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2020年05月25日00:26

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タルコフスキー

連休中は、タルコフスキーの映画を観ていた。

「惑星ソラリス」「ストーカー」「ノスタルジア」

「ソラリス」のブルーレイはきれいだった。
最初の森の中の家の場面がよくって、その後のソラリスステーションの場面との対比ができている。
細部を忘れていた。奥さんとの関係って。

「ストーカー」DVDで。
草原はいい。下水管のようなところを通って、行きついた部屋のところでつらくなる。
ただ、昔は眠くなる映画と言われたタルコフスキーだが、後のソクーロフやペドロ・コスタなどからみれば、やさしいものである。
ここでのストーカーの奥さんとの関係を見直す。

「ノスタルジア」ブルーレイは、撮影のジュゼッペ・ランチ監修でリストアされたもの。
公開時の色合よりもくすんでいる。
タルコフスキーはイタリアの色よりも少しくすんだロシア的な感じを求めていたという。
これにローマの「マルクス・アウレリウス像」が出ているのである。
ロシアを離れて、いちばん自由に撮れた映画である。
CGがない時代に、信じられないくらいの繊細な技術と手間と労力をかけて画面づくりをしていることが見ただけでわかる。
こんな映画は唯一無二だろう。
「サクリファイス」の時は病にかかっていたこともあるだろう、「ノスタルジア」ほどロケーションがよくない。

「ストーカー」の特典映像を見ていて、いろいろと調べていると、YouTubeにすごいものがあった。
「ストーカー」のメイキング映像1


「ストーカー」のメイキング映像2


「ストーカー」のメイキング映像3


1はゾーンの撮影。一日中、あんな風に水につかっていたわけである。しかも、トラブルがあって、1年後に全く取り直ししている。
2は酒場の場面。やはり水蒸気とか、ドアとか床にも目が行き届いている。
3は奥さんのスクリーンテスト。奥さん役に、「鏡」のマルガリータ・テレホアが候補になっていたことがわかる。

なぜか、「ソラリス」のカットされた場面の映像まで


「ノスタルジア」のメイキング

本当はもっと長い。

「ノスタルジア」撮影のジュゼッペ・ランチインタビュー(シネフィル・イマジカ)
https://www.cinefilwowow.com/nowshowing/vod/346


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