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2018年08月30日23:17

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珍品剥製標本と雲仙普賢岳と変人障害者のこと

台湾人たちの帰国は明日だ。
ぶじに日本での山登りを終えた。

わたしのほうは街でいろいろ忙しかった。
それでビックリ驚いたことが三つほどあったので書く。


8月28日(火)

関市にある岐阜県博物館へ行った。
ここはたまに面白い企画展示をする。

マイミュージアムセンターでは手塚治虫コレクターの収集品が約1000点並べてあった。
レア物ばかりで見ごたえがあった。
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でもいちばん驚いたのは特別展だ。
「理科室からふるさとの自然を見つめて〜知れば知るほど面白い標本の世界〜」という企画。
珍しい動物の剥製を集めて展示してあった。

和歌山大学のニホンオオカミは何度も会っている。
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ニホンアシカやニホンカワウソもいた。
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ネコの剥製。
うちのやつも死んだら剥製にして自宅に飾っておこうかな。
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そして希少動物がいくつか。

カモノハシ
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アマミノクロウサギ
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キウイ
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カンガルーの骨格標本
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これらはかつて岐阜県内の高校の理科室に所蔵されていたものだそうだ。
昭和初期には剥製業者から普通にこういうものを購買できた。
当時のカタログもあって、カモノハシは25円だった。
これがどのくらいの貨幣価値なのかわからないけど、大量購入して現在まで美品で保存していれば大儲けできただろうな。

そのほか剥製の作り方を詳しく解説したコーナーなどもあり、とても勉強になった。
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8月30日(木)

ティアという葬儀社がある。
わたしはそこのゴールド会員だ。

こんど新しくティアが葬儀場を建てる。
それで案内が来た。
内覧説明会に来てくれれば法事用の食事をご馳走してくれる。
無料で一食分もうかるから行ってきた。
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まあそんなのは普通のことだ。
驚いたことは別にある。

同じテーブルに老夫婦が座っていた。
いっしょに無料のお昼ご飯を食べる。
お互いに世間話をする。

老夫婦は長崎出身だった。

そこで
「二年前に雲仙普賢岳に登ったことありますよ」
と言った。

そしたら、奥さんの実家がその麓の島原だという。
よく聞いてみると、実家は普賢岳噴火の土石流で埋まって、そのまま保存公園になっているという。

「そこ行きました!『道の駅・みずなし本陣ふかえ』ですよね!」

あそこの家の人だったのか。
感動してしまった。

ちなみにmixi日記には、2016年01月12日に詳しく写真入りで書いている。
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ティアから帰ってきて、友人のところへ行く。

わたしとその友人とは共通の知り合いがいる。
読書好きでコミュニケーション能力が低く、生活力がゼロに近い変人だ。
その変人から友人は荷物を預かっていた。
もう10年ほど前から、段ボール10箱ほどの書籍と古いパソコンだ。
こんど引っ越し整理をするので荷物を返却したい。
でも自宅の場所がよくわからない。
電話も通じなくて本人と連絡が取れない。
住所なら判明したけど、友人の車はカーナビがないし軽自動車なので困っている。

ということで変人の荷物をわたしの車に乗せ、ナビに導かれながら自宅まで行った。

小さな庭付き一戸建てだった。
変人の親が建てた家だ。
すでにご両親は他界して変人は一人暮らしをしている。

インターホンは切ってある。
庭は樹木が生い茂り原生林状態だ。
門を開けて中に入るけど、建物の入口がわからない。
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枝をかき分けながら5メートルほど進むと玄関にたどり着いた。
玄関前には発泡酒の空き缶が潰されて放置してある。
その上に郵便物が投げ出してある。
見ると役所から来た税金などの督促状のようだ。
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回り込んで窓越しに部屋の中を見た。
書物や新聞が積み上げてあり、内部の様子がわからない。

小さなガレージがあり軽自動車が駐車してある。
駐車というより放置車両だ。
車検が切れているし、車内には本新聞雑誌などが積み込まれ倉庫代わりになっていた。
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ちょうど隣家の奥さんがいたので話しかけてみた。

「お役所のかたですか?!」と間違われてしまった。

なんでも毎日お昼前にどこかへ出かけて、夜遅く帰ってくるらしい。
バイトにでも行っているのだろうか。

しかたがないから変人の預かり荷物を車から降ろし、玄関先に積み上げてきた。

変人は読書好きな男だった。
あまりに本が好きなために仕事もろくにせず、図書購入代としてサラ金で借金をして延滞していた。
さらに仕事先のシングルマザーに入れあげて、会社の金を使い込み遁走した。

もともと身体障害者だけど障害認定を頑として拒み、年金も払ってないから完全な無収入だろう。

帰り道、友人と二人で変人の行く末について話し合った。
結論として、どうしようもないということになった。

変人には以前はお世話になったのになあ。
ルカーチとか廣松渉とか教えてくれた。
わたしが大学で哲学を勉強し直したいと思ったのも、この変人障害者の影響も少しある。
でもまあ、どうもならんだろうなあ。
友人も縁を切ると言っているし。


以上、それぞれ毛色はそれぞれ全く違うけど、最近驚いた三つのできごと。
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