この裁判まだやってたのか

１審無罪までは知ってたけど、上級審に行ってたのだな。

事実はわからない。
患者ひとり医師ひとりでは片方の言い分だけではわからない。

しかしワシは医師なので、医師側にどんなミスがあったかはわかる。
それは、たとえどんなに急いでいても
異性患者の診察は「絶対に看護師とふたり」で行うことを
守らなかったこと。
忙しいときにやってしまうこともあるだろうけど、
こういう問題に巻き込まれたら医師としての仕事に差し障る。
たとえ最終的に無罪になったとしても、
裁判にかかった膨大な時間と精神的肉体的疲労は、仕事の邪魔だ。

なんでひとりで回診したのかねぇ。
前からずっと術後回診ひとりでやっていたなら、
いつかこういう問題が起きかねないことはわかっていたはず。

追記；
この事件に関して「ふつうは顔まで入れた患部（胸）の写真はとらない」とかいう
他の医者の発言をいかにもこの裁判になった医師が変態みたいな証拠に使う人がいるようです。
ちなみにこの日記へのコメントではなく他の記事ですね。
読んでみますと、明らかに「病院によってやりかたが違う」の範囲であり、
絶対に顔を入れない、そういう決まりがある、という意味ではありません。
自分のやり方を絶対に正しいと言っちゃう医師はあまりいないんですが、
この記事自体が取材したライターさんの主観ばりばり入っているものなのでね。
患者さんの個人識別ができるくらい顔が映った術前写真はありえます。
乳がん手術は顔に近いリンパ節をいじるので、術後に首や顔の浮腫がありえる、
その後遺症の判断のためには必要と考えますよ。
学会で出すときは顔に網をかけたりして個人識別できないようにしているはずです。
教科書にそういう写真乗っているのを見たことありますからね。

やはりいくら忙しいといっても術後回診を単独で行ったのがまずかったですね。
そういう他医者のコメントも、同じ記事には出ていましたよ。
「自衛のため」その通りです。
医者も変なのがいるかもしれないけど、患者だって善意の人ばかりとは限りません。


■乳腺外科医「わいせつ」事件に逆転有罪、「せん妄による幻覚」認めず…女性の証言「強い証明力」【追記あり】
(弁護士ドットコム - 07月13日 14:12)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=6155870