EVR (East Village Radio)コミュのNew Release Review

このページにはジャズ／クロスオーウ゛ァー系の音楽のレビューを中心に掲載して行きたいと思います。皆さんからの情報もラジオの方向性や音楽の潮流を知る上でとても参考になるのでドシドシ載せてください。

前評判の高かった、Prefuse 73のニューアルバム、"Surrounded by Silence"が発売になった訳ですが、これはかなり楽しいアルバムに仕上がっています。フィーチャーされているアーティストの人数が並はずれています。相変わらずの高度テクとオーガニックな構成ですが、この暗さと湿った感じが今までよりも強く、アルバム通してのつながりと物語的な流れが素晴らしいです。ただのヒップホップというより、Sa-RaやJneiro Jarelと並んで、コズミックファンクな感じが新鮮です。下にプロフィールあります。NYの様に大きなビートで華やかな感じか、アングラ的なヒップホップが主流な中で、シカゴ、デトロイトとフィリーをつなぐエレクトロファンクは僕の中ではかなりヒットしてます。

G. Scott Herrenによるエレクトロニカ・ヒップホッププロジェクト。

ボーカルチョップという新たな手法を取り入れ、エレクトロニカ勢の中でもいち早くヒップホップへのアプローチを行い、そのスタイルは以降エレクトロニカの様々なアーティストたちに影響を与え、取り入れられていった。

Prefuse 73という名前は、彼が聴いてきたたジャズの中でも特にインスピレーションを受けた68年から73年までの作品、つまりちょうどフュージョンに遷移していった時期(Pre-Fusion)の音楽に対する深い愛情を込め名付けられた。また、DiverseやVia Taniaなどのプロダクションも手掛けると同時に、Delarosa and Asora (現在活動停止)、Savath & Savalas、Ahamad Szabo、Piano Overlord (ジャズプロジェクトで2004年リリース)といった様々なサイドプロジェクト/別名義を持つ。

2002年からはシカゴのHeftyレーベルと共同で始めたEastern Developments Musicなるレーベルを設立し、DabryeやAmmon Contact、Daedelus、Eliot Lippなどの新鋭なるビートクリエイターたちの作品を発掘/輩出している。