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2016年11月06日15:34

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東京巡り(3)

東洋文庫の後、目黒まで山手線で行った。

次に行ったのが目黒区美術館だった。

ここでは、12月18日まで「色の博物誌ー江戸の色材を視る・読む」という展覧会が 開催されている。

こういう展覧会を観たのは 初めてだった。

日本画の色材だけでなく、油絵の色材やら 画材・画法書など展示されていた。

こんな筆で描いているのか。とか、刷毛が 何でできているとかいうことがよく分かった。

これまでいろんな絵を観てきたが、色材や画材については全然知らなかった。

葛飾北斎が 自分で 藍の色を作って、自分で作った色を絵で使用していたことが分かった。

そういう色の作り方を書いた本まであり、それを再現している様子がiPadで見せていて、なかなか興味深かった。

私は 全く絵を描かないので、こういうことは全然知らないことばかりだった。

江戸時代の浮世絵の色材を再現して、それを浮世絵版画にして展示しているものもあった。

浮世絵の色材は、植物から出来ているものがほとんどで、長い年月の間に すっかり退色してしまっていたが、こうして色材を復元して浮世絵にすると、随分 色鮮やかなものだったんだなあ。と、思った。

絵の具から自分で作って、自分の作品を作ってきた葛飾北斎は、こだわって自分の作品を作ってきたんだなあ。と、思った。

鈴木春信の作品も、きっと色鮮やかなものであったに違いないが、今ではすっかり色が退色してしまって、元の色がどんなものだったのか分からないのが残念である。

「国絵図」のオリジナル版と復元作品を見比べたり、この色は どんな色から作られているかということが分かった。

東京は いつ出かけても いろいろ観るものがあって、うらやましいなあ。と、つくづく思った。
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