これは結構有名なので、ご存知の方も多いものと思われます。札幌の時計台、高知のはりまや橋、那覇の守礼門です。三番目のは異説もあるようですが・・・。
私は三つとも行きました。それで、どれが一番がっかりだったかというと、高知の方には申し訳ないですが、はりまや橋です。逆に守礼門は、別にがっかりはしませんでした。時計台については、がっかりと言うよりは、想像していたものとは全然違うという感じでした。
守礼門以外の二つの名所は、昔から歌を通じて知られているという点が共通しています。時計台は「この道」、はりまや橋は「よさこい節」ですね。これらの歌から得られるイメージが頭に焼き付いているので、実物との落差にがっかりしてしまうのでしょう。
初めて札幌の時計台を訪れた時に驚いたのは、こんな都会の真ん中にあるのか!ということでした。「この道」の印象では、もっと郊外の、広々とした草原の丘にでも建っているものと思っていたのです。
はりまや橋は、どこにそれがあるのかわからないほど、目立たないものでした。やっと見付けた時は、こ、これかよ!と叫びそうになりました。
その点守礼門は、予備知識も先入観もほとんどなかったので、がっかりせずに済んだのでしょう。
会社などで、あいつは実力がある、しごとができる、という評判の高い人が配属になって、聞いたほどでもないなと思うと、並の人より却って低く評価されてしまう場合があるのと似ているかも知れません。
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