旧暦と暮らすコミュのバビロン暦とグレゴリオ暦と和暦

１２月２４日は、Ｘ’ｍａｓイブ。
みなさん如何お過ごしでしたでしょうか？

このＸ’ｍａｓ、イエスの誕生日とされていますが、
ナザレのインマヌエルの実際の誕生日は春（多分４月９日）。
（８日仏陀、９日イエス、１０日鉄腕アトムと、３連休にすべき！）

元々はミトラ教の「冬至祭」。
太陽が再生する聖なる日です。

ローマの国教がミトラ教からキリスト教に変わるのが４世紀初頭からで
アルメニア、グルジアから始まって最終的にローマ：３９１年の
キリスト教の国教化となります。
この時、元の国教：ミトラ教の冬至祭をインマヌエルの誕生日へとすり替えますが、
これが、ローマ原暦（１年２００日）→ ユリウス暦 → グレゴリオ暦と変遷するうちに
ズレが生じて１２月２５日となったと云うのが僕の解釈です。

つまり、現在の１月１日を元旦とするのも、いい加減なラテン人の
史的暦ズレのなせる技であって、大間違いのお正月！
と、云うことになります。

同様に、日本の新嘗祭。
現在はグレゴリオ暦１１月２３日に行われています。
（現在は「勤労感謝の日」とされていますが）
これは、明治６年の和暦からグレゴリオ暦への変更時に固定化されたものですが、
それ以前の、和暦では、霜月（十一月）第２の卯の日（中卯）とされていました。
（あれ！？うどんの中卯って、冬至のことなの？）
つまり、グレゴリオ暦１２月２１日頃の冬至の日の前後、と云うことになります。
ラテン人の１０日ズレに対して、日本人の１ヶ月１０日ズレなので、
日本人の方が、あ～～～～～、もっといい加減！

では、なぜ、「卯の日」なのか？
あるサイトの説明に依ると、

.　十一月・・・子月　　子：水の兄（陽）
.　日付は・・・卯日　　卯：木の弟（陰）

.　「水」と「木」は五行では相生の関係、「水は木を生む」。
.　また子は「陽」、卯は「陰」。陽は男性、陰は女性の性質とされるので
.　子月卯日は月と日で男女和合での新しい誕生という意味もあります。
.　また四季の五行配当を考えると

.　水：冬　，　木：春

.　水は木を生む　⇒　冬は春を生む　・・・　季節の循環がはじまる
.　と「子月卯日」は様々な点で理想的な日なのです。

と、ありますが、これはどう見ても奈良平安時代に逆輸入された易学によって
後付された屁理屈であるように思えて仕方ありません。
（「理屈」とは理が屈していること）

なぜ、冬至ではなく、冬至近辺の第２卯の日にわざわざしなければならないのか？
「何でも唐風」って云う風潮に併せて、五行に無理矢理合わせようとする
言葉遊びみたいなものが先行して本来の意味を失ってしまったのではないか？

それに、なぜ霜月（十一月）が「子」の月になっているのか？
本来、１から１２までを配当するなら、１１番目の月は「戌」でしかるべき。
現在の易学や西洋占星術は古代の真正占星術から移植・転写される際に、
転写ミスが起きたとする説もあります。
（僕は、この智慧は一子口伝の如く、どこかわざと間違えた知識を一般～
と云っても専門家だが～に与え、コツのコツは秘匿したものの
どこかで途絶えてしまったものと看做している。）

十二支を五行に配当するのって、ちょっと無理があるような気もするのですが、
現行易学で、

冬・・・亥・子・丑（１０・１１・１２月）

とするのは果たして正しいのか？
それともどこかで書き換えが起きているのか？

どなたか判る方いらしたら、教えてください。

ちなみに「暦：カレンダー」って、「カルデア人」が使っていたから
「カレンダー」。
カルデアと云うと、ネブカドネザル２世の「バベルの塔」と「バビロン捕囚ＢＣ５９７」。
つまり、新バビロニア（バビロン第１１王朝：ＢＣ６２５～ＢＣ５３９）のことです。
（旧約聖書の基になるカバラは、このバビロン捕囚中に成立しています。）
カルデア最後の王：ナボニドスは、月神を重視したことで、マルドゥク神官団と対立。
これがカルデア滅亡の引き金になったのか、新興アケメネス朝ペルシャのキュロス２世に
滅ぼされ、カルデアの神官（占星術師）たちはパトロンを求めて諸国を放浪、
ギリシャに渡り現在の西洋占星術となっています。

