ。
ウルトラドリル
体をドリルのように高速回転させて地中に潜る。8話で使用、体に時限爆弾をつけたゴーストロンの真下に回りこみ、持ち上げて宇宙へ運んだ。
スパーク攻撃
敵とすれ違いざまに全身から光を放射し、敵にダメージを与える。サータンとの空中戦で使用した他、ゼットン(二代目)にも使用したが、効果が無かった。
ウルトラ十文字切り
相手を十字に二度切りつける技。レッドキラー戦では、奪ったブーメランを使用してレッドキラーを両断した。
ウルトラプロペラ
ウルトラスピンの強化技。敵の頭上で体をプロペラのように横に高速回転させ、巨大な竜巻を起こして敵を吸い上げ、宇宙へ吹き飛ばして爆発させる。バリケーンを倒した。
スライスハンド
第38話にて、スペシウム光線もウルトラブレスレットも通じないブラックキングを葬った必殺技。敵を天高く放り上げ、続いて自分もジャンプしてすれ違いざまに手刀で首を切り落とす。
ウルトラ投げ
第38話にてナックル星人にとどめをさした技。相手を担いだままジャンプし、高空から投げ飛ばして地面へ叩きつける。ウルトラマンは投げ技が豊富であり、これや後述するウルトラハリケーンの他にも、巴投げ、背負い投げ、空中回転逆落とし、回転足投げ、ブレーンバスター、ボディ落とし、敵の尻尾を掴んで振り回すウルトラスゥイング、頭上に抱え上げて放り投げるウルトラリフターといったバリエーションがある。
ウルトラハリケーン
最終話にて、ゼットン(二代目)に使用した技。敵を担ぎ上げ、高速回転させながら空中へ追放する。この直後、身動きのできない相手に対しスペシウム光線でとどめをさしている。ウルトラシリーズ史上初めてウルトラマンが技の名前を叫んで繰り出した技である。

