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☆育つ家☆コミュの児童養護施設つながり

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10年近く前からの国際交流仲間で、今はO県職員として働いている友人が昨夜から帰省していて、たまたま今日の予定があいたので会うことにした。

ずっと県庁で働いているものとばかり思っていたら、去年から移動でなんとなんと児童養護施設の職員になっていた。

こちらはかつて被差別部落と呼ばれた学校から児童養護施設を校区にかかえる学校への転勤となり、早2年目。

それで彼は私と会いたかったらしい。

まさかこんなところでつながるとは。
もちろん「児童養護施設つながり」。

彼が働くのは唯一、県立の児童養護施設だけど、財政難で民間委託になるため、絶対にまた来年は移動が確定しているらしい。

8割が移動になるため(少しは残るが、彼は県職員なので絶対に移動)、子どもたちには知らせていないけど、きっと子ども達は落ち着かないだろうなあ、と心配してた。

そして、私は教員の立場から、現任校の子ども達のこと、彼は施設の職員の立場から見た子ども達のこと、お互いにシェアしあった。

私の所見から。

学校から見た子ども達は男の子はけっこう1人でいたりすることが多く、逆に女の子は施設の子と一緒にいる。

施設の人たちは施設の子以外の友達を作るように言っているし、それが願いだがなかなか、との声も聞く。確かにそのほうが落ち着くのかな、とも思う。逆に他の子といると施設に帰ってからの人間関係がしんどいのかな、とも勝手に思ってみたり。

うちの校区内にある施設の先生いわく、施設以外の子と友達になるのがなかなかはいりにくかったり、苦手な子もいたりする。そこが課題だ、と。

学校でも、施設に帰ってもずっと同じ顔ぶれ。それが果たしていいのかどうか。良くなくても仕方ない部分ではあるけれど、彼らに一人になる時間だとかプライベートなんかはあるのかはずっと疑問。

それに対して彼のコメント。

「はっきり言って、あんなん施設なんて『家』でもなんでもないよ。あれは『合宿』がずーっと続いてるだけの話。学校と一緒で、全部時間で区切られてるし、そういう意味では学校と一緒。施設の規則も厳しいし、たぶん施設の子らは学校では男の子なんかが一人でいるっていうのはきっと、一人になりたいんやと思うで。」と。

夜逃げなんてもう最近はほったらかし。別に警察にも言わず、明け方になったら帰ってくるだろうと思って待つようになった。彼自身、よく警察にも行ったし、なんで俺が洗濯もんとかしてるんやろ、県庁のはずやのに・・・と思ったりもしたこともあったけど、慣れてきたし、たいがいのことでは動じなくなったとも。(この辺は私も同じ。いいのか何なのか、たいていの問題は動じなくなりましたー^^;)

中には置手紙をして「旅に出ます。遊びではありません。探さないでください」という中学生もいたらしい。探してほしいというメッセージを受け取った彼は探し出した、というエピソードも聞いた。

それはそれで、その女の子が大人を自分のほうに向ける心理的作戦で成功したんやね、と私は答えた。

あと、彼の勤める施設は県立ということもあって、必ず転勤になるから民間に委託したほうが10年でもずっと同じ人が同じ子どもを見ることもできる点ではいい。だから、民間に委託する方向っていうのもある、と。あとは里親制度につなげていく方向と。

彼に率直に聞いた。「里親になろうと思う?」
「いや、思わない。休みの日に釣りに連れていったり、ドライブとかは子どもといて楽しいし、彼らも喜ぶから連れていくことはあるけど、里親まではなあ。でも、ずっとやってる人はやってるよ。」と。

里親をしている知り合いもいるし、施設の職員の人たちも仕事でお世話になっている。
どちらにしても大変だなあ、と思う。
向こうにしたら「学校の先生は大変やわ」と口をそろえて言うのだけど。

里親を精神的にサポートする制度、里親が子どものことで困ったときに、非行しかり、しつけそのものもそうだけど、何かトラブルがあったときにケアしてくれる場所、支えとなる人や帰機関がもっと確立していけばいいのだけど、と思えてならない。金銭的なものから色々と。

正直なところ、わが校区にある職員を見ていて、みんな若いから、どこか親といった感じには見えなくて、それでいいのか、と思えることがある。

若くないと体力的にやっていけないところもあるのかもしれないけど、先日学校でたばこ等々問題行動連発をする施設の子のことで、とある職員が「出席停止にする、と学校のほうから言ってくれたほうがこちらとしても言いやすいからありがたい」と返事をしてきた。なんか愕然とした。ほんまに保護者っていう立場でそんなこと言ってていいの?と直接は関係しない生徒のことだからコメントすることもなく思っただけだったけど、思わず言いたくなった、そんなエピソードも彼に伝えた。

里親にせよ、施設の職員にせよ、「あんたらは私の親じゃない」と子どもに言われたらある意味、確かにそのとおり、というしかない現実もありうる。

確かにその通り、と彼。
子どもの心を理解することの大変さを改めて思う再会となった。里親は大人のエゴか慈善か。人間だからこそ難しい問題にもなる。うまくいけばいいけれど、必ずしもそうとは限らない。思春期迎えたら特に難しい。

O県もうちにも共通して言えるのが「ネグレクト」だねえ、と一致した。
一人一人それぞれに、親に捨てられた子、DVの影響をすべて受けてきて施設に引き取られた子、親の離婚で子どもが邪魔になったという理由で預けられた子・・・、施設があわないからといって施設を転々とする子もなかにはいる。

児童養護施設に転勤になったときに、周りの職員に「陸の孤島に転勤やなあ」と言われたらしい。確かに県庁からは一切連絡はこないし、完全に役所とは関係ない生活になっている。

それでも、何かの縁で出会って、一番しんどい子どもにかかわる大人の必要性を思ったら、今はそれを引き受けているのが私たちなのかもしれないね、と伝えた。

一人の子どもの揺れる時期に、その子のしんどいときにそばにいられる大人の存在が施設であれ、教員であれ、何か大きなことができるわけではないけれど、日々ともに過ごしている関係をはぐくむことが大切なのかな、と改めて思えた。

コメント(5)

多くの方が共感するトピではないでしょうか?
参考になりました。ありがとうございます。

この厚い壁を乗り越えるのは・・
一人一人が模索して光を見出していきたいですね。

将来里親を単純に希望する一人として肝に深く命じていきます。

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