昔話

去年の8月15日に、お盆だから少し昔話をということで、８人の幼馴染みのことを書いた　あれから一年　書き残したことがあるのをいま突然思い出したので書いておこうと思う　また忘れそうだから（＾＾）

８人の中で、高校に入学して直ぐ新居に呼んでくれたのが〇島だった　家は高校から西へ自転車で10分ほど行った所にあり、当時はまだ周りにほとんど家のない新興住宅予定地　おまけに目の前に古い寺と墓
本人も「すごい所に越してきただろ？」
こっちは「あ、ああ」というしかなかった

それから30年以上の時が流れ、私の父親が亡くなって、お経をあげに来てくれたのが、本家と関わりのない寺の住職だった　もちろん宗派は同じだが、寺の名前も所在地も知らないまま、墓地に空きがあるならそれなりに縁があるんだろうと檀家になることにした　そして墓ができるまでお骨を預けに行ったら……

それは私にとってだけのデジャブだったが、今度は寺から見る景色だから、見覚えのある景色だと気がつくのに数年かかった　30年経って周りに家がぎっしり建っていたし、寺もきれいになっていたし、ただ、お寺の駐車場に出入りするたびにその〇島という表札に何か引っ掛かるものを感じながら、ある日思い出した　自分の青春時代を　ああああああああ

あれから25年　いまその家の郵便受けにはガムテープが貼ってあり、無人であることを告げている　時は確実に流れている