「虹の泉」をあとにしたわたしたちは、香肌峡温泉へ行って汗を流した。
さわやかな気分で車を走らせる。
やがて松坂の市街に来た。
同行者の勧めで焼き肉屋「一升びん」へ行った。
松坂を中心にチェーン展開しているお店だ。
ここのウリは「回転焼き肉」。
回転寿司ベルトを使い、寿司のかわりに焼き肉がくるくる回っている。
客は皿を取って、目の前の網で焼いて食べる。
回転寿司と同じで、皿によって値段が違う。
100円皿はキムチとか野菜など。
ホルモンが300円で、並カルビが500円。
松阪牛の美味しそうなところが950円だ。
たしかにどの皿も安い。
松阪牛など、本場だけあって破格の値段だ。
しかしどうも、松坂牛皿を取ることができない。
わたしはいつも、回転寿司といえば「かっぱ寿司」か「無添・くら寿司」に行く。
どちらも全皿105円の店だ。
日頃慣れ親しんだ習慣というか、身についた習性というか、どうしても950円皿を取ることに心理的抵抗がある。
食べてみたいと思うのだが、しずしずと流れていく950円を掴むことができない。
くやしい。
これだけの値段ならたしかに安い、それはわかっているのだが。。。
あああああ!!
たぶんテーブル席に通されて、メニューを見て注文していたら松阪牛2皿ぐらい頼んでいたんじゃないかなあ。
安い皿をいくつか食べていたらお腹がいっぱいになってしまった。
松坂で松阪牛を食べるというグルメな体験はできなかった。
でもホルモンはうまかった。
また「一升びん」に行こうっと。
ということで、この日の日記は3回にわたっての連載となった。
登山、芸術鑑賞、温泉、グルメと充実した一日だった。
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