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2017年09月24日00:25

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ヒコタンに捧げる作詞 98



  栞をはさんだ恋だから


 
金色の枯葉が舞い落ちる
音さえも聞こえそうな図書室で
本を読む窓辺のあの人を
息もせず見つめてたボクだった
背表紙の色さえ
沈む本棚の
そこだけがポッカリ
鮮やかに染まる
二度と会えない人だけど
セピアに霞んだ人だけど
さよならは言わないよ
栞をはさんだ恋だから、、、





英単語覚えるメモ帳に
ボクは名をシャーペンでしたためて
差し出せばあの人は頬そめて
こっそりと受け取ってくれたっけ
この次の約束
話しかけようと
声かけてみたいが
睨まれそうで
短い季節の恋だけど
揺れてる午後の恋だけど
いつまでも忘れない
栞をはさんだ恋だから、、、





あの人に借りた本 胸に抱き
この次に返すねと言ったボク
秋の日の静かな銀杏の葉
読みかけのその頁、挟みつつ
タートルのセーター
ベージュのスカート
あのときの姿は
一枚の絵だよ
二度と会えない人だけど
セピアに霞んだ人だけど
さよならは言わないよ
栞をはさんだ恋だから、、
栞をはさんだ恋だから、、





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