劇団チョコレートケーキの「治天ノ君」というお芝居を見ました。事実をもとにしたフィクション、大河ドラマのような演劇です。主人公は大正天皇。明治維新を成し遂げた偉大な父・明治天皇、優秀な息子の昭和天皇にはさまれ、父や息子や周囲から理想の君主像を押し付けられ苦悩し、同時に
病に身体を蝕まれながらも、優しくて人情味があるという自分らしさを必死で守りつつ天皇の責任から逃れまいとする姿が凄く印象に残りました。そのお后を演じたのは松本紀保さん。自分を貫こうとする夫の一番の理解者で、夫を温かく包み込もうとする圧倒的な存在感を出してました。見応えのある演劇です。
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