なんでこんな映画観なきゃいけないんじゃー!
川越スカラ座。お昼の回。前川喜平がプロでデューサーの一人なのでトークあり。112人定員のところ32人限定。うち20人はネット予約、当日売りを12枚設けるところが地元思いのスカラ座らしい。
「mother/マザー」もキツかったがこれも大概だ。
ひどい話で(現実はもっとひどいよ、と言われればそれまでだが)、どこにも救いがない。
最後の最後のセリフが救いなのか? いやあそうじゃないだろ。
「mother/マザー」も悲惨だったが、もう一度観てもいいかも(本当)と思わせるような映画としての力があった。
ではどこが違うのか。身もふたもない話ですが、脚本、演出、役者の演技、です。
つまり「ああ、こういうことはあるんだろうな」とは思うけど、そこから一歩も出ない。エピソードがステレオタイプ。
例えばデリヘル嬢が休憩時間に仲間と打ち解けるエピソードがあったりすると緩急がつくのではないか。素人考えだけど。
人物の描き方にしても「この人はこういう人」という説明的な描写だけで、行間がない。「もしかするとこういう人なんじゃあ…」と思わせるシーンがないし、表情だけでそれを表現することもない。
あと陳腐なシーンもありました。
(家の中でですよ)娘の手の傷に向かって、父親が焼酎を口に含み、ぶっと吹きつけて消毒からのタオル引き裂いて巻く。
今どきそれあり? 苦笑してしまいました。
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