ニューズウィーク配信の記事によると、テロ組織ISISのSNS戦略は、
世界中の若者をテロ活動に引き寄せているものの、
ネット上でのプロパガンダの拡散は、同時に組織の崩壊を招いていると。
アメリカ空軍協会の朝食会、戦闘空軍司令官ハーバート・カーライル空軍大将が、
最近ISISがネット上にアップした情報で空爆地点を割り出したと明らかにしたそうです。
SNSへの投稿を調べていると、何人かの愚か者が司令部の前に立っている事が判明。
ソーシャルメディアで自分たちの司令官やISISの強さについて自慢げに吹聴。
空軍は標的を特定。22時間後に空爆して建物全体を吹き飛ばします。
決め手は「自撮り」画像だった様子です。
情報統制の取れていない軍事組織は全く持って弱体です。
基本的に軍事施設の位置や人員、組織の構成等も命に関わる情報です。
このような例はまだましと思える状況がありました。
何年か前、韓国の駆逐艦が北朝鮮の半潜水艦に撃沈された時、
一斉に救助を求めるメールや電話が各兵士の友人や家族等に届いたそうです。
艦船が損害を受けた場合、総員でダメージコントロールして、
被害を最低限に抑えるのが普通です。
そんなに、電話にかかっていたと言うことは、
損害を抑えるはずの人員が電話に掛かりっきりだと言う事です。
挙げ句、現代は電子戦なので、
電波を発するものを個人携帯している時点で位置をバラしてしまいます。
情報は命に関わるのに随分杜撰だなと思った記憶があります。
民間ですら個人情報の漏洩が問題になっているのに、軍事組織がこれでは、思いやられます。
ログインしてコメントを確認・投稿する