カルデアはバビロン第１１王朝で、その前に１０の王朝があり、
その前にはシュメールがあります。
離散したカルデア人がギリシャに持ち込んだから「カルデア人のカレンダー」に
なっただけで、実際にはもっと前から連綿と伝えられてきたものです。

この「カレンダー」は、太陽暦のグレゴリオ暦とは違う、和暦と同じ太陰太陽暦。
カルデア（第１１王朝）以前の第９王朝の頃にはすでに、１９太陽年が２３５蒴望月と
ほぼ同じ長さになる（違いは２時間）ことが発見されていたようです。
つまり、１９年に７回、閏月が入ると云う、和暦（旧暦・農暦）そのものが
この時代には完成したと云うことになります。

そして当時の、新年は「春分の日」。
先日、あるところで、グレゴリオ暦のオクトーバーが１０月で、
セプテンバーが９月って変！
オクトパスは、足が８本（タコ）だし、セブンの月なので、
これは、ユリウスとアウグスティヌスが、ＪｕｌｙとＡｕｇｕｓｔの３１日を
無理矢理途中にねじ込んだから、７が９月になり、８が１０月になったんだ。
と、話しましたが、３月が「一の月」なら合ってたわけです。
失礼しました。

さて、上記に「マルドゥク神」と記しましたが、マルドゥークと云えば
「二ビル」。そして木星。
生命心理学（古代の真正占星術）に出会うまでは占いなんて、まるで信用して
なかった僕なので、西洋占星術の１２宮が、元々は木星の公転周期に
立脚してたなんて、ついさっきまるで知りませんでした。

木星＝ジュピター（英語：ローマ語）← ゼウス（ギリシャ語）
← マルドゥク（カルデア語）と変遷しますが、マルドゥクとはバビロニアの最高神。
その名を「ベール・マルドゥク」と云い、「我が主」の意味。
「ベール」のフェネキア読みが「バール」。
父親は至高神エル。母親はアシュラ。
母神の身体を引き裂いて天地を創造する神ですが、そこに至る
傍若無人の所業は、まるで素戔嗚神そのもの。
スサノオが御世話になった大気都比売神を切り殺すと、そこから五穀豊穣が芽生えた
と云うくだりもそのままそっくりです。
そういえば、スサノオとは、シュメール南部（カルデア原郷）にあった都「スサ」の王とも。
（自衛隊が駐屯したイラク：サマワはスサ？）
また、牛頭天皇とは、ヤハウェの先輩格：バール神とも。
はい、ヤハウェ（エロヒム：エホバ：アッラー：ゴッド）とは、バビロンから失敬した
最高神：エルの複数形（エロヒム）なのです。
（ヤハウェはモーゼの出エジプトで初出、ＢＣ１２６０年頃で、バビロン第３王朝の時期）
（アブラハムのＢＣ１８５０年頃にシュメールを征服してバビロン王朝がスタート）
ところが、砂漠と嫉妬の神：ヤハウェは、牛と雨と豊穣の神：バールを封殺し、
牛の神：バール（スサノオ）は、龍の神（ドラゴン：蛇：八岐大蛇：ナーガ）を封殺した。

そのスサノオと大山祇（海運とお酒の神様）の娘：神大市比売の間に生まれたのが
大歳神（宇迦之御魂神＝御稲荷さんのお兄さん）。
年末になると登場する神様ですが、これがなんと！
木星の神様！
一年ではなく、大年（１２年）を司る神様だったのです。
１２年、そう、十二支です。

