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2023年05月24日23:46

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滅亡への遊戯

母親の日帰りバス旅行に付き添いで行ってから腰がヤバイ。死ぬ。

・2012

ハリウッド2大破壊王の一人ローランド・エメリッヒが贈る地球規模の極大ディザスター・ムービー。
タブレットの小さな画面でも伝わる圧倒的迫力で大地が裂け、ビルが墜ち、山は火を噴き海がうねる。「解決策無し、科学と文明は詰んでる」という一般的な災害映画と比べても非常にハードな状況の中、なんとか「方舟」に乗り込もうとする人々の奮闘や諦観が複数視点で描かれ、深くはないもののネームドキャラには(生死を問わず)それぞれ見せ場がきっちり与えられ、善人も悪人も、老人から子供まで家族まとめて容赦なく津波や地響きに?まれていく姿は興奮と何とも言えない無常観に満ちている。思想上対立する政府のお偉いさんたちや、主人公を土壇場で裏切る大富豪にしても単なる悪人でなくそれぞれ芋機を置く主張、大切にするものがしっかり描写されるため不快感はほとんどない。
それだけに主人公一家だけが軽ーい感じでスルスルと都合よく危機を潜り抜け続け一人も欠けずラストを迎える姿は、エメリッヒ映画なので破壊に次ぐ破壊を楽しめればいいといえばそうなのだが、周りのサブキャラたちとどうにも合わない。特にクライマックスではこともあろうに主人公のせいで船が危機に陥り、それまでイカス姿を見せていたゴードンやタマラが雑に死んでいくのがちょっと看過できなかった。
最低限、主人公は最後のアレで退場させればまた少し変わっていたと思うのだが…


・ペット2

表情豊かな動物たちの愛らしさと、スピード感のあるチェイス&アクション。エンタメとしては前作と変わらぬ面白さながら、マックス、スノーボール、ギジェット3者の群像劇がうまく絡まず。ギジェットに至っては合流後の活躍を婆さんに奪われほぼ空気。それぞれの物語自体も散漫で、何を伝えたいのかがふわっとしていて伝わるようで伝わらない。ルースター、デイジー、婆さんといった新キャラ自体は魅力的なものの、細かい心理描写が足りず勢いで突っ走っており、キャラたちの意思、マックスの精神的成長のプロセスが見えない。
まあそれでもラストの幼稚園のくだりはグッときたし、エンドロールは(映画そのものとは何の関係もないのだが)最高に可愛かった。
頭を使わず軽く楽しむなら充分な佳作ではある。
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