最近好きな食べ物が、小松菜を茹でて、短冊切りした油揚げと一緒にめんつゆで和えたもの。物凄く美味い!というものではないが、とても口に合う。でも、これはここ最近の感想であり、子供の頃はこういう食べ物は決して好きではなかった。
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小学生だったか中学生だったかの頃。何の教科か?は忘れたが、教科書に祖父母/両親/子供らの一家が食事している内容が載っていて、祖父母が食べているもの、両親が食べているもの、子供らが食べているもの、それぞれ微妙に内容が異なっていた。要は、全員が同じように食べているのは白米/味噌汁くらいのもので、おかずの内容が異なっていた。祖父母はあっさりした魚系の食事で、子供らはがっつり油も多いような肉系の食事で、両親はその中間だったか。
小さい頃の記憶を紐解くと、自分の家では、世代の違いによって食べるものが異なっていた場面がそこそこあったような気がする。子供らはカレーライスやスパゲティを食べていて、両親や祖母は焼き魚を食べていた、というような。そして先の教科書では、日本の食生活においては、世代毎に食べ物の内容が違うのは普通のことであり、年齢と共に味覚の変化も起きるようなことが書いてあった。
欧米では、日本のような味覚変化は見られない、というのを何かで読んだのは、もっと後のことのようだった気がする。
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食べ物に関する味覚/嗜好の変化は確かにある。30代半ばくらいまでラーメンは好きな食べ物だったが、今は積極的に食べる気にならない。昼休みにステーキの画像などを見て、肉もいいな、とは思ってもその場限りのことで、夕飯にステーキを食べることは少ない。牛豚鶏のいずれにしても肉は重たく感じる時があり、野菜を食べたいな、と思うことが増えた(その結果の1つが冒頭に書いた和え物だったりする)。
一方、変わらないな、と思うこともある。小さい頃から蕎麦は好きだった。挽肉系の料理、特にハンバーグは昔から好きでいる。
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好きな食べ物、嫌いな食べ物、一体何が違うのだろう? 味? 匂い? 感触? よくわからない。にも関わらず、明確にアレは好き、コレは嫌い、となるのだから不思議なものだ。
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