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2024年04月18日19:43

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リズと青い鳥

「さよなら、私の青い鳥―──。」

アニメ映画『リズと青い鳥』の主役二人を描きつつ見終わった感想とレビューを日記につける。


■『リズと青い鳥[Blu-ray]』■
https://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=5239087&id=4615210

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━━━▲▼■『レビュー』■▲▼━━━

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■評価ランク【S】

■属性:学園、部活、音楽、百合、美少女、成長




響けユーフォニアムのスピンオフ劇場版作品。

同じ吹奏楽部の日常をベースにした作品であるものの、明るいスポ根作品な本編とは違い、少女二人にスポットを絞ってその心を丁重に描いた静かで丁寧な作風。
前者は大衆受けしやすい、分かりやすい娯楽要素も結構あるが、こちらはそれとはちょい違う。
同じ原作でありながら作風の違いの大きさは絵柄の違いでも分かりやすい。
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この作品を一言で表すなら、ガラス細工のような透明感のある繊細な作品。


シナリオは分かりやすく見やすいが流し見には向かず、この雰囲気、空気感の作り方などしっかり見ないと良さが感じにくい系統に思う。
故に大衆向けよりは特化型に感じる。
メイン片方レズだし。
娯楽というより芸術の方に近く、漫画ってよりは童話って感じ。

落ち着いた美しい作品なんで、俺のようなオッサンでは無く純粋な少女に見てほしくなるような作品。


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メインの片方「鎧塚みぞれ」。
しっとり、じっとりとした感じがにじみ出てる激重レズ。
名字はゴツいが真逆の儚くて脆い繊細なキャラクター性で、この作品のイメージに合ってて象徴的、作品を擬人化したような存在に思う。
本編では主人公の相棒枠の黒髪ロングでやや百合という似たポジションの高坂麗奈がいるが、真逆の好戦的な性格で似た点がありつつも対照的で面白い。


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内容としては、能力差など他者との違いと干渉、続くすれ違い。
途中で見方がちょい変わるギミック構成が上手い。
童話のリズの心情とそれを見た二人の考えを見つつ、二人のどちらが青い鳥なのか考えながら見るとより楽しめると思う。
タイトルにしっかり意味があり、作中作の童話のリズと青い鳥のテーマに擬えた願望と優しさを問いかけている。
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■『ガンダムの生みの親、富野監督も絶賛』

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■『利点・強み』

・『アニメーションの力、上手さ』

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単語の語源である生命を感じさせる丁重なアニメーション。

何気ない仕草、髪の毛を触る、足踏みをするなど細かい丁寧な描写の積み重ねが、感情、心理表現にも繋がりキャラクターを活かせている。
フェチズムとしても富野氏の総評のように少女の可愛さ、綺麗さを表現出来ていて満足度が高い。

・『音楽』

吹奏楽部、音楽題材のため力が入っている。
おそらく映画館で聞くとかなりリアリティ、魅力が増す部分だと思われる。


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特に評価ポイントは、それらと個性作風特化型のオリジナリティ、全体的に丁重な作りの作品性。
これは静かな品を重んじる日本文化と、美少女文化が特に発達した日本人にしか作れない作品じゃなかろうか。
これらから俺は【S】ランクと判定した。



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━━■『感想(ちょいネタバレ有り)』■━━

俺のメインジャンルではないが、こういう作品もいいと思う。
美しい作品って言う事はまず無いし売れ線では無いが、こういう作品がある事が日本のアニメ業界の多様性と良さを感じさせる。

部活もの定番の能力差、才能差が人生すら分けてしまう。
そしてその才能という重要なチートギフトはランダムってのはリアルの残酷さの一つだなと改めて感じさせる。
レアドロ運ゲーでもそうだが、望んでる奴ほど手に入らないように感じるなw

優しさはときに人を傷つけたり可能性を奪ってしまう事もある難しさ、何が大事でその人にとって良いのかは単一の視点だけでは分からない事もあるっていう感情などのリアリティがあったな。
才能を活かして道を切り開くか、自分の願望を優先するか。
二択みたいになってるけど希美がいうハッピーエンド理論みたいに両方取りにいきゃいいと思うんだよな、この場合。

レズ特有の依存度の高さでみぞれは今後大丈夫かと思うも、劇中で一応なんとかなりそうな成長具合はちょっと見せてるんだよな。
ただこれも友好的な環境あってこそなんだよな。
プロ目指すなら厳しいギスギスした環境も有り得るし、そうなったら続けられなそうに見える。
最後は今後分からないエンドだが、劇中で希美の言う「最後はハッピーエンドがいい」の一連の流れは、同じ百合属性を持つひろプリが再現してくれてたなw

俺は希美が能力的に上手くいかなかったとしても、みぞれのキャラ考えると問題多そうなんで希美がサポート枠で結局セットでやってくんじゃないかと予想。
例え飛び立ったとしても、籠の鳥を逃したくないってクソレズみぞれの趣向は変わらないと思うし。
ラストの二羽飛び立ったのは両方新たに進んだ表現だろうけど、合流してるのはそれを暗喩した表現じゃないかなと。


なかなか楽しめたが、娯楽作品のおもしろ!って感じより、いいよね…って感じのじんわり系の作品だったな。





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━━━▲▼■『雑談』■▲▼━━━

主役二人を描こうとしたら妙に時間かかって草。
透明感のある作風似せようと頑張ったらその丁重な作画を少し学ばせてもらった感。
俺の普段の思った事を勢い任せにガリガリ描くやり方だと上手くいかなくて窮屈に感じた。
故に考え方や描き方を今回だけちょっと変えた。
こういう感じがアニメーターの仕事なのかもしれんなぁ。
あの作画を量産しまくって綺麗に動かしてる京アニのアニメーターはやっぱ半端ねぇわw
寿命縮みそうw


今回レビューしたのは、正月にユーフォの映画連続放送してたときに応募してたらしいのが当たって改めて見直したから。
4作の中で俺が当選したのはこのレズバードだった。
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当選感謝の意味もこめてちゃんと見直してレビューしようと。
正月のが4月に結果発表来るとか遅過ぎて怪しいなとちょっと思ったが、アカウントが公式か確認して返信したらちゃんと届いて安心した。
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パッケもディスクもこの作品らしい綺麗さあって、オッサンの俺が持ってる違和感すごいwww
小冊子には絵コンテやインタビューなどがあり、後でちゃんと見よう。
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日記書き終える手前、ブルーレイだからコメンタリー?みたいな項目あって見てみたら監督が女、それも若めでかなり驚いた。
監督ってオッサンしか(大体太めのイメージ)いないんじゃないのか?w
結構年いってる人しかなれてないイメージもあるし、どういう経緯でなってんだろ。
まり見てが女作者らしいんでそう考えるとこれも分かるが、正統派美少女がメインってとこも女だとかなり少数派のイメージあるわ。

当選したのも含めなかなか驚かせてくれる作品だったw

円盤も含め京アニありがとう!!!!!

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