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2024年04月01日18:38

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東京 春の美術館巡り (その2)・・・東京芸大美術館

3月30日

上野公園は、人で溢れていた。
桜は ほとんど咲いていなかったが、ブルーシートをひいて
宴会をしている人々が たくさんいた。
去年は、立ち入り禁止のビニールテープが張り巡らされていて、何故か ゴミ箱が至る所に
配置されていた。そんな風景が 嘘のようだった。

「さくらまつり」と題したイベントが行われて、仮設のお店が 軒を連ね、ビールやおつまみなどがたくさん売られていた。ステージでは アイドル歌手が 歌っていた。
私は そんなものには目もくれず、朝食用に買ったおにぎりの残りを その辺で食べた。
何にしても、時間が惜しかった。

今回の東京行きは、東京藝術大学美術館の「大吉原展」を観るのが 一番の目的だった。
上野の美術館は、朝9時半に開館する所が多いのに、東京藝術大学美術館は 10時開館なので、先に 練馬区立美術館に行ったのだった。
上野は東京駅から近いので、新幹線が8時半に着いても どうしようもなかった。
もっと早く美術館が開いてくれれば、時間が有効に使えるのになあ!

企画概要
約10 万平方メートルもの広大な敷地に約250 年もの長きに渡り続いた幕府公認の遊廓・江戸の吉原は、他の遊廓とは一線を画す、公界としての格式と伝統を備えた場所でした。武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました。約250 年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心地でもあったのです。3 月にだけ桜を植えるなど、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸に来た人たちが吉原見物に訪れました。そうした吉原への期待と驚きは多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)らの出版人、文化人たちが吉原を舞台に活躍しました。
江戸の吉原遊廓は現代では存在せず、今後も出現することはありません。本展では、今や失われた吉原遊廓における江戸の文化と芸術について、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品を含む国内外の名品の数々で、歴史的に検証し、その全貌に迫ります。]…東京芸術大学美術館のホームページより

第一部 入門編として、吉原の文化、しきたり、生活などを、厳選した浮世絵作品や映像を交えてわかりやすく解説します。

第二部 風俗画や美人画を中心に、吉原約250 年の歴史をたどります。

第三部 展示室全体で吉原の五丁町を演出します。浮世絵を中心に工芸品や模型も交えてテーマごとに作品を展示、吉原独自の年中行事をめぐりながら、遊女のファッション、芸者たちの芸能活動などを知ることができます。

江戸風俗人形
辻村寿三郎の人形が並ぶ吉原の妓楼の立体模型で遊女の生活を紹介します。

福田美蘭さんの描きおろし《大吉原展》
現代美術家・福田美蘭さんの描きおろしである《大吉原展》。本展に出品される作品の数々をモティーフに、花魁や吉原の町並みがモノクロで描かれています。

この美術館の展示を見始めたのが 12時30分くらいであったが、午後3時過ぎまでかかって観た。見どころが多かった。見ごたえがあった。

船で吉原に向かう人や、籠で行く人、歩いていく人の様子が 分かった。
どんな船で吉原に向かったのか 船の模型が展示されていた。

浮世絵の展示だけでなく、髪の模型やら、道具の展示などがあり、吉原とはこういうものだったんだ。と、思った。
風俗人形だけは 写真を撮っても良かったので、その部分だけは 写真を撮った。

展示の中に 樋口一葉の「たけくらべ」が出てきて、鏑木清方の「樋口一葉女史の墓」と「美登里」という絵が展示されていた。まさか 鏑木清方の絵まで展示されているとは思いも寄らなかった。「たけくらべ」というのは、タイトルだけは知っているが どういう話かは知らなかった。吉原の遊女が美登里の姉だということを初めて知った。
そして、美登里も遊女になるように教育されていた。
遊女になるにも 教養を身につけなければならない。
花魁は 高い教養を身につけていた。

江戸時代に吉原は 時々火事になったが、仮の建物で 営業していた。
遊女自身が 火をつけることもあったという。

華やかに見える世界も 厳しい一面もあった。

浮世絵に登場する花魁は よく目にしていたが、実際に どういう生活をしていたのかがこの展覧会で 少し分かったような気がした。

遊女にもいろんなランクがあることも知った。

また、午後3時から狐舞が 始まって、それも観た。

吉原の狐舞
「吉原の狐舞」は大晦日の吉原だけに見られた厄払いの門つけ芸で、本展出展作品の「衣裳人形 吉原狐舞」に当時の姿をご覧頂く事ができます。吉原の狐舞保存会が美術作品や僅かな文献資料をもとに現代に復活させた「吉原の狐舞」を披露します。

まさか そんなものまで観れるとは 思いも寄らなかった。
笛に合わせて 狐の恰好をした人と おかめの面をつけた人が 美術館のエントランスで踊り出した。丁度 午後3時に 美術館を出ようとしていたところ、急に始まったので、それを少し観た。
狐舞を観て、面白かった。写真を撮りまくった。

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