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あづまぢの道のはてよりも、なほ奥つかたに生(お)ひいである人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひはじめける事にか、世の中に物語といふ物のあんなるを、いかで見ばやと思ひつゝ、つれづれなるひるま、宵居などに、姉、継母などやうの人々の、その物語、かの物語、光源氏のあるやうなど、ところどころ語るを聞くに、いとゞゆかしさまされど、わが思ふまゝに、そらにいかでかおぼえ語らむ。

コメント(9)

 とりあえず、いま近くに転がっていた旺文社文庫『更級日記』池田利夫訳注の本文を載せてみました。
 いやあ、ひさびさに読みましたが一文が長い!
みなさん、この部分に関してすきなように語り合ってみませう。
。読み(国語でそう呼んでいたような)って聞くとめんどくさそう(すみません)ですが、意外と楽しいですね。有名な冒頭懐かしいです。家族の間で物語について盛り上がるんだけど、みんなテキトーに覚えているんでちょっとイラついてるんでしたっけ。
>てつやさん
そんな感じですね。田舎にいるので物語りが手に入るような環境にはないんでしょうね。

ちなみに「あづまぢの道の果てよりも、なほ奥つ方」というのはどこをさしているんでしょうか。

東海道の終点(常陸)のさらに奥。これが千葉県の真ん中あたり(上総)というと現在の感覚からはちょっとずれてきますね。東海道がどこを通っていたかということとも、これは関係してくると思いますが…。
この表記はとっても気になりますね。高校時代の先生は「間違えとるんかね。」で片付けてましたけど。(笑)
「なほ奥つ方」は上総に間違いないと思います。菅原孝標が上総の介であったのは記録されていますし、大国(親王国)の事実上の国司であったわけですから、京都人の常としての謙遜と自慢のエッセンスが多少含まれているのではないでしょうか。
「あづまぢの道の果て」も何処を指すのか微妙ですよね。律令区分通りであれば常陸のさらに奥、ということは福島浜通りエリアになってしまいます。でも当時の一般的な認識(例えば現代においてもJR東海道線の終点は神戸なのに、大阪と思っている人が多い。みたいな)で武蔵迄と思われていれば辻褄が合うと思います。伊勢物語の東くだりでも隅田川の渡しで都鳥を懐かしむシーンが登場しますが、意外とこの辺りが「あづまぢの道の果て」だったのではないでしょうか。いくら現在の京葉ルートが湿地帯であったとは言え、取手まで行って迂回していたとはちょっと考え難いですもんね。
 上総→下総の順に、東海道が「果て」に向かって通っていた、とすれば…。
たとえば、甲州街道沿いに松本方面に行くと、諏訪湖周辺は「上諏訪」→「下諏訪」の順です。東海道は三浦半島から上総を通って下総?となるんでしょうか。とすれば「上総介」であった菅原孝標は上総に住んでいたんでしょうし…。やはり、作者が自分はど田舎で生まれたことを強調したいがための策なんでしょうか。それとも位置関係がはっきりわかっていないのでしょうか。(冒頭部分のふとい川のあたりの記述も地図通りでないですしね。)

どうなんでしょう?
そのセンも濃厚ですね。ヤマトタケルとか…。しかし当の本人がそのルートを取っていなかったことを考えると、当時は既に陸路が一般的だったのでは?
多分作者は良く解かっていなかったのだと思います。もしかすると「あづまぢの道の果て」というフレーズが使いたかっただけだったりして。確かになんか凄く遠い気がしますよね。でもこのアバウトな感じが、平安後期のベストセラーたる所以かもしれません。
はじめまして☆
よかったら私も参加させてください♪

私も「はるか彼方で生まれ育ったことを強調している」説に賛成です。当時の都人の感覚として(特に女子供たちにとって)、東国のイメージもそのくらい茫洋としたものだったのかもしれませんしね…

でも「あづまぢの道のはてよりも、なほ奥つかたに生ひいでたる人、いかばかりかはあやしかりけむを…云々」というのは趣き深い素敵な物語の書き出しですよね。

一説には、冒頭から都に帰る旅路のくだりは作者が若かりし頃に書いたもので、その後が成人してから書いたという説がありますが、この美しい冒頭は成人女性が去りし昔を回顧して、昔話を語るような趣がありますよね…
こんにちは、よこよこさん。うらわでわらうさんのユニークな企画を一人で利用させて貰ってる様で、好きな事を書いて「かたはらいたく思はれ」ているのでは(^^)と気を揉んでいたので嬉しいです。

構想ん十年だとしたら凄いですね。

そしてそれがこの様に1000年後、感想を「ところどころ語」られているのはもっと凄い。

確かにあづまぢの〜は趣深いですが、その直後のアットホームな描写に親近感を覚えます。家族で映画やドラマについて、うろ覚えのままあれこれ喋るのは、現代の茶の間でも見られますよね。「それから主人公はどうなるの?」「…。ほら、あれあれ。」「ふ〜ん。(なんだしらねーんだ)」みたいなユルイ空気が流れてたんだろうな、と。
うらわでわらうさん、てつやさん、よろしくお願いします♪

>「家族の間で物語について盛り上がるんだけど、みんなテキトーに覚えているんでちょっとイラついてる」

>家族で映画やドラマについて、うろ覚えのままあれこれ喋るのは、現代の茶の間でも見られますよね。「それから主人公はどうなるの?」「…。ほら、あれあれ。」「ふ〜ん。(なんだしらねーんだ)」

てつやさんの解釈は、物語の情景を現代の私たちに通じるようにすごくリアルに描写していますね!

作者のなにげない日常のひとこまを飾り気なく率直に語ったところが、共感できますしまた魅力的なんですよね。。

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