装備
ウルトラブレスレット
第18話で、初の宇宙怪獣ベムスターに敗退したウルトラマンにウルトラセブンがもたらした「如何なる宇宙怪獣とも互角に戦える」万能武器。セブンから手渡された際はウルトラスパーク(後述)の形状だったが、通常はウルトラマンの左手首にブレスレット状に装着されるようになった。局面に応じて、ブーメラン状や槍状、十字架状、盾状、巨大な光弾、鞭状等の様々な形態や大きさに変化させて使用する(個々の説明は後述)。使う際は左肘を曲げてブレスレットを示し、右手でこれを掴んではずす動作が続き、変形させたり、直接投げつけたりする。ただし、一度に複数の用途には使えず、20話ではウルトラマンがそのジレンマに苦しむ様子も描かれた。時には武器としてだけでなく、湖を丸ごと蒸発させたり、冷凍後、バラバラにされた自分の体を復元させたりするなど、いささか御都合主義的な力も見せている。どの機能であれ、役目を果たすとウルトラマンの意思に呼応するかのように手元に戻る。31話ではゼラン星人にコントロールされてウルトラマンに襲いかかったが、ゼラン星人が倒され、その制御が解けると再びウルトラマンの左手に収まる様が描かれた。
ウルトラスパーク
小型戦闘機のような形をした武器。白熱化して飛び、敵を切り裂く。ウルトラセブンのアイスラッガー以上の威力を持つ。最も多用された武器で、ただ単に技名として「ウルトラブレスレット」と呼んだ場合、これの事を指す事が多い。手に持って、ナイフとしても使える。ビルガモ戦では、3つに分裂させた「ウルトラスパーク3段斬り」を使用した。また、ブレスレットがゼラン星人にコントロールされた時も、数発のウルトラスパークに分裂した事がある。
ウルトラランス
ウルトラスパークの尖った柄を伸ばした槍。ヤドカリンに投擲し、串刺しにした。ブレスレットの代表変化例としてウルトラスパークと共に紹介される事が多い。
ウルトラクロス
ウルトラランスの柄の先端に十字架がついた槍。ドラキュラスやバット星人に投擲し、突き倒した。ウルトラランスよりも活躍しているが、雑誌等ではウルトラランスの方が多く紹介されている。
ウルトラディフェンダー
楯状に変形させたもの。スノーゴンの冷凍光線を反射し、逆に凍らせて倒している。
ブレスレットボム
ブレスレットを敵に飲み込ませて、体内で爆発させる。キングマイマイとロボネズを倒した。
ウルトラ火輪
高熱火球に変形させたもの。炎の輪を作り出して敵に降り注ぎ、焼き尽くす。バルダック星人を倒した。
変光ミラー
丸い鏡に変形させたもの。パラゴンが発生させる蜃気楼を消し去った。
ブレスレットニードル
針状に変形させたもの。バキューモンを体内から切り裂いて倒した。
ブレスレットムチ
鞭状に変形させたもの。レッドキラーのブーメランを絡め取った。
バリヤーボール
球状バリヤーに変形させたもの。25話で使用、空中に放り出された南隊員と六助少年を助け出した。
ブレスレットブーメラン
ブーメラン状に変形させたもの。ブラックキングに使用したが、弾かれた。
ウルトラスーパー光線
ウルトラスパークから放つ光線。サータンを倒した。
磁力封じ能力
マグネドンの磁力に捕らえられた際に使用した能力。ブレスレットから黄色い渦巻状の光線を放ち、敵の磁力を無力化した。
反重力光線
マグネドンを宇宙へ運ぶために使用した能力。ブレスレットから緑の渦巻状の光線を放ち、マグネドンを空中に浮かび上がらせてから、ウルトラリフティングで宇宙へ運んだ。
ダムせき止め能力
マグネドンの体当たりで崩壊したダムに投げつけ、流出する水をせき止めた。その後、ブレスレットを回収すると再び水が流出した。
エネルギー再生能力
ビーコンとの戦いで倒れた新マンにエネルギーを与えて復活させた。スノーゴン戦では、バラバラにされた体を再生する「ウルトラ再生パワー」を使用している。
ブレスレットチョップ
ブレスレットの力で強化された左手チョップ。グロンケンの腕を切り落とした他、オクスターを怯ませた。
ウルトラショット
ブレスレットから放つ光線。2種類あり、1つはオクスターを痺れさせた電撃光線。もう1つはオクスターの死体を白骨化させる光線。
水蒸発能力
オクスター戦で使用。ブレスレットの力で熱を発生させ、沼の水を蒸発させた。戦闘終了後、蒸発した水は豪雨となって降ってきた。
スパーク電撃
ウルトラスパークを敵にぶつけ、強力電撃を放射する。ビーコンを倒した。また、スペシウム光線の効かないノコギリンを昏倒させるほどのダメージを与えた。
ウルトラ発光
ブレスレットから放つ光で、敵のメカを狂わせる。ビルガモにダメージを与えた。
ブレスレット反射能力
敵の光線をブレスレットに当てて反射する。ビルガモのバルタニックウェーブを反射した。
ブレスレットフラッシュ
ブレスレットから強烈な光を放つ。光に弱いドラキュラスを怯ませた。
なまけエネルギー吸収能力
ヤメタランスのなまけエネルギーを吸収して、元の小さな怪獣に戻した。
惑星破壊能力
ウルトラスパークでバルダック星人の円盤群を破壊した後、エネルギーを放出して巨大な光弾になってバルダック星を破壊した。
針状光線
ゼラン星人にコントロールされたブレスレットが見せた能力。光の渦巻状に変形し、針状光線を発射した。
光の鎖
ゼラン星人にコントロールされたブレスレットが見せた能力。光の鎖に変形し、ウルトラマンを締め付けた。
八つ裂き光輪
ゼラン星人にコントロールされたブレスレットが見せた能力。八つ裂き光輪に似た光の回転カッターとなって飛び回った。
本作は努力して怪獣に打ち勝つウルトラマン像を打ち出したが、それはドラマの中でウルトラマンが怪獣に何度も敗退するという結果を生みだしてしまい、力強いヒーローを求める子供達の人気を得ることが出来なかった。第1クールの視聴率が期待ほど伸びなかったことに危機感を持った円谷プロとTBSは、児童へのアンケート調査の結果を元に視聴率強化に乗り出し、番組の強化策を打ち出した。ウルトラブレスレットはその強化策の一つであった。
『ウルトラマンA』第14話でウルトラ4兄弟がエースキラーに各々の必殺技を奪われた際、ウルトラマン2世から奪ったのは、このブレスレットだった。この事からもこれが彼の代表的な必殺技と見做されていたことが分かる。その後の第2期ウルトラシリーズ客演時には、ブレスレットがなかったり、タロウブレスレットを装着していたりと、装着の状況が一定していないが、これは本作の撮影終了時にウルトラマンを演じた菊池英一に撮影用の小道具が記念に贈られ、以降の撮影には使われなくなったためで、ウルトラブレスレットを武器にするという設定自体は変わっていない。菊池英一が受け取り、保存していたブレスレットは、2002年に菊池がテレビ番組『開運!なんでも鑑定団』に登場した際に20万円の評価を受けている。


