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2017年08月15日09:41

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日野原先生の「私の実践目標」



2011年10月4日に100歳を迎えられた日野原重明先生は、「100歳のことば」(PHP文庫)で、次のように言われています。

つぎのゴールを百十歳と決めている私の実践は、みなさんにも参考になると思い、いくつかご紹介します。


「歩くこと・・・1日5千歩以上歩く努力をする」

これは以前から実行していることで、トレーニングジムに行く時間がなくなって、とにかく移動は車ですから、なるべく病院や仕事先では、歩く、歩く。

2、3階までは足で上がります。新幹線のホームへの上下は階段を使います。たとえエレベータにのっても、それを階段のようにのぼる、と決めて、その結果、5千歩に達しなくても「努力する」スタンスをあらためて自分に課したのです。


「食べること・・・30歳の時の体重・腹囲を維持する」

若いころはよく動きますから、よく食べます。齢を重ねるごとに、動くことは減少しますが、食べることはそのまま続けてしまう。そうなると、腹囲が広がり、体重が増えて、いわゆるメタボリック症候群になるわけです。

私は動物性の脂肪はひかえて、夕食は、週4回は魚にしています。使う油は植物油に決めています。朝はリンゴジュースに良質のオリーブオイルを15グラム入れて飲む。それとバナナを1本、それだけですし、昼は牛乳1杯とクッキーを3枚だけです。

1日1300キロカロリーの摂取量にしていますので、夕食は朝昼のカロリーを考えると、だいたい800キロカロリーまでいいわけです。まず大皿に山盛りにした色のついた野菜サラダ―を食べ、あとは魚料理です。ステーキは週1度くらいで、脂身のない部分を少しいただきます。豆類もいいですね。

そんな食生活ですから、私はまだ30歳時の腹囲と体重を保っています。

「寝ること・・・うつむけに寝て2分で熟睡する」

私が15年前から実践しているのが、うつむけで寝ること。これは2分で熟睡状態に入ります。もちろん睡眠薬もいりません。私の健康法です。

脊椎動物である人間は、まず頭を使い、手で仕事をしますから、日常生活は立たざるを得ません。すると内臓が下がる。ですからせめて夜だけでも動物と同じようにうつむけに、内臓が下垂しないようにすると、胃腸の状態はいいし、腎臓の状態もいい。さらにいえば、いびきはかかないし、腰は痛くないし、肩の凝りもない。ということになります。

高い枕で首を圧迫するのが一番よくないのです。ごく薄い羽根枕か、タオルを二つか三つに折って、側頭部に当てて寝る。これを「うつむけの腹臥位療法」といい、私のおすすめです。

「着ること・・・下着は薄着、寒暖の調整は上着で」

着ることは、人それぞれでしょうが、私は肌につけるものはわりあいに薄着にしています。仕事も空調の効いた室内が主ですし、移動も車や新幹線・飛行機と限られた空間になり、モコモコと着込まなくてもすみます。暑い寒いは上着類で調整します。

病院やそのほかの場所でも、必ずネクタイは締めます。これは習慣です。また、背広や上着は、どういうわけか仕立てると老人風になるので、しゃれたブランドの既製品の上着を選び、少々、肩とか袖を直してもらって着ています。


「考えること・・・集中していればお腹はすかない」

考えることは習慣になっています。ボーッとしていることはありませんし、そんな時間がないのです。あることに集中して、サッと次のことを考えています。

つまり、ダラダラとひとつのことをあとまで引きずらない。打ち合わせである要件について考え、決定するとします。それはそれで、つぎの案件や原稿執筆に集中します。そうするとお腹のことなど忘れてしまうのです。


「書くこと・・・読書で引き出しを多くしておく」

文学者と違って私の書く原稿は論述ですから、視点が重要です。同じテーマでも人と違った考え、人が見逃している問題を論考していくのです。

原稿のテーマを与えられると、私はパッと頭に落ちてくるものがあって、それが私の引き出しなのです。その引き出しは、「悲しみ」「救い」「忍耐」といった抽象的な項目から、「長寿」「自殺」「夭折」などたくさんのテーマにそってファイルをしています。これが私の原稿執筆の基礎になっています。


「会うこと・・・会話はドからではなくラからはじめる」

人に会ったら、反射的に笑顔が出るように訓練をしています。ですから、ときどき、鏡を見て、自分で笑顔をつくってみます。女の人も化粧はしますが、笑顔をつくる練習はしていないようですね。いい笑顔の人は美しい。これは子どもの笑顔を真似するのがいいでしょう。「おはよう」というときに、柔らかい笑顔が出るような人になりましょう。

それと会話をするときは、ドレミファの「ド」ではじめないで、ドレミファソラ、の「ラ」の音で「いかがですか」っていえば、聞いた人の表情がやわらぎます。電話でも同じ、低音の「ド」で、「なんですか」ではなく、少し高い「ラ」で、「はい、なんでしょうか」と応える。これは身につけるといい習慣です。

(以上)






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