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2016年07月07日09:55

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テロリズムに対する軍隊の有効性

正直、対テロ戦争の戦力としては役に立たないと思う。

もちろん、イラク近辺のISISの様に、「表に出てきた相手」を叩き潰すなら有効に機能する。
だけど、テロリズムが「非対称戦争」と呼ばれる所以、叩き過ぎれば地下に潜る為、まずせん滅することは不可能。

確かにアフガン派遣軍は対タリバン戦として、ビン・ラディン暗殺とか色々実施している。
だけど、それでタリバンが散り散りになったか?というと再び復活しているあたり、
単に「アメリカに死ぬまで立ち向かった英雄」を作り出しただけのような?

某漫画のキャラクター曰く「国を獲ったら、後のやり方は2つに一つ。きれいさっぱり滅ぼすか、姫をあやす様に全てを与えるか」
別に米軍はアフガンを占領したわけではないけれど、現状やっていることはどちらともつかない中途半端。
実際、戦力維持を決定した理由だって『次期政権に判断を任せる』って・・・中途半端にもほどがある。

結局のところ、「きれいさっぱり滅ぼす」選択は絶対に不可能。アフガンのタリバン勢力を「一般民衆も含めて」滅ぼしたところで、「不満を持つ」勢力は世界中にばら撒かれている。
・・・まさか世界の全てを滅ぼすわけにはいくまい? それこそ「手術は成功したが患者は死んだ」みたいな話。

ならば「全てを与える」しかあるまい。
もちろん「テロリスト相手に譲歩するのは論外」。与える相手はテロ組織の隠れ蓑になっている「一般民衆」。
一般民衆のテロ組織に対する認識を「テロリストは我々の安定を妨げる敵」とすることができれば、かなり情勢は良くなると思う。

そう考えてみると「自衛隊のサマワ駐留部隊」は、結構良い仕事をしていたと思う。
期間満了による撤収時に、地域住民から延長を希望される他国軍っていうのは、かなり珍しい存在だろう。
そして完全ではないけれど「壊されたら困る安定した生活」を提供できたのは、テロ根絶への唯一の対策なのではなかろうか?

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■米軍、アフガン撤退計画見直し 次期政権の課題に
(朝日新聞デジタル - 07月07日 07:54)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4080851

 オバマ米大統領は6日、ホワイトハウスで演説し、アフガニスタン駐留米軍を今年末までに5500人に減らす撤退計画を見直し、ほぼ現状の規模を引き続き駐留させる方針を明らかにした。反政府勢力タリバーンの復活を受け、米国のアフガン撤退計画は再三見直しを余儀なくされており、次期政権の大きな課題となりそうだ。

 オバマ氏は演説で「アフガンの治安は不安定な情勢が続いている。タリバーンの脅威が依然としてあり、彼らは時に勢いを得ている」と強調。計画の再度の見直しについて「アフガニスタンを、テロリストが再び米国を攻撃するような隠れ家にしてはならない」と述べた。

 アフガン駐留米軍はかつて約10万人いたが、現在は約9800人で、アフガン国軍の訓練と対テロ掃討作戦に任務を限定。オバマ氏は昨年10月、公約だった任期内の完全撤退方針を見直し、約5500人駐留させると発表。今回はさらに削減ペースを落とし、ほぼ現状維持の約8400人を駐留させるとした。

 オバマ氏は「今回の決定は私の後継者がアフガンでの情勢回復に確固とした基盤を確保するためだ」とも述べ、アフガン駐留米軍の出口戦略を次期政権に委ねる方針を鮮明にした。(ワシントン=佐藤武嗣)


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