オープニング
http://www.youtube.com/watch?v=EL69L4ouo2A

第1話 「怪獣総進撃」 1/3
http://www.youtube.com/watch?v=VpQb7BiqNcI&mode=related&search=

第1話 「怪獣総進撃」 2/3
http://www.youtube.com/watch?v=y8wyASF5edE&mode=related&search=

第1話 「怪獣総進撃」 3/3
http://www.youtube.com/watch?v=Hpz7FGwIJeo&mode=related&search=


帰ってきたウルトラマン フィルム版
http://www.youtube.com/watch?v=zBGTfntB87U
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   _/・◇・\_
   \  ◎ /
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MAT
MAT(マット)とは Monster Attack Team すなわち「怪獣攻撃部隊」である。国際平和機構の地球防衛組織に属し、本部はニューヨークに置かれ、世界各国に支部がある。MAT日本支部は国家組織「地球防衛庁 (地球防衛軍)」に属し、東京湾の海底に原子炉を動力源とする基地をもつ。他に海岸沿いの地上発信口や地上オフィス(中央区神田錦二丁目・架空の場所)がある。また宇宙ステーションも持つ。上層部から事ある毎に解散の圧力をかけられていたため、ファンの間では「解散MAT」の異名で呼ばれる事がある。

作中ではMATにおける広報部門の描写はないが、一般市民が町で隊員服を見かけてMATの活動を察知したり、子供たちが街中でMATビハイクルに群がったり、隊員と直接面識のない人物(27話の沢村忠)から「あなたMATの郷さんでしょ」と声をかけられたりする等の状況から、MATの任務や隊員の個人情報等も含めた活動内容はマスコミ等を通じてかなりオープンに情報公開されていると考えられる。


MAT日本支部の隊員
隊は実動部隊と後方支援部隊(通信・整備)からなる。少数精鋭主義を取っており、隊員数は少ない。実動部隊の隊員服はオレンジ色が基調色で胸に黒いV字型の模様が入る。この部分は伊吹隊長のみ上部に細い線が入り、おそらくは加藤隊長より上位の指揮官を示していると思われる(なお、このデザインの変更は伊吹隊長を演じた根上淳が「隊長と隊員の外見的違いを明確にするために」と発案したもの)。また実動部隊のヘルメットには額部分に番号が書かれており(1番が隊長、郷は6番)、以下番号の順に各隊員について述べる。

