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2015年12月13日21:41

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バイク映画あれこれ

世代によって大きく異なるバイクに憧れを抱いたきっかけ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=144&from=diary&id=3757742

最近、寒いんで愛馬(93年式XLH1200)は、ずーとガレージの中でなあ。今宵は軽くこのコラムにでも寄せてみるか。

50代の俺だが、実は「イージー☆ライダー」を、幸運にも中学の頃、今は無き名画座で観れたんだよ。確か劇場公開は69年。だから、50代でこの映画をスクリーンで観た人は殆ど居ない筈。てか、年代からすれば60〜70代の人じゃねえかな。

俺にしても「カッコーの巣の上で」の2本立てだったよ・・・この映画が撮られた当時は、ベトナム戦争真っ最中で、米国には徴兵制が存在してたのや、ヒッピーやドラッグ・カルチャーとかの可能性の破綻を描いたって意味を知ったのは、もう少し大人に為ってからだった。

取り敢えず、吸い込まれそうな地平線を駆ける、キャプテン・アメリカとビリーの2台のチョッパーに、眩しいくれーの憧れを抱いたのを記憶してるよ。

勿論、当時中学生の俺には、免許もハーレー買うカネもねーので、無免許でスズキのバンバン125をたまに乗ってたねえ。

次に、接したバイクが格好良い映画は「アラビアのロレンス」かなあ。特に、冒頭のブラフ・シューペリアを磨き込むシーンは、ダンディズムそのもの。

そのせいか、手前の脳味噌に強烈な印象を受けたのは、「空冷V型エンジン」だった。

高校生の頃は、3ない運動真っ盛り・・・おまけに周囲にはゾク関係者ばかりだったので、この頃乗ってたのはカワサキのKH400・・・ノーマルでも「暴走族専用車」と当時は云われてたよ。

やっぱ、衝撃的だったのは「MADMAX」だね!あんな無茶苦茶な映画無かったから。てか、国内では当時販売されてねえ、Z900やZ1000とか、大挙出演だしなあ。因みに、映画で流行った「MAXターン(Fブレーキをロックして、後輪をスピンさせ、前輪を軸に路上に黒い円を描く)」は、少し練習すれば、誰でも出来るのだけは経験したね。

ロケットカウルの格好良さに、憧れた人も多かったんじゃねーかな?因みに当時の日本は、バイクのカウルどころか、クルマのドアミラーも違法だったので。

このスタイルの影響は、カフェレーサーやゾク車に、今もかなりの影響及ぼしてる。海外でもビモータやエグリ、モト・マーチンとか、国産の空冷4気筒のリッターバイクをベースにした、カウルの着いたカスタムが増加したのが判ったのは、英国に留学してからだった。

因みに、国内でも「イージー☆ライダー」同様に、市販のレコードと画像がシンクロして、流行った低予算映画では、「狂い咲きサンダーロード」ってのが有る。内容的には「さらば青春の光」と似てるのだが、破壊力はこっちの方がずっと上。てか、俺、これ以上に凶暴な映画を、今も知らないのでなあ。

ロンドンで乗り回してたのは、スズキの刀。やっぱ、あのデザインは秀逸だった。日本ではTV放送された「西部警察」で、舘ひろしが乗って人気だったらしい。

その後、日本(他の国ではそーでも無かったけど)では、急速に「レーサー・レプリカ(レーシング・バイクに保安部品を着けたみてえなモデル。欧州では高速ツアラーが主流だった)」ってな種類のバイクが増え、当時コカインで脳病んでたかも知れねー角川春樹が、「スピルバーグのETを迎え撃つ」でこさえたのが「汚れた英雄」な。

国内の映画館じゃあ、観た後、やたら押し掛けするライダー増えたらしい・・・てか、革ツナギにステッカーだらけのバイクが、この時期にやたら目立ったと思う・・・この映画は帰国後、ビデオで観たのだが、「まるで、バブル時代の先取り」だったよ。BMのアルピナに、室内を埋め尽くす薔薇の花束。ローズマリー・バトラーの勇壮なテーマ曲に乗った、カウルの向こうのヘアピン・カーブの映像とかだが・・・そー云えば、転倒したTZ500には傷ひとつ着いてねーのだが。

同じ、角川映画でも、親近感を覚えるのは、「彼のオートバイ・彼女の島」や「スローなブギにしてくれ」とかの片岡義男作品の映画化かなあ。因みに俺は「湾岸道路」ってな、草刈正雄と樋口加南子の映画は好きだったねえ。

で、こちとらその時代には帰国してて、5年も日本を留守にしてたせいで、免許も失効・・・・慌てて、バイク(当時の限定解除な)やクルマの免許を、試験場で取り直して、今に至ると。

結局、スズキの刀2台に、カワサキのKZ1300やGPZ1100Fだの乗って、「少し、のんびりしてーなあ」で、ハーレーを何台か乗り継いだ挙句、「もっと、気軽な方が良いなあ」で、今の旧いスポーツスタに辿り着くんだがなあ。

最近、良いなと思ったのは、若き日のチェ・ゲバラを描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」と、アンソニー・ポプキンスが「何時、レクター博士に変貌して、誰か食うのか」と、妙な緊張感抱かせる「世界最速のインディアン」か?

この頃は、CG技術の発達で、「MI2」や「トルク」みてーな、「現実に不可能なアクションすら、銀幕の向こうでは映像化可能に為った」ので。

少女漫画は読んだコトねーけど、「ホット・ロード」は、一度観てみよーかと思う。旧車が結構出て来るみてーらしいのでなあ。
26 10

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