一体、「古代真正占星術」は、いつどうやって、
シュメールと中国に分離したのでしょうか？
そして、どこからやって来たのでしょう？

※ 関連で「冬至の日の惑星直列：Ｖサイン」もまとめてみました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1036401706&owner_id=6359805

コメント(11)

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[1] mixiユーザー 12月29日 04:53

●異教の教祖様の偽誕生日を国じゅうで祝う義理など全くありません。
教祖の誕生日を一陽来復(冬至)に因むということも実にインチキ臭い。
教祖の割礼日をもって新年とすることもはなはだ不愉快です。
一番なくなって欲しい喧騒です。

●新暦採用後の季節行事のズレは政府による意図的な伝統破壊工作。
もちろんそこに背後があります。

●一陽来復(冬至)は｢子｣のそのものであり､
冬至を含む月が｢子｣になるのは公理です。
天文的に暦は冬至(霜月)が年の起点ですが、
立春(正月)を起点にするのは気候的実用上の要請だと思います。

●現在は秒単位で冬至の瞬間時刻もコンピューターで計算できますが、
昔は事務的に割り当てられる干支の方が分かり易く運用し易かったのだと思います。

●占星術は異次元からもたらされたものではないでしょうか？

[2] mixiユーザー 12月29日 09:08

ルカ伝では、イエスが生まれたとき、
「羊飼いは野宿をしていた」とあります。

イエスが生まれたとされるベツレヘムは
標高が８００mもあり、冬はかなり寒く、
雪が積もる年もあります。
この地方で羊飼いが野宿できるのは夏です。

新約聖書自体、史実としてまったく疑わしく、
イエスがベツレヘムで生まれたことさえ
確定することはできません。

ルカ伝のこの記述を信用するなら、
イエスが生まれたのは１２月下旬
ではなく、５、６月から１０月くらいの
間でしょう。

バチカンはこれまで、直接、間接的に
１億人以上の人間を殺しています。
人類史上最悪のカルト教団と断定して
構いません。

このようなカルト教団が定めた暦法に
従うなど、全く愚かなことです。

[3] mixiユーザー 12月30日 11:00

　｢カレンダー calendar ｣の語源は、ラテン語の｢宣言する calendae ｣や｢呼ぶ calare ｣に関係するものであり、そこから｢出納簿 calendar ｣、支払満期日「朔日(ついたち) calends 」などの語が派生したものと考えられています。英語の「call」と親戚のようです。

　天文、占星術、暦法の技術に長けていた「カルデア人 chaldeans 」と「カレンダー calendar 」という語は、カタカナ日本語で見ると似た語に見えますが、私には関係が薄いように思えます。｢カルデア｣と｢カレンダー｣という語を意味ありげに並べていらっしゃるのは“言霊”でしょうか？

[4] mixiユーザー 12月30日 12:02

　それと…、陰陽五行説のことを“屁理屈”と思われているようですが、暮らしの中にマクロビオティックを取り入れられますと、陰陽五行説や易学の正しさを体で納得できると思いますよ～。「占い」というだけのものではなくて、物事の道理を暮らしや世界に利用する技術ですよ。

