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2019年10月22日03:29

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『約束の森』

久しぶりにまとまった休みがとれて。
久しぶりにブックオフに入って、文庫本二冊購入した。
隆慶一郎の短編集(日経文芸文庫)を見つけたから、これは即決。
それから。もう一つは、沢木冬吾の『約束の森』(角川文庫)。これが、ほんとの本との出会い。。!だった。
沢木冬吾の小説、初めてだった。
10/20.sun.、読み出したらとまらなくなってしまって。その日一日中読み続けていて、読み終わってしまった、のだった。

主人公は、殺人事件で妻を亡くして退職した元警視庁公安部の刑事。日々死んだ様に暮らしていた彼に、元の上司を通じて会いに来た男から、北の果てに建つモーテルの管理人の仕事の依頼がくる。それを受けて、行ってみたら・・
といった内容で。
妻が亡くなってから20年経っている設定で、その間、彼はその日暮らしをしていたはずなのだが、ところがなぁ〜んとなんと、喧嘩沙汰では四人をアッという間に倒しちゃうは銃撃戦で拳銃を撃つはで。。(゚o゚;)
まぁ、それは小説だから、といってしまえばそれまで。
その喧嘩沙汰や銃撃戦に至るまでの展開で、それなりに荒唐無稽さはかなり薄められている。
そこへ行ってみたら、娘と若者がいて、彼は父親役で、擬似家族を演じるはめになる、のだけれど、先ずは、犬が登場するわけ。この犬が、また酷い扱いを受けてて、この犬との関係を築いていくのが先にある。そんな中で、刑事時代に警備犬(警察犬)を扱ったことがあることが判って、その頃の体験が復活していく、といった設定。と同時に、その中で、娘や若者との関わりも書かれていく。
登場人物描写&会話も、面白い。
後半、展開にやはりチョット?無理っぽさが感じられるとこが出てくるけど。
文章がスッと入ってきて、飽きさせられなかった。
とにかく、とまらなかった。

ほんとに本との出会いだった。
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