そして、長久手市にある名都美術館へ。
この美術館も 何度も訪れたことがある美術館である。
今回の展覧会は、「名都美術館コレクション 日本画っていいね」というものと「はやぶさの会2015−愛知県立美術大学日本画研究室」の2本立てだった。
日本画コレクションは22点の作品で、何度も訪れた美術館であっても 初めて見る作品ばかりで、それも質の高いものであったので、良かった。
まず、入り口に 伊東深水「七夕」。おさげ髪の少女が 七夕の短冊をかけている絵で、少女の姿も美しく、季節的にも 丁度良い作品だった。
色紙の大きさのもので、小さな作品だったが、初々しい少女の姿が 印象に残った。
小山硬「印度孔雀」という作品は、白い孔雀と 背景が藍色で 第70回再興院展の作品だった。
小山氏は、ギャラリートークを聞いたことがある画家なので、こんな絵も描いていたのか。と、思った。第70会再興院展は 見ていなかったので、初めて見たが、インパクトがある作品だった。
上村松園、鏑木清方の作品もあり、美人画は良いなあ。と、改めて思った。
また、川合玉堂の「紅梅遊鶴図」の 金屏風の華やかさや、「野馬群」の軽やかな 筆使いの見事さ、「清流雪景」の緻密な水墨画も展示されて、川合玉堂の凄さを 見せつけていた。
下村観山「弾初」は、女性の姿が描かれていて、観山が 女性の絵を描いているのは 初めて見た!
安田育代「天与」という絵は、まるで宗教画のように思われた。
真ん中に 裸の女性が 赤ちゃんにおっぱいを飲ませる姿があり、両端に 裸体の女性が立っている姿を描いているのだが、神々しい感じがした。
2階の展示が 「はやぶさの会2015」で、愛知県立芸術大学の教員5名と大学院の学生9名の作品が展示されていた。
学生の作品には、教員の講評と学生本人の作品の解説、スケッチが添えられて展示されていて、なかなか見応えがあった。
院展にも 大学院の学生が何人も 入選していることは、知っていたので、質が高いだろうと予想はしていたが、全然 見劣りしない気がした。
教員の人は、院展の同人になっている人もいて、お馴染みの画家だった。
結局、「院展 名古屋展」は、愛知県立芸術大学の人々の作品が 大部分だということを知ったので、秋の院展は、東京で 見なくてはならない。と、思っている。
院展の全貌を見ておかなくては。と、思ったからである。
院展 名古屋展を観て、全てを 知ったような気になってはいけない。と、思った。
そういうわけで、今年は 9月に 院展に合わせて 東京に出かける予定にしている。
ついでに、二科展100年の展覧会も その時期に開催されているので、そちらも 観よう。
二科展も 名古屋で観たことがあったが、こちらはそんなに 馴染みが無い。
100年展というくらいだから、きっと二科展の代表的な作品が 並んでいるから、それで 知っておこうと思う。
私は 素人なので、好きなように 絵を観ているが、これからも そういう見方でいこうと思っている。
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