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2020年05月24日23:17

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A・M・ウィリアムスン「灰色の女」論創社

黒岩涙香や江戸川乱歩の「幽霊塔」の元ネタだと云う忘れられたベストセラー小説。幽霊塔自体憶えていないのだが、内容的にはソープオペラ風サスペンス、ミステリも有るよ的な作品。謎解きよりも四角関係など錯綜した人間関係がもたらすドラマに重点が置かれている。作者はロマンス小説が得意だったと云い、本作も恐らくミステリを書いた積りではなかったと想われる。
発表は19世紀末で今日、ミステリ等で定番に成っている要素が幾つも登場しており、当時としては斬新だったのだろう。
損な役回りのポーラは行動的で想った事をズバズバ云い、今日だったら彼女がヒロインを務めていた事だろう。

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