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2024年04月08日22:34

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日曜は……

 日曜は、昼、また炒飯を作った。
 中華鍋を使うようにしてから、ちゃんとパラパラ炒飯が作れるようになって、最近、少しハマってる……味もまぁ、悪くない。熱々だし、パラパラだし、冷凍炒飯よりいいんじゃないか、とか思うんだけど。

 昼食の後、今日は、Kinoシネマみなとみらいで、
 「アイアン・クロー」。

 これは、1980年代のプロレス界で、その名を知られたフォン・エリック・ファミリーの栄光と悲劇を描く伝記映画。
 監督は、「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のショーン・ダーキン。

 手で相手の顔を鷲掴みにする“アイアンクロー=鉄の爪”を得意技とする“悪役(ヒール)”として人気だったプロレスラー、フリッツ・フォン・エリックは、遂に手が届かなかった世界チャンピオンの夢を、次男のケビン、三男デビッド、四男ケリー、末っ子のマイクらに託すべくプロレス英才教育を施した。
 兄弟は絶対的な権力者である父の教えに従いプロレスの道に進み、デビッドは世界ヘビー級王座戦へ指名を受ける。しかし、デビッドは日本での遠征中に急死。その死を皮切りにフォン・エリック家は次々と悲劇に見舞われ、いつしか“呪われた一家”と呼ばれるようになって……

 これもまた“悪しき男らしさ”が生んだ悲劇を描く映画。
 父親が果たせなかった夢を息子に託す、まるで「巨人の星」のような物語は、かつてなら美談にもなり得たのだろうが、最早、そんな時代ではないのだろう。
 そうした観点から描かれる父親像は、決して立派なものでも、筋の通ったものではない。自分の思うように独断で物事を進める癖に、いざ問題が起きると、息子たちのせいにすると言う、何処かの政治家のような描写を見せられては、これもまた時代を反映したものだろう、と思ってしまう。
 だが、それでも主人公であるケヴィンが、どれほど父親に理不尽な目に遭わされても、家族が好きだ、共にいたい、と言うのは、DVと言う問題の深刻さを感じさせる。

 そんなケヴィンを演じたのは、ザック・エフロン。青春もの映画で爽やか青年を演じていた彼が思いっきりビルドアップして、筋骨隆々のレスラーを演じるのだから、これは見事な役作り。
 そのケヴィンの妻となるパムを演じるリリー・ジェームズは、快活なテキサス娘を演じながらも、相変わらずの美貌でやはり目を惹く存在だ。

 また、コダックの16mmフィルムで撮影された本作は、21世紀の映画でありながら、まるでかつてのアメリカン・ニューシネマのような映像世界を作り出している。
 当時の再現にも抜かりなく、これは見応えのある映画だった。
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