無言歌は続く

　刈り払い機で刈った草へ除草剤を撒く　これで一冬草はでんだろう　オオスズメバチを捕獲　大きな虫眼鏡で鉢に熱攻撃　ぐったりしたところで洗って焼酎の中へ　しかし大きいね　今日はトラップによく入る　スズメバチとその同類か　黄色っぽいのと赤っぽいのと半々　蜂もいろいろいるようだ　それにサツマ堀　金時にシルクスィートに紅赤　残るはパープルスィート に安納芋か　台風が去ってから掘り出すとしよう

　今宵の音楽は　Rachmaninov: Complete Songs Box Set

　輸入盤　3枚組2枚目28曲くらい入っている

　今宵二枚目は　大塚博堂　青春は最後のおとぎ話

　
1. 青春は最後のおとぎ話　 2. 時のたつまま
3. 異人館通り　 4. 「ドミノ倒し」を知ってますか
5. 稲妻　 とりあえずA面　なんとなく好きな歌い手だ

　昼に昨日燃やしたところで作った焼き芋を食べる　かなり大きな焼き芋　なんとなく焼き臭い　が　うまい　レンジでチンしたり　蒸したり　されど熾火の中でじっくり3〜5時間ゆりかごのようにやんわりと　火が入る　町育ちの人に食べさせた時　幾年か前だが　こんな美味しい焼き芋は食べたことがない　と喜んでいたことを思い出す　我が家ではこれが普通だ　午後もハチ取り　大キイロは飛んできたが捕まらず　あとは草取り　ただただ草取り　二時半にはやめてお茶を飲む　夕飯にカレーを作る　最初にカレーだけを作って　おばさんが買ってくれた牛肉と　ナスと玉ねぎをチンしてからオリーブオイルで低音焼き　紫のジャガイモ　シャドークウィーン　カレーには実に素敵ににあふ　ご飯にカレーをかけた上に焼き野菜を乗っける　なかなか洒落たカレーだ　煮込みカレーならぬ　野菜乗っかりカレー　彩りに人参と青唐辛子も良さそうだ

　月が美しい　君　台風が近いんでその姿を見せてくれるのかい　満月には台風だものな　君は親切ですね　ありがとう　君　本当に美しいね　いつも一人で頑張って　曇っていたり雨が降って　君が出てこられぬ時でさえ　君がそこにいることを知っている　見えなくとも　


　　「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞ驚かれぬる」
　
　と古今集にある　しかし台風の風はすごいらしい　咲き始めた秋桜　コスモスではなく　文字通りの秋の桜　一分咲き　みんな飛んでしまふか　しかし後が楽しみだ　十三夜ギクもほぼ満開　食用菊は黄色くほころび始めている　この菊の胡麻和え　酢びたし　天ぷら　楽しみだな　菊酒と云ふのもおあるか　芭蕉に

　　　草の戸に日暮れてくれし菊の酒」

　昔から菊の花びらを酒盃に浮かべてのみと長生きをすると言われている　「菊水」といふ酒の由来は　昔慈童と云ふ人があって　あるとき菊の葉から滴る露で霊薬となった谷川の水を汲んで飲んだところ　700年経っても少年のままだった　といふ伝説から取ったものだ　と思う　酒飲みの詭弁じゃ寂しいからね　酒飲みの自己弁護

　さて「ドン・キホーテ」読んだ方はいらっしゃるだろうか　今日はその作品を世に出したセルバンテスの生まれた日である　結構長い作品だが最初が面白い　プロローグより

　ひまな読者よ　わしの知性が生んだ息子と云ふべきこの書物が　人間の想像力の及ぶ限りの美しさ　健気さ　器用さの備わったものであれかしと　著者なるわしが当然念願したであろうとは　わしの証言を待つまでもなく　君は信じてくれるだろう・・・

　ここまで書いたが長いのでやめた　読めば結構面白い本である