9/9 空き日程

前述の通り、この日はダコタさんツアーの空き日程。
ダコタさんは服を洗濯、私は日記の執筆などをした後、お昼は一緒に駅前で食べることにしました。

券売機について。以前から気になっていましたが、英語圏の人にとって・また古い世代の人にとって、券売機で食券を購入するタイプのファーストフード店は、あまり対応が優しいとは言えません。英語の表示にも一応ボタンで切り替えられますが、ディスプレイに表示されるたくさんのメニューのノミみたいに小さい英語と写真だけでは、いったいこれがどんな料理なのか、さっぱりわからないのです（例えば、これがロシア語だったら私たちも同じ悩みを抱えるでしょう）。
最初に入ったファーストフードレストランがこのタイプだったので、私たちは別のお店に入ったのでした。そこは券売機がなく、残念ながら英語メニューがありませんでしたが、実際のメニューの大きい写真でなんとなく判別がつき、しかもお店の人の対応が直に返ってくるので、印象が全く違いました。何よりも、オーダーを頼む人間と受ける人間の何気ない会話が、信頼と安心を生むのでしょう。このことは、私もダコタさんと旅をしなければ気付かなかったことでした。

さて、私とダコタさんはまず秋葉原へ行き、海外短期滞在者向けのSIMカードを探しに家電量販店に行ったのですが、希望に沿うものがなく、おまけに、ダコタさんは短期滞在なのに、何ヶ月もの契約を勧めてくる店員に嫌気がさして、あきらめることにしました。
気を取り直して、御茶ノ水の楽器店に行き、ちょっとだけギターを物色。その後、私の案内で神保町の歴史ある喫茶店・ミロンガで優雅にコーヒーをいただき、その後は、別行動でうんぬんというのはすでに書いた通りです。
ギター店での試奏は、やはり静かな場所でないといけないと痛感しました。

そして、ホテルに戻ったダコタさんを残して、私は、ちょうどこの日に曙町のバックインタウンで行われた、小川倫生くんと伊藤賢一くんのギターデュオ「Last Trap」のライブを見に行ったのでした。伊藤くんとはよく一緒にライブしているのでもちろんお馴染みですが、小川くんと会ったのは久し振り。ライブは本当に楽しく熱く、大満足でした。
前半は、伊藤くんのソロ4曲、そしてデュオ演奏。後半は逆に小川くんのソロから始まって再びデュオという構成。
情感溢れる正統派ギタースタイルでマイク録りの伊藤くんと、ロマン派的なところを削ぎ落とした現代音楽的なセンスを感じるライン録りの小川くん、それぞれ全く異なる持ち味が合わさって、予測不可能なグルーヴ感が出てくる瞬間がとてもスリリングです。CDも良いですが、なにせこの日のライブは絶品でした。

彼らのライブは、今のところ北海道で見られる機会はなく、私はこの日でなければ見ることが叶いませんでした。この日が空き日程だったことは、単なる偶然ではなかったのかもしれません。

さあ、私たちも頑張ります。本日はこれ！
しつこいようですが、どうぞお見逃しなく！

★9月10日（土）　開場18:30／開演19:00
横浜・元町 Earthly Paradise（横浜市中区山下町276 　トライアングルビル3F）
出演：Dakota Dave Hull （ギター）／益田 洋（ギター）／浜田 隆史（ギター）
料金：予約3,000円、当日3,500円（１ドリンク別オーダー）
お問合せ：tel : 045-319-4518（お店）