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2023年03月20日00:02

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医師今昔物語

人にとって大切であり、お金では買えない物と言えば【健康】ですが、
『すぐに医者に行きたがる人』と『絶対に医者に行かない人』に分かれたりしますよね。


絶対に医者に行かない人に理由を尋ねると、
「医者にかかって、万が一、悪い所が見つかると嫌だから」
こんなに矛盾した理由はないわけですが、まあ、その気持ちも判らないではないですね。


ある方が病院に行ったら先生から
「あなたには心臓病の疑いがありますから、精密検査をします」
そう言われて精密検査を受けましてね。


「先生、どうでしたか?」
「問題はありません。ただ・・・」
「ただ?ただ、何ですか?」
「あなたの心臓の鼓動、ビートが裏拍子を刻んでます」
こういう方はミュージシャンにでもなるといいかもしれませんね。


ちょっとした事でもかかるほど医者が身近な存在になっている現代ですが、
江戸時代は医者にかかるには大金が必要で、
場合にはよっては一生に一度かかるだけという人も多くいたんですね。


江戸時代というのは
『病気になったら自宅で良くなるまで寝ている』というのが、基本的な直し方なんですね。
しかし、ただ寝ているのではなく、色々な方法を試みるんですね。


祈禱師に祈禱してもらっても良くならず、按摩や鍼でも好転せず、
病気が治る食べ物を食べ、体に良いとされるものを飲んでも良くならず、
薬を買って試してみても効かない・・・ここまで来て初めて、医者に診てもらう事になるんですね。


つまり最終手段として医者に診てもらうわけでして、
一生に一度、最期を看取ってもらうために診てもらうと言っても過言ではないわけです。


その時代は病院がないので、
医者に診てもらうためには家に来てもらわなくてはならないんですね。
もっとも現実問題として、色々と方法を試した上で医者にお願いをするんですから、
患者は自分から医者のところに行くだけの体力もなかったんでしょうね。


当時の医者の診療科目ですが、現在の内科に当たる【本道】というのが主で、
その他は【外道】と呼ばれ、この中に現在の外科や眼科などか含まれていたんですね。


中でも眼科が多かったそうですが、江戸では埃が多く、
これが原因で成人してから失明する人が多かったからだそうですね。


本道の医者は、脈をとったり、顔色などを見たりして、
患者の症状を判断して薬を処方してましてね。
現在の日本人が医者にかかって何か薬が欲しいというのは、
医者に診てもらったら必ず投薬してもらう慣習があったからだという説があるんですね。


当時の薬というのは現在でいうところの漢方薬ですが、
漢方薬の原料は輸入品が多く、中でも人気が高かったのが薬用人参でしてね。


ところが値段がメチャメチャ高い。
何しろ一斤、六百グラムで六十三両もしたという記録が残されているほどですからね。
人参が六百三十万円ですよ。
今ならスーパーで三本百円で手に入りますからね。
とにかく、病気にはかからないように日頃から注意するしかありませんよね。


「人間がかかったら最悪な病気って何だろう?」
「ズボラ欠席熱」
これが重症化すると【仮病】という病になっていくんでしょうね。


微笑亭さん太

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