[5] mixiユーザー 01月22日 01:19

まもなく、平成廿一：己丑年のお正月。
今年も残すところ４～５日となりました。

黎明さん、はがさん、コメントありがとうございます。
亀レスですみません。

● 新暦採用後の季節行事のズレは政府による意図的な伝統破壊工作。
もちろんそこに背後があります

ごもっともです。

● 一陽来復(冬至)は｢子｣のそのものであり､
冬至を含む月が｢子｣になるのは公理です。

そうですね。
僕の思考実験ミスでした。

● 占星術は異次元からもたらされたもの？

同感です。

● イエスが生まれたのは５、６月から１０月の間でしょう。

パレスティナの人たちがカルデア暦を使っていたなら
グレゴリオ暦：４月９日は５月中旬くらいになるでしょうか？

ユダヤ暦のお正月は１０月初め。
ユダヤ暦１２月２５日の誕生なら９月の終わり頃となりますね。

＞　｢カレンダー calendar ｣の語源は、ラテン語の｢宣言する calendae ｣や
｢呼ぶ calare ｣に関係するもの

ですが、一般にラテン語はギリシャ語に由来し、ギリシャ語はエジプト語に
由来するとも言われていますね？
英語の単語の１２％だったか、２５％はギリシャ語に起源を持つと云われています。
英語が引用したラテン語の時点ですでに大きな日用変化が起きていた。
と、考えられなくもありません。
更にラテン民族はどこから来たか？
コーカサスに大きな源流があり、ミトラ神を奉じてヨーロッパの森を破壊しました。
その途中で、イラン高原やメソポタミアを経由しています。

＞陰陽五行説のことを“屁理屈”

すみません。m(_ _)m
元々これは友人宛に書いたエッセイで、この節は消去したつもりだったのですが
そのままになっていたようです。
お酒の勢いで筆が滑ってしまったようです。(^o^)ゞ
「理屈」の本来的意味を書きたくてわざわざ挿入したみたいなものです。
コミュニティーでの文章の「編集」は出来ないみたいなので
ここで、お詫びと訂正をさせていただきます。
ご指摘ありがとうございます。

[7] mixiユーザー 04月16日 23:56

カレンダーという語はカルデアという語と本当に関連が在るのか無いのか確かめるために、カレンダーの語源とカルデアの語源をそれぞれ調べました。

●カレンダー‘calendar’の語源

　ギリシャ語で宣言すること(to proclaim)の意味の｢カレイン‘kalein’｣、またインドヨーロッパ語で叫ぶという意味で存在したであろう｢カラ｣という語から、ラテン語で宣言すること(to proclaim)を意味する｢カラレ‘calare’｣が派生し、さらにラテン語で一ヶ月の最初の日を意味するラテン語の｢カレンダエ‘calendae’,‘kalendae’｣が派生する。さらにこの語が帳簿、勘定書(account book)の意味のラテン語｢カレンダリウム‘calendarium’,‘kalendarium’｣が派生する。そしてこの語がフランス語に入り、古期フランス語の‘calendier’(現代フランス語‘calendrier’)となる。そしてこの語のアングロフランス語形である‘calender’が英語に入り、中期英語の‘calender’となる。そして15世紀頃からこの語はラテン語との類推から語尾が‘-er’から‘-ar’となる。

　尚、[3]の書き込みで私は‘call’と関連があるような事を書いてしまいましたが、ラテン語で一斉に叫ぶこと(to call together)、宣言することを意味する‘calare’と英語の‘call’とには語源的関連は無いようですのでここにお詫びします。

●カルデア‘chaldea'の語源

　アッカド語で征服とか獲得(conquerous)の意味の‘kasdu’から派生したのかもしれない語であるアッカド語の‘Kaldu’がアラム語に入り‘Kaldae’となる。この語がギリシャ語に入り‘Khaldaios’となる。そしてこの語がラテン語に入ったラテン語‘Chaldaeus’が語源。

《参考》
寺澤芳雄編『英語語源辞典』（研究社）

[8] mixiユーザー 04月17日 01:56

　つまり、カレンダーという語は、新しい一ヶ月の始まりが新月後初めて月が見えた時を“宣言(ギ kalein)”した“日(day)”だったことから、“一ヶ月の最初の日”を意味するラテン語の‘calen‐dae’という語が生まれ、英語の‘calen-dar’という語になった、と言えると思います。一方、カルデアという語のもとはアッカド語の‘Kaldu’という固有名詞であります。この二つの語のそれぞれの語源と語形の変遷を比較すると、語の中央にある子音[L]に母音を伴うか伴わないかという点で違いがはっきりしています。やっぱりこの二つの語には関連が無いように思います。