加藤勝一郎 隊長(かとう しょういちろう)
元は陸上自衛隊の一佐でMAT日本支部の初代隊長。郷秀樹の勇気ある行動と生命力(死亡と診断された後で蘇生したこと)に感銘を受け、MATへの入隊を薦めた。温厚な性格だが、任務に対する責任感が強い。上層部の岸田長官からの強引な命令に対し押して忍ぶ態度でよりよい解決策を進言し、部下同士の対立を解決するため単身で危険地帯に調査に赴く(第3話)など、外柔内剛の部下思いの上司。息子がいる。実兄は鉄道会社の社長。ベムスターの襲撃を受け殉職した梶キャプテンとは親友の仲である。梶キャプテンの殉職後、後を継ぐためMATステーションへ転任となった。
・加藤隊長転任の経緯は「MAT隊長の交代」の項を参照
伊吹竜 隊長(いぶき りゅう)
MAT日本支部の二代目隊長。加藤のニューヨーク本部勤務時代の上官で、彼がMATステーションへ転任となった後、ニューヨーク本部からやって来た。任務遂行に関しては厳しいが、人間としての根は優しい。実家に妻と一人娘の美奈子がいるが、MAT隊長の家族であるが故に宇宙人の陰謀に巻き込まれることが多い。なお、劇中では何らかの理由で郷がウルトラマンと同一人物であることに気づいていた可能性があるような行動も見せている。
南猛 隊員(みなみ たけし)
MAT日本支部の副隊長格で、マットガンの名手。心優しい性格の持ち主でチームワークを大切にし、MAT入隊当初の郷の面倒を何かとよく見ていた。他の隊員より先輩だと思われるが、自分の独断で物事を判断せず、他の隊員の意見をバランスよく聞こうとする態度が目立つ(この点、独断が目立つ岸田隊員と好対照)。少年時代に弱虫で「じゃみっこ」というあだ名をつけられて苦労していた事が、その人格に影響しているらしいと見られる描写がある。柔道の実力にも優れる。
・設定ではオリンピックの射撃競技の金メダリストでもある。
岸田文夫 隊員(きしだ ふみお)
兵器開発を得意とする。射撃の名手でプライドが高く、少々短気なところもある。正義感と責任感が強いが、十分な調査もせずツインテールの卵を岩だと判断するなど、独断で重大な決定を下し失敗する例も見られる。初期には何かと郷隊員と意見や感情が対立し、郷が謹慎処分になるほど重大な結果になることも多かった。「主人公と仲間との深刻な対立」というそれ以前のシリーズにはあまり見られなかったシチュエーションを代表する人物である。しかし、第11話で郷に助けられたことを契機として次第に打ち解け、プライベートを話題にしたり冗談を言い合うような仲になっていった。後に超高感度レーダーの設計に携わり、その時期に事件の中で知り合った女性・広田あかね(演:茜夕子、現:井波ゆき子)との結婚を考えるが、その交際は悲劇的な結末を迎える。父は大日本帝国陸軍で化学兵器(毒ガス)開発に参画し、叔父は地球防衛庁長官というエリート軍人の家系。母が健在だが、兄は自殺している(父親が大量殺戮兵器である毒ガス開発に加担した事を悩んだ末のことと見られる)。
上野一平 隊員(うえの いっぺい)
若く直情型の熱血漢でMATのムードメーカー的存在で、戦闘中の様々な局面において感情をストレートに出している。MATに命を懸けると言う一方で、喉が渇いたからとパトロールを打ち切って基地に帰還するなど、南や岸田と対照的に気分屋の一面を感じさせる場面もある。同い年の郷隊員と仲が良く、初期には郷の意見を「ばかばかしい」と一蹴する態度も見られたが、反面チームで孤立した郷を庇う事も多かった。天涯孤独の身で親兄弟はいないが地底科学の権威、小泉博士の恩を受ける。後に博士殺害の嫌疑をかけられるが、郷らによって潔白を証明される。博士の娘千鳥は「チーちゃん」と呼ぶ幼馴染み。迷信や占いを信じる一面もある。
丘ユリ子 隊員(おか ゆりこ)
MAT日本支部の紅一点。主に通信を担当するが、作戦会議では独自の優れた視点で状況打開の突破口となるヒントやアイデアをしばしば提示する。剣道五段の腕前を持ち、実戦でも男性隊員に劣ることはない。特にナックル星人戦で郷を除いた全隊員が洗脳された時もたった1人で耐え、男性隊員と格闘して打ち伏せた上、郷と2人で隊員達の洗脳を解いた事でもその実力は伺える。怪獣に憑依され心神喪失の状態から解けた際に見せた表情に普通の女性と変わらぬ一面も垣間見えた。髪型は初期は長い黒髪であったが、第5話以降を茶色のショートカットに変更されている。家族は第47話で母親(演:葦原邦子)が登場している。
・ニュースキャスターの父親が設定されているが、作中には未登場。
郷秀樹 隊員(ごう ひでき)
加藤隊長のスカウトにより民間から登用された新入隊員。父は彼の少年時代、登山中の遭難事故によって死亡。その後母親を故郷に残して上京し坂田自動車修理工場に勤める。母の存在については第1話で触れられているが、劇中に登場することはなく第33話では郷が天涯孤独との台詞もあり、すでに死亡しているとの見方もある。坂田健の設計・開発中のレーシングマシン「流星号」のレーサーでもあり、その完成を目前に控えていた(レーサーとしての実績は不明)。坂田アキとの仲も坂田兄弟公認と見られ、既に家族の一員のような扱いであった。タッコング襲来時に逃げ遅れた子供と仔犬を救おうとして命を落とすが、その一部始終を見ていたウルトラマンが郷の勇気に感動。ウルトラマンが郷と一体化することによって蘇生する。その後、加藤隊長にその勇気と生命力を買われMATに入隊した。少年時代から運動神経に恵まれレーサーとして鍛えていたが、ウルトラマンとの一体化によってその能力が増幅され、第2話では、先輩隊員たちの得意分野の種目において初心者でありながら全て勝利するという成績を打ち出していた。しかし、その超人的な能力に思い上がって、自らピンチを招くこともあった。また超能力を身につけたことにより、怪獣出現の前兆を他人よりも鋭敏にキャッチできることが仇となり、事件の有無をめぐって他の隊員との対立を起こすことも度々あった。しかし人間的に成長するにつれチームに融和し他の隊員とも打ち解けるようになった。甘党でおはぎが好物。趣味はギター。MAT入隊後も休暇の際は坂田の許に戻り流星2号の設計製作を共に進めていた。後に幼馴染みの水野一郎と再会するも悲劇を防ぐ事はできなかった。坂田兄妹の死後は残された次郎を自分のマンションに引き取り、次郎の兄代わりになろうとしていく。同じマンションの村野ルミ子との交流もつかの間、バット星人とゼットンを倒した後、ウルトラの星の危機を救うため、ウルトラマンと一体化したまま地球を去った。
・その後のシリーズでも幾度か地球に姿を見せ、人間体での客演は兄弟中最多である。
・MATには自分の無事と正体を告げずに去ったため、次作『ウルトラマンA』で語られるMATのファイルではゼットン戦で殉職したと記録されている。
・映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』では神戸の町で将来レーサー志望の子供達を指導している(着ている服にはMATのワッペンがついている)。
岸田 長官
岸田文夫隊員の叔父で、MATの上部組織と言える地球防衛庁の長官。MATに対し解散を命じる事も可能な強い権限を持つ。怪獣を倒せないMATに対し、権力や世論を背景にプレッシャーをかける役回りで、その高圧的な命令にMATが背くことができないという状況は、子供向け特撮番組の中で現実社会の構図を見せ、作品世界にリアリティーを与えていた。住民にも甚大な被害を及ぼすスパイナーの使用を簡単に決断するあたり、国民の生命財産を軽視していた戦前の日本軍部への批判をこめたキャラクター設定と考えることもできる。ただし、グドン・ツインテール戦においては、MATの熱意を酌んで麻酔弾作戦に許可を出していること、シーモンス・シーゴラス戦においては東京都民の安らぎに言及してMATを叱咤している点などを評価するファンもおり、悪役とは言い切れない懐の深さを持つ人物と見る向きもある。5,6,13,14話に登場。
・軍隊の司令官役では定番の藤田進は、前作『ウルトラセブン』のヤマオカ長官に続いて2度目の長官役であるが、キャラクターはかなり異なっている。
佐竹 参謀
初登場の5,6話時は佐川参謀と呼ばれていたが、同一のキャラクター。岸田長官を補佐し、MATと地球防衛庁とのパイプ役を務めている。怪獣を東京ごと抹殺するスパイナー作戦を提案したり、MATの解散をほのめかしたりと、現場と対立する役割は岸田長官と同じであるが、対立するばかりではなく共同歩調を取っているシーンも見られる。5,6,11,20,50話に登場。
・前作『ウルトラセブン』のタケナカ参謀に続く佐原健二の2度目の参謀役である。

