世の中には、
普通の人間とは思えない能力を発揮する方というのがいらっしゃいますよね。
こういう方を超人と呼んだりするわけですが、
「俺はさ、飲み会に行くと必ず途中から記憶がなくなるんだけど。
翌朝気がつくと、ちゃんと家に帰ってベッドで寝てるんだよね」
こういう方も、ある意味【超人】なのかもしれませんね。
世界に目を向けると、本当の意味での超人と言える方々がたくさんいらっしゃいます。
アメリカのジェームズ・ローレンスさんという方は、
『最も持久力のある男』と呼ばれているそうですね。
鉄人レースと言われる事で知られる【トライアスロン】というのがあります。
水泳を3・8キロ、自転車を180・2キロ、
そしてフルマラソン、42・195キロを走るという、
狂気の沙汰としか思えない、考えた人を一発殴ってやりたい感じの競技ですよね。
ところがこの方、50日間で50の州を渡り歩き、
50回のトライアスロンを成し遂げたという、
もう意味すら判らない感じの体力の持ち主なんですよね。
毎日風呂に入るのも億劫だという人がいる中で、
毎日トライアスロンというのは凄いですよね。
競技時間を考えてみると、
50日間、12時間の超ハードな運動を続けてきたわけで、
階段で3階に上がっただけで酸素吸入が必要になるお父さんには、
信じられない体力ですよね。
『ホットドッグ大食い大会』などで活躍する、
大食いチャンピオンの方々も超人と言えますが、
フランス人のミシェル・ロティートさんという方は、
それとはちょっと違ったトーンの【食の超人】なんですね。
この方【自転車】だとか【ショッピングカート】【シャンデリア】といった物まで、
全てを胃袋に収め『ミスター完食』という仇名がつけられていたんですね。
【棺桶】を食べた事もあったそうで、
「棺桶を食べても【中身】は食べないんですか?」って聞いたら
「生物は苦手なので」
と言ってたらしいですけどね。
子供の頃から、ネジとか釘など食品ではない物を食べていたそうで、
友達がパスタをフォークで食べている横で、フォークを食べていたそうですけどね。
これは【異食症】という疾患でもあるんですが、
その上彼は胃袋が分厚くて、胃酸が強かったので、
ちゃんと食べた物を消化していたんですね。
とはいえ、彼だって胃腸の調子が悪い時はあるでしょうから、
食べた物を戻してしまうなんて事もあったんでしょうね。
戻した物を見たら、未消化の歯車や針があったので
『あ〜昨夜は時計を食べたんだな』って事が判ったりするんでしょうね。
「今日はちょっと、胃の調子が悪くて・・・昨日食べた物が悪かったんだな」
「何を食べたの?」
「ストーブだよ」
「ああ、なるほど。だから、あたったんだ」
この方のライフワークと言ってもいい食材が【セスナ機】でしてね。
セスナ機一台を分解して、57歳で亡くなるまで、
生涯に渡ってそれを食べ続け、完食したそうですね。
子供の頃は真面目な少年だったらしいですが、
大人になってから『飛行に走った』という事でしょうかね。
世の中にはやはり、信じられないような超人というのは、いるものなんですね。
微笑亭さん太
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