[9] mixiユーザー 04月18日 00:25

キリスト降誕日が12月25日になった経緯の一端を窺い知る記述を某書に見つけました。

以下引用
- + - + - + - + - + - + -
　273年、ローマのアウレリアヌス皇帝が冬至祭をこの日に決めた。その後、太陽の神ミトラを崇拝するローマ人の間で、太陽が再生する冬至祭をキリストの降誕日と結びつけて考えるようになった。そして、386年のこの日「黄金の口を持った者」と異名をとった伝道師セント・ヨハネス・クリストモスが「この日にむけた愛は、今日生まれ給ひし者に対する愛の最も尊いしるしである」と説教したことによって、キリスト降誕日が12月25日であると定まった。そしてキリスト教徒(ギリシヤ正教以外)の祝日となった。（PHP研究所編『話のネタ365日　今日は何の日』より）
- + - + - + - + - + - + -
（引用終わり）

　こういう史実をつぶさに説く内容はどういう資料に詳しいのでしょう？　出典に当たりたくもありますがあいにく分かりません。ともかく､不正確な冬至付近の日を冬至祭日と273年に12月25日と設定し設定し、それを386年以降キリスト降誕日として定めたということが分かりました。
　ちなみに、西紀273年の冬至を調べると、ユリウス暦では12月21日(グレゴリオ暦換算でも同じく12月21日)だから、なるほど当時のローマの天文観測の精度はこのくらいだったのでしょうか。（余談ですが、日本が最初に採用した中国唐の太陰太陽暦『儀鳳暦』で割り出される西紀273年(應神天皇四年)の冬至の日付(参考：内田正男編著『日本書紀暦日原典』)は、天文シミュレーションソフト『ステラナビゲータ』の割り出す月日とほとんど一致します。これが、西紀273年の冬至月日を私がユリウス暦12月21日と断定する根拠でもありますが…）
　ところで、キリスト降誕日を12月25日と定めた当時386年のユリウス暦12月25日はグレゴリオ暦換算では12月26日になります。だから、もし古い月日を、（例えば日本の建国記念日をグレゴリオ暦換算2月11日とするように）全部グレゴリオ暦換算で遡る主義を貫くならばキリスト降誕祭はもしかしたら12月26日にしなければならないかもしれませんね。もっとも、グレゴリオ暦採用以前のユリウス暦やローマ暦年月日を実際運用された月日を無視して未来のグレゴリオ暦に換算してしまうということがおかしいので、12月26日にする必要など無いわけですが。

[10] mixiユーザー 04月18日 06:22

＞ルナさん

こんな記述もあります。ご参考下さい。

＝＝＝＝＝＝＝
http://daniel-y.hp.infoseek.co.jp/SeemsToKnow/Christmas/Christmas_3.htm
起源は古代ヨーロッパの「冬至の祭り」

クリスマス＝12月25日には
昔からさまざまな宗教の祭典が行なわれていました

なかでもローマ帝国時代に信奉されていたミトラス教の冬至祭
農耕神サトゥルナーリア祭
そしてケルト人とゲルマン人の冬至祭という

３つの古代宗教の祭典は25日が祭りの日と決められていました

ミトラス教は、｢光の真理の神｣ミトラを神とした新興宗教
古代ペルシャで生まれ、237年にはローマでも正式な祭として採用された

冬至祭は太陽がエネルギーを取り戻し
復活するとされた冬至の日に行なわれていた

また、古代ローマ帝国で農耕の神を祝うサトゥルナーリア祭も
さらにはヨーロッパ大陸の先住民であったケルト人やゲルマン人たちも
悪霊が駆け回る暗黒の冬が終わり
生命の息吹が目覚め始める冬至の日を祝って､祭典を行なってきた歴史があった