MAT隊長の交代
22話においてMAT隊長の途中交代がある。隊長役交代はウルトラシリーズ初の出来事だった。これは、2クールから4クールへの番組延長にあたり、加藤勝一郎隊長役の塚本信夫が舞台公演のため、以後の回に出演が不可能になったための措置である。

劇中設定としては、加藤隊長が宇宙ステーションに転任し(商業誌や公式の外伝コミックである『復讐の宇宙戦線』などでは、「18話で殉職した旧友・梶隊長の遺志を継ぐために、加藤隊長が自ら宇宙ステーション勤務を志願した」という設定が採用されている)、かつて加藤隊長の上官であった伊吹隊長がニューヨーク本部から転任してくるというドラマで交代の事情が説明され、その交代劇がシリーズにおける一つのイベントとなっていた。

その新隊長・伊吹竜役としては、東宝特撮映画の常連で知られ『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』に出演歴もある土屋嘉男などが候補に挙がっていたが、最終的には大映映画を中心に活躍していたベテラン・根上淳に決定した。 大映の二枚目スターとして一般の視聴者にも知名度の高い根上の起用は、「子供番組」として一般のテレビドラマよりは一段低い扱われ方であった特撮テレビドラマの中で一つのイベントであり、ウルトラシリーズの存在を保護者層にもアピールするものであった。

なお、ウルトラシリーズの隊長交代劇としては『ウルトラマンタロウ』51話において、実質隊長としてZATの指揮を執っていた荒垣修平副隊長が宇宙ステーションへ転任し、二谷一美副隊長が月基地から着任した件と、『ザ☆ウルトラマン』26話で科学警備隊のアキヤマ徹男キャップがアメリカの司令部へ栄転し、28話でゴンドウ大介キャップが着任した件の二例がある。

コメント(2)

『帰ってきたウルトラマン』の怪獣たちが大好きです!
子どものころ 夢中になって観てました。
その頃のボクは〖怪獣博士〗と呼ばれていました。
第34話「許されざるいのち」は傑作ですね。
「PYG」の音楽も良かったです。
〖花・太陽・雨〗
https://www.youtube.com/watch?v=OOcHNk4WWR0
MATのテーマが至高の名曲と思うのは私だけでないと思うウインク

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