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2015年02月03日23:13

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ナイトランド・セッション#5

平成27年1月31日土曜日。於:新宿カフェライブワイヤ
今回のお題は「ホラー大賞」。ゲスト司会は笹川吉春先生。
日本に於けるホラーの振興が目的で、日本にはまだSF界やミステリ界の様なホラー界と云うものがまだ存在せず、そもそも今の日本でホラーと云うとどんなものが在るか、何処迄ホラーに成るのか・・・と云う事を含んだもので、小説部門(国産、邦訳、時代劇含むキャラ小説)、マンガ、映画(国産、邦訳)、アニメ等に部門を分けて2014年の作品を全て対象としネットに上げて投票をに依り決定・・・と云う案の説明。そして、今回ゲストにトミダさんと云う女性が参加。昨年一通りのホラー映画をご覧になったと云う方で、御自分のサイトで独自に大賞を決めるなどされていた方。今回お勧めを十本程セレクトして各予告編の上映に続けてコメント頂いたのだが、ご本人が説明をし始めると立て板に水でアッ、と云う間に時間が過ぎてしまった。このうち「スガラムルディの魔女」は見損ねてDVDに手を出すかどうか決めかねていたのだが、その前の週の新春クトゥルー初めで山田正紀先生が絶賛されていて、矢張り買おうと想っていたものだが「ファーザーズ・デイ野獣のはらわた」「ボーグマン」も手を出す事に決定。それにしても日本のホラーと云うのは「怖い」より前に「嫌な」と云う形容詞が来るものばかりだと、改めて認識させられた。
実は今回、前半で映画の話を、後半で小説の話をする予定だったらしいのだが、時間が押してしまい、笹川先生が駆け足で全般についてひとくさり説明。傾向としてラノベにもホラー要素が入っているものが増えているが、無自覚に入れているのではないかと云う話だった。恐らく、それは読者の「共感」を呼ぶ為なのだろう。前に阿佐ヶ谷ロフトで山田先生をゲストに、「今の大学生はなぜSFが好きなのか(だったかな?)」と云うタイトル詐欺なイベントが有ったが、結論は若い人達は共感出来るかどうかがポイントで、今の若い人達は何らかの閉塞感をもって生活しているので、結局はその作品を読んで閉塞感を感じられるかどうかと云う事らしい。してみると、その閉塞感を醸し出すのに、呪いだの霊だのと云ったガジェットはうってつけなのではないだろうか。嘗て一時期、無自覚のままにSF的要素がラノベに散見されている時代があった。それと同じ事なのではないだろうか。今の若い人たちには例えば小松左京先生の作品などは「嘘臭くて」だめだと云う。それは身近に感じられないと云う事なのだろう。或いは若い人たちには、木星を太陽化する話より、呪いのケータイの方がリアルなのかも知れない。昨今、妖怪が流行っているのはSFの代替物の様な感じなのかも知れない。嘗て科学技術が発展して行くのを実感していた人々にはその先の世界を感じさせてくれるものが楽しかった様に、霊や呪いを身近に感じる人々がその先に想像力を進ませて楽しめるものが妖怪なのではないだろうか。
今回、終了したのが11時くらいで懇親会に参加していたら忽ち11時半。途中からタクシーを捕まえるのも面倒なので、そこで退席した。今迄は乗り換え易さから副都心線→多摩川線で帰っていたが、多摩川線の終電が結構早い。今回、丸ノ内線→京浜東北線にしてみたら、こちらの方が夜は遅そうだ。今度からこちらで帰る事にしてみよう。それか歌舞伎町迄歩いて行き、行きつけのネットカフェに泊まるか西武新宿駅前のサウナに泊まるか・・・
それにしても今回は常連さんが少なかった。常連さんの幾人かはその前の週の新春クトゥルー初めでお見かけしたのだが、その半分くらいがお休みだった。力尽きたのかな?ちなみに笹川先生が、山田先生と菊地先生がどんな話をされたのか気にされておられた。
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