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2020年01月03日01:57

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明けてたね。


 バックヤード/リビング/夜/雪


 中「で? なんだこの有様は。」
 紫「はぁ、まぁ、なんと言いますか。」
 深「え〜? ダメぇ?」
 中「いや、悪くは無いんだけど。」
 紫「皆さんお気を使って呉れたので紫達だけです。」
 深「でも、確かに克己ちゃんはあったかいけど微妙ねぇ? 賑やかな方が好いわぁ。」
 中「……つーか僕だけヘイト溜めてね?」
 紫「ですねぇ。」
 深「あ、ほら、克己ちゃん、雪。」
 中「ん? ああ、ついに降って来たか。」
 紫「懐かしいです。兄様と二人で、毛布に包まって。」
 深「え〜? 紫ちゃんずるい〜! 克己ちゃん! 私にもっ!」
 中「知らないよ。紫とやって呉れ。」
 紫「流石にそれは兄様酷いです。」
 深「何よぉ、紫ちゃんも嫌なのぉ?」
 紫「嫌ではありませんけど、あ、じゃあ。」
 中「…どっから持って来たんだよ。」
 深「ふふっ、暖房完備だとちょっと暑いわねぇ?」
 中「ぁーぁー! 寄るな! 良い匂いするから!」
 紫「ふふっ、こうしてたんです。こうして、呉れたんです。紫が、」
 中「言わなくて良いよ。」
 深「手首、傷、残ってないわよね?」
 紫「ええ。残ってたんですけど、残しても良かったんですけど、兄様が。」
 中「……ふん。」
 深「ふふっ、克己ちゃんらしいわぁ。女の子に傷なんて、無い方が良いものねぇ?」
 紫「紫は基本的にヤンデレ属性なので、兄様のくれるものは何でも欲しいですけど。」
 深「と言うか、ここの人って。」
 中「言うな、悲しくなるから。」
 深「あら、良いじゃない。好かれてるのよ?」
 中「重いんだよ。」
 紫「そりゃ母様は重いでしょうね。」
 深「ふふん。紫ちゃんのは軽いものねぇ?」
 紫「おや、戦争ですか? 受けて立ちますよ。」
 中「はいはい。喧嘩しないの。」
 深「きゃっ。」
 紫「んっ……。兄様?」
 中「何だよ。」
 紫「いえいえ。温かくて、気持ち良いので、このままで。」
 深「ん〜……克己ちゃん? へへっ、嬉しいよ。良い匂いだし。」
 中「はぁ……何だかね。」


 そんな。莫迦家族。


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