メディアワークス文庫週間で、書籍に関する物語が連続したのは
前回お話したのですが、前回の本を作る側から今回は売る側、
特殊事情の購買者専門の物語です。
八重野統摩氏著
「犯罪者書館アレクサンドリア 〜殺人鬼はパピルスの森にいる〜」
親の借金で身売りされて犯罪者のみが顧客の書店で働く事になった
主人公とその書店に集う人々の物語です。
その書店にの客が連続殺人犯に襲われる事から話は始まるのですが、
細かいディティールや登場人物雰囲気は結構良くできています、
ただ、なんとなく感じたのは、闇に生きる人間だからこうなる、
と言うのはこの手のストーリーではよく使われるのですが、
唐突に進展して、動機が謎のまま置いてきぼりになる傾向が強かった。
最終で登場する犯人の動機の希薄さが目立つのです。
なので解決したはずの事件が終わったのか分からない感じで
ちょっとストレスです。
文庫の版による差異とか、良い所は一杯あったのですがねえ。
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