この祭りは12月17日から7日間祝われ
人々は歓喜し､子供にプレゼントをしたり
楽しい催し物を行っていました

初期のクリスチャンはしだいにこの祭をクリスマスとして
置き換えていったようで､このサトゥルナリアの祭の慣行が
今もクリスマスの祝いの中に数多く残っています

冬至の祭りについて

古代の人々にとり「冬至」がどれほど大切な意味があったかは
冬と夏の日照時間が極端に違う中・北欧の環境を考えないとなかなか理解出来ません

夏は午後９時になっても明るいのですが
冬は昼前後に太陽が照り付ける程度で、あとは暗闇に包まれてしまいます

こうした太陽の、「夏の輝き」→「冬の衰退」→「夏の復活」という運行は
一度滅んでもまた蘇る「不滅の太陽」という考えを作り上げました

人々は、低く昇る冬の太陽が、いつから再び高く昇りはじめ
夏の力を取り戻すのか、その境目の日を注意深く調べ始めました

そして、ついにその日が12月25日であることをつきとめました

12月25日こそ、一度弱まった太陽が輝きを取り戻し
新しい収穫を約束する「不滅の太陽の復活の日」でした

この「特別な日」が、新しく年が始まる節目とされ
来る年のさらなる豊作を祈る祭日となるまでさほど時間はかかりませんでした

これが各地に見られた「不滅の太陽の誕生日」です
そして、もうお気づきのように、この日は現在の「冬至」にあたります

ところで、当時欧州で勢力を誇っていたのは他ならぬローマ帝国でした
このローマ帝国には、「冬至」を祝うお祭りが二つありました
先にも書いたように､ひとつは「不滅の太陽の誕生日」というもので

毎年12月25日に祝われていました
もともとは古代ペルシアの「光の真理の神」
ミトラ(Mithra：ミスラ)を祀るものでしたが
237年に皇帝アウレリアヌス(Aurelianus)によって
ローマの祭りとして正式に採用されたものでした

さらにこの時期、ローマ人たちが楽しみにしているお祭りがありました
それが農耕神でジュピターにとじこめられた農耕の神
サトゥルヌス(Saturnus)が年に一度の短い期間だけ解放され
そのお祝いのお祭「サターネリア祭」でした
（１２月１７～２４日まで続き、翌日から新年になりました）

このお祭りは年に一度の無礼講で、陽気に酒をあおり
主従関係まで逆になり、おおはしゃぎをして浮かれ騒ぐ
底抜けに愉快なお祭りだったと言われています

そして北欧では１２月の十日間
または十二日間がユールの日とされ、お祭りをしていました

四世紀に教皇ユリウス一世が、キリストの誕生日を公式に
１２月２５日に定めると布告をだしたとか

また､４世紀当時ローマ帝国に属していた教会は
この二つをお祭りをイエス・キリストの永遠性と結び付けることにし

すなわち、細かい日時が伝わっていない
イエスの誕生日を12月25日にして祝うことに決めたわけです
（３２５年のカトリック教会の最高会議で決ったそうです）

恐らく教会としては、すでに普及していた異教徒の祝日を取り込むことにより
その習慣をキリスト信仰の一部として取り込もうとしたのでしょう

特にサターネリア祭に関しては
新しく信者になったローマ人を懐柔するために
後にカーニヴァルとしても祝うことになります

これについては教会内部でもいろいろと反発があったようで
事実、歴代のローマ教皇の中には
この異教の底抜けな大騒ぎを嫌ったものも少なくないといいます
＝＝＝＝＝＝＝

[11] mixiユーザー 04月19日 01:53

＞黎明さん、

　さすが、情報にお敏くいらっしゃいますね～。素敵な情報をどうもありがとう。年代の数字が私の見ている本とちょっと違う事も含めて興味深く読みました。（ここのところずいぶんご無沙汰しておりましてごめんなさい。この場でもしわけございません。今後ともゆっくりおつきあいお願いいたします。）

　原初において冬至祭日が定められた時は正確に冬至だったとしたら、冬至が12月25日だった時代に冬至の祭り日が定められたことになりますね…。その年代期間をもしユリウス暦で遡ったらだいたい紀元前3～4世紀頃かなぁ？　でも、紀元前46年以前はユリウス暦が存在しないから、擬似太陰太陽暦の古代ローマのヌマ暦時代ということになります。古代ローマの擬似太陰太陽暦は運用も規則もいい加減だったみたいだから、暦で遡るのは無理かも…口惜しい。12月25日という日取りの考古学もここでいったん棚